Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/2/6週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
先週もお知らせしましたように2/22(水)にAWS Innovate Data and AI/ML Editionという、特定テーマに限定した 1 万人規模イベントが開催されます。 タイトルにあるようにデータ分析や機械学習にフォーカスした内容です。その内容や見どころを解説したブログが公開されています。ご興味がある方はぜひご覧ください。
– AWS Innovate Data and AI/ML Edition 開催のお知らせ
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2023年2月6日週の主要なアップデート
- 2/6(月)
- Amazon RDS for PostgreSQL now supports seg extension
Amazon RDS for PostgreSQL で seg型が利用可能になりました。DDLで利用できる型の1つで、数値データの範囲(10 .. 100)や、XX以上 (>5.0) といった幅を持った値を含むことが可能です。詳細はPostgreSQLのドキュメントをご覧ください。 - AWS Systems Manager Change Manager now supports a more flexible way of approving change requests
AWS Systems Manager Change Manager で、構成変更リクエストの承認を得る方法として、「XX名以上の承認」という構成が可能になりました。複数の承認者を設定しておき、このうち何名が許可すれば承認され変更が適用される、という運用フローを組み込むことが可能です。 - Amazon EC2 C7g metal instances are now available
Graviton3 プロセッサ搭載の Amazon EC2 C7g インスタンスにおいてベアメタルが利用可能になりました。現時点では、オハイオ、北バージニア、オレゴン、アイルランドリージョンで利用可能です。
- Amazon RDS for PostgreSQL now supports seg extension
- 2/7(火)
- Amazon Kendra now available in Asia-Pacific (Tokyo) AWS region
Amazon Kendra が東京リージョンで利用可能になりました。Kendraは機械学習を活用したエンタープライズ検索サービスで、社内に保存されているさまざまなデータリポジトリから情報を発見することを支援します。具体的な利用方法としては、こちらのブログ記事が簡単なチュートリアルを含んでいます。
- Amazon Kendra now available in Asia-Pacific (Tokyo) AWS region
- 2/8(水)
- Amazon Polly launches two new Japanese NTTS voices
Amazon Polly はテキストを音声に変換する読み上げサービスです。日本語の女性音声としてあたらにKazuha(和葉)とTomoko(智子)が追加されました。既存のTakumi(男性)とMizuki(女性)と合わせて4種類から選択可能になっています。このうちTakumi, Kazuha, Tomokoは標準TTS(Text-to-Speach)に加え、Neural Text-to-speech (NTTS)も選択可能になっており、より自然な読み上げを実現可能です(標準TTSとNTTSでは料金が異なります)。
- Amazon Polly launches two new Japanese NTTS voices
- 2/9(木)
- Amazon RDS for MySQL Supports Password Validation
Amazon RDS for MySQLでMySQLのvalidate_passwordプラグインによるパスワードポリシーの適用が可能になりました。パラメータグループを設定することで有効になります。 - Announcing enhanced I/O multiplexing for Amazon ElastiCache for Redis
Amazon ElastiCache for Redis 7 で enhanced I/O multiplexing (I/O多重化) が利用可能になりました。機能がリリースされました、多数のクライアントから同時接続する際にスループットを向上させる仕組みで、大規模利用の際にメリットがあります。What’s newには、5,200同時接続のケースで、Redis 6との比較で、Read/Writeスループットが72%向上したとあります。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Announcing the general availability of the AWS CRT HTTP Client in the AWS SDK for Java 2.x
AWS SDK 2.0 for Java にAWS Common Runtime (CRT) ベースで作成された新しい非同期通信用HTTPクライアントクラス(AwsCrtAsyncHttpClient)が追加されました。CRTはC言語で書かれた高速な通信ライブラリで、このライブラリを活用して低遅延、高速なHTTP通信を実現します。 - AWS Config now supports 20 new resource types
AWS Config に新に20のリソースタイプが追加されました。これにはAmazon EKS, AWS Glue, AWS IoT Core, AWS IoT TwinMaker, AWS IoT Analytics, AWS IoT SiteWise, Amazon IVS, Amazon Kinesis Data Analytics, Amazon RDS, Amazon S3 に関するリソースが含まれています。現在サポートされているリソースタイプ一覧はこちらのドキュメントで確認可能です。 - Amazon CloudFront now supports OAC with Elemental MediaStore origins
Amazon CloudFront の Origin Access Control (OAC) で AWS Elemental MediaStore と連携可能になりました。OACは、S3バケットへのアクセスを制限して、指定されたCloudFrontディストリビューションからしかアクセスできないように制御(オリジンへの直アクセスを禁止する)する仕組みですが、これが Elemental MediaStore にも拡張されました。 - AWS Lambda launches new CloudWatch metrics for asynchronous invocations
AWS Lambda に新しいCloudWatchメトリクスである AsyncEventsReceived, AsyncEventAge, AsyncEventsDropped が追加されました。これにより、非同期で実行されるLambdaがキューイングされた数、キューされてから実行されるまでの時間、ドロップされたメッセージ数がCloudWatchダッシュボードから確認可能になります。
- Amazon RDS for MySQL Supports Password Validation
- 2/10(金)
- Amazon EMR Serverless now supports large worker sizes to run more compute or memory intensive workloads
Amazon EMR Serverless でワーカー構成としてより大きい、8vCPU + 60GBメモリ、および 16 vCPU + 120GBメモリの構成が選択可能になり、より大きいワークロードに対応可能になりました。 - Amazon EC2 Auto Scaling instance refresh now supports rollback
EC2 Auto Scaling instance refresh にロールバック機能が追加されました。Instance refreshは、Auto Scalingグループ内のEC2インスタンスを別のAMIでリフレッシュ(更新)する機能で、ローリングで(順番に)更新されるのですが、その途中でのロールバックが可能になりました。ロールバックは手動で実行することもできますし、リフレッシュの失敗時に自動的にロールバックさせる事も可能です。詳細はこちらのドキュメントを参照してください。
- Amazon EMR Serverless now supports large worker sizes to run more compute or memory intensive workloads
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)