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週刊AWS – 2023/4/24週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
来週はゴールデンウィークですので週刊AWSはお休みさせていただきます。次号は5/8になりますが量が多くなりそうなので、米国時間で4/24から4/27までに発表されたアップデートをいったんまとめておくことにしました。4/28以降に発表されたものは次号で取り上げますのでぜひチェックしてくださいね。
それでは、4月24日週(4/28は除く)のアップデートを振り返ってみましょう。
2023 年 4月 24 日週の主要なアップデート
- 4/24(月)
- AWS Firewall Managerで管理者を複数設定可能に
AWS Organizationsで複数の組織単位(OU)とアカウントを管理している場合、AWS Firewall Managerの管理者アカウントを最大10個まで設定できるようになりました。ファイアウォールのポリシー管理を委任し、分担することできめ細やかな管理が可能になります。 - AWS Glueのクローラがパーティションインデックスの自動作成に対応
AWS Glueのクローラはデータストアをクローリングして、その情報をAWS Glueのデータカタログに入力する機能です。今回、Amazon S3のデータをクロールした際に新しく検出されたテーブルのパーティションインデックスが自動的に追加されるようになりました。これによってAmazon AthenaやAWS Glueなどでこのデータを利用する際に、クエリパフォーマンスの向上が期待できます。
- AWS Firewall Managerで管理者を複数設定可能に
- 4/25(火)
- AWS DataSync Discoveryの一般利用開始を発表
AWSにデータを移行する際の計画立案と実行を支援するAWS DataSync Discoveryが一般利用開始になりました。プレビュー以後に、NetApp ONTAP 9.7のサポート、クラスタやSVMレベルでのレコメンデーション、Amazon EventBridgeでのイベント検知に対応、といった機能追加が行われています。
- AWS DataSync Discoveryの一般利用開始を発表
- 4/26(水)
- Contact Lens for Amazon Connectの評価機能が一般利用開始に
Amazon Connectを利用したコンタクトセンターの分析・品質管理を可能にするContact Lens for Amazon Connectでオペレータのパフォーマンス評価を行うための機能が一般利用開始になりました。この機能を利用すると、顧客対応におけるトークスクリプトが守られているか、機密情報を受け取る際のプロセスを遵守しているかといった、分析を行いパフォーマンスを評価することが可能になります。
- Contact Lens for Amazon Connectの評価機能が一般利用開始に
- 4/27(木)
- Amazon SageMakerでマネージドなTensorBoardが利用可能に
TensorBoardはモデルの精度をトラッキングし、トレーニングに使用したデータセットやバリデーション用のデータセット、そのときの損失(loss)を記録するために使用されるツールです。今回、Amazon SageMakerでTensorBoardをマネージドな形で利用できるようになり、自分で構築・管理する手間が不要になりました。 - Amazon OpenSearch ServiceのAmazon OpenSearch Ingestionを発表
Amazon OpenSearch Serviceで、ペタバイト規模のデータ取り込みを可能にする機能、Amazon OpenSearch Ingestionを発表しました。OpenSearch Ingestionはデータ取り込み時の、フィルタリングや変換・編集といった前処理をコーディング不要で実現することができます。また処理に利用するリソースは自動的に確保・スケールされますので管理運用の手間がかからないのもポイントです。 - AWS Network FirewallによるTLSの受信トラフィックに対する検査が東京リージョンを含む8リージョンで可能に
3月にAWS Network FirewallでVPCに対するTLSトラフィックを検査可能になったというお知らせをしました。今回、東京リージョンをはじめとする8つのリージョンでもこの機能が利用可能になりました。 - AWS LambdaがJava 17に対応
AWS LambdaがJava 17をサポートしました。マネージドランタイムと、コンテナベースイメージの双方でご利用いただけます。詳細についてはブログ記事をどうぞ。起動時のレイテンシを短縮するLambda SnapStartにも対応しています。
- Amazon SageMakerでマネージドなTensorBoardが利用可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)