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週刊AWS – 2021/4/26週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
当初は5/10(月)に連休前からの2週間分をまとめて公開しようと思っていたのですが、思ったよりも分量が多かったので4/26週の分を先に出してしまうことにしました。5/3週の分は通常通り出していきますので、こちらもチェックしてください!
来週と言えば、5/11(火)と12(水)はAWS Summit Onlineが開催されます。セッションタイムテーブルも公開されていますので、ぜひともチェックいただき興味があるセッションを視聴してみてください。視聴には無料の登録が必要ですので、あらかじめ登録するのをお忘れなく!
それでは、4月26日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年4月26日週の主要なアップデート
- 4/26(月)
- AWS Secrets ManagerでKubernetes向けSecrets Store CSIドライバープラグインを提供開始
Kubernetes podで実行しているアプリケーションがAWS Secrets Managerで管理されているシークレットを簡単に取得可能にするAWS Secrets and Configuration Provider(ASCP)をリリースしました。ASCPを利用すればSecrets Managerが提供するシークレットのローテーションやライフサイクル管理の機能を、アプリケーション側で意識する必要なく利用可能になります。 - AWS Transit Gatewayが大阪リージョンでも利用可能に
大阪リージョンでAWS Transit Gatewayがサポートされ、ネットワーク構成や管理の手間をシンプル化することができるようになりました。 - Amazon Aurora PostgreSQLの新しいパッチバージョンが利用可能に
Amazon AuroraのPostgreSQL互換バージョンで、新たにパッチ1.9.2/2.7.2/3.4.3/4.0.2が利用可能になりました。詳細についてはリリースノートをご確認ください。 - AWS GlueのCustom Connectorでデータシンク(Data sink)機能をサポート
AWS GlueのCustom Connectorを送信・受信の双方向に利用できるようにするデータシンク(Data sink)機能がリリースされました。SaaSアプリケーションやデータウェアハウス、AWSの各種サービスやカスタムデータソースなどと双方向のデータ授受が容易になります。ちなみに、AWS Glue Studioでも利用可能です。
- AWS Secrets ManagerでKubernetes向けSecrets Store CSIドライバープラグインを提供開始
- 4/27(火)
- Amazon CloudWatch Dashboardでグラフの移動が可能に
Amazon CloudWatch Dashboardで表示されるグラフをアニメーション化することで、時系列に沿って出現するメトリクス傾向を把握することが容易になりました。一時停止・早送り・巻き戻し・ズームイン・ズームアウトの機能を利用して着目すべき傾向を精査することもできます。 - より高速なフェイルオーバーを実現するAWS JDBC Driver for PostgreSQLのプレビューを開始
AWS JDBC Driver for PostgreSQLがプレビューでご利用いただけるようになりました。このドライバはオープンソースで提供され、公式コミュニティのPostgreSQL JDBCドライバをベースとして開発されています。詳細についてはGitHubプロジェクトページをご確認ください。 - AWS Nitro Enclaves が Windows オペレーティングシステムのサポートを開始
高度な機密情報の保護や安全措置を強化するための分離コンピューティング環境を作成するAWS Nitro EnclavesがWindowsをサポートしました。従来Linuxのみで可能だった強力かつ高度な分離環境をWindowsでも利用可能になりました。
- Amazon CloudWatch Dashboardでグラフの移動が可能に
- 4/28(水)
- Amazon RedshiftのJSONと半構造化データのネイティブサポートが一般提供開始に
Amazon Redshiftで半構造化データを保存するための新しいデータ型、SUPERを利用したJSONと半構造化データのネイティブサポートが一般利用開始になりました。RedshiftとPartiQLを利用することで従来の構造化SQLデータと半構造化データを組み合わせて高度な分析を高いパフォーマンスと柔軟性で実現可能になります。 - Amazon Nimble Studioの一般提供を発表
デジタルコンテンツの制作を加速するマネージドサービス、Amazon Nimble Studioの一般提供が開始されました。Nimble Stduioは制作スタジオが行う絵コンテのスケッチから最終成果物までの作業をクラウドで実行できるようにするサービスです。概要についてはブログ記事がまとまっていますので、こちらをご覧下さい。 - Amazon AuroraのDatabase Activity Streamが大阪リージョンでも利用可能に
大阪リージョンにおいて、Amazon AuroraのPostgreSQL互換エディションとMySQL互換エディションでのDatabase Activity Stream機能がご利用いただけるようになりました。この機能について知りたい方はドキュメントをご覧下さい。
- Amazon RedshiftのJSONと半構造化データのネイティブサポートが一般提供開始に
- 4/29(木)
- Amazon RDS for SQL Serverが大阪リージョンで高可用性構成をサポート
Amazon RDS for SQL Serverが大阪リージョンにおけるマルチAZ構成をサポートしました。この構成を取るとSQL Server Database Mirroring(DBM)またはAlways On Availability Groups(AGs)の技術を利用して、高い可用性を要する本番稼働ワークロードの要件を満たすことが可能です。 - AWS Network Firewallが大阪リージョンをはじめ10のリージョンで利用可能に
AWS Network Firewallがアジアパシフィックの大阪、香港、ソウルをはじめ、10のリージョンで利用可能になりました。東京では既に利用できるようになっていますので、今回のローンチで東阪双方のリージョンでNetwork Firewallが利用可能になったことになります。 - AWS Lambda@Edge で Node.js 14.x のサポートを開始
Node.js 14.xランタイムを利用してAWS Lambda@Edgeの関数を開発できるようになりました。従来からサポートされていたNode.js 10.xと12.xに加えて、14.xもサポートされることになります。
- Amazon RDS for SQL Serverが大阪リージョンで高可用性構成をサポート
- 4/30(金)
- AWS Fargate 上の Amazon ECS でタスクのエフェメラルストレージのサイズが設定可能に
AWS Fargateを利用するAmazon ECSにおいて、タスク(コンテナ)のエフェメラルストレージのサイズを最大で200GiBに設定できるようになりました。ECSのタスク定義で指定するだけで自動的にタスクにアタッチされ、ストレージを利用できます。20GiBまでは無料で、追加リクエストをした分については費用が発生します。詳細についてはブログ記事をご確認ください。 - AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) v2 および Go CDK が開発者プレビュー用に利用可能になりました
AWS CDK v2がプレビューとして利用可能になりました。ひとつめのポイントはGo言語がサポートされたことです。二つ目のポイントはAWS Constructライブラリがaws-cdk-libという名前のパッケージに統合され、利用するサービス毎のパッケージをダウンロードする必要がなくなります。ブログ記事が投稿されていますので、こちらも併せてご覧下さい。
- AWS Fargate 上の Amazon ECS でタスクのエフェメラルストレージのサイズが設定可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)