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週刊AWS – 2024/3/25週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。

実は、AWSジャパンでは様々なセミナーを頻繁に開催していることはご存じでしょうか?どんなセミナーやイベントが予定されているかを知りたい方はイベントスケジュールのWebページをチェックしてみてください。

直近では「IBM Db2の資産をAWSで活用する」「生成AIの新展開-マルチモーダル生成AIの活用方法」「VMware仮想化基盤、次の一手はどうする?」といったソリューションカットのイベントが予定されていますし、業界特化のセミナーとしては「テレコム業界向け:Mobile World Congress(MWC) 2024 Recap」といったものもあります。もし興味のあるテーマに関するイベントが見当たらなければ、ぜひ私たちにフィードバックをお願いします。

それでは、3 月 25 日週のアップデートを振り返ってみましょう。

2024 年 3 月 25 日週の主要なアップデート

  • 3/25(月)
    • AL2023.4とEKS Optimized AMIをリリース
      Amazon Linuxでは四半期毎にアップデートが提供されます。今回、新たにAL2023.4がリリースされました(リリースノートはこちら)。また、AL2023ベースのEKSに最適化されたAMIもご利用いただけるようになっています。
    • 新規インスタンスでIMDSv2をデフォルトで利用する設定が可能に
      新たに起動したAmazon EC2インスタンスで、メタデータアクセスへの防御を強化することができるIMDSv2(Instance Metadata Service Version 2)をデフォルトで利用するように設定可能になりました。同時にIMDSv1が無効な状況で、IMDSv1呼び出しが行われ拒否された回数を示すCloudWatchメトリクスが利用できるようになり、IMDSv1を利用するアプリケーション等が存在しないことを確認するために活用できます。
  • 3/26(火)
    • Knowledge Bases for Amazon BedrockがClaude 3 Sonnetに対応
      基盤モデルを社内のデータソースと接続して、正確な応答を可能にする拡張検索生成(RAG)を実現するひとつの仕組みがKnowledge Bases for Amazon Bedrockです。今回、この用途にAnthropicのClaude 3 Sonnetをご利用いただけるようになりました。現時点で、バージニアとオレゴンのリージョンでご利用可能です。
    • Amazon Aurora PostgreSQL Optimized Reads向けのリザーブドインスタンスを発表
      PostgreSQL互換のAmazon Auroraで、Amazon Aurora Optimized Readsのリザーブドインスタンスをご利用いただけるようになりました。これはDBインスタンスのメモリ容量を超える大規模なデータセットを扱うアプリケーションについて、クエリレイテンシを最大8倍改善する仕組みです。リザーブドインスタンスをご利用頂くと1年間の利用期間で最大27%の割引、3年間の利用期間であれば最大47%の割引が適用されます。
  • 3/27(水)
    • Amazon DataZoneのAI recommendations機能が一般利用開始に
      Amazon DataZoneはデータをカタログ化し組織内で活用することを容易にするサービスです。今回、AI recommendation機能が一般利用開始になりました。生成AIの技術により、データ作成者がデータに対する説明を生成するため、データ利用者がその活用を開始する際のヒントを提供することが可能です。
    • Amazon ElastiCache Serverlessでスケーリング設定がより柔軟に
      Amazon ElastiCache Serverlessでデータストレージとリクエストレートについて、最小限の値を設定可能になりました。あらかじめトラフィックの増大が予見されるケースへの対応として、事前に必要なリソースを確保できます。
    • AWS Systems ManagerがRed Hat Enterprise Linux 8.9と9.3をサポート
      AWS Systems ManagerがRed Hat Enterprise Linux(RHEL) 8.9/9.3をサポートしました。AWS Systems Managerはパッチ管理やインベントリ管理などをはじめとする管理機能を提供しますが、RHEL 8.9/9.3でも全ての機能をご利用頂くことが可能になりました。
  • 3/28(木)
    • Knowledge Bases for Amazon Bedrockがメタデータのフィルタリングに対応
      Amazon BedrockのKnowledge Basesで、メタデータのフィルタリングが可能になり、検索精度の向上に活用できるようになりました。拡張検索生成(RAG)では大量のドキュメントに対する検索を行いますが、多くのユースケースでは「こういう属性のドキュメントを検索する」といった作業が必要になります。メタデータフィルタイングを利用すると、クエリの対象として含めるドキュメントや除外するドキュメントを指定できるようになり、より関連性の高い応答を実現できます。
  • 3/29(金)
    • Amazon GuardDuty EC2 Runtime Monitoringが一般利用開始に
      Amazon EC2インスタンスにおけるOSレベルのアクティビティを可視化し、検出された脅威に対するコンテナレベルのコンテキスト情報を提供する機能がGuardDuty EC2 Runtime Monitoringです。悪意のあるファイルのダウンロードや、それを実行しようとするコマンドを可視化し、脅威を素早く検知することが可能です。
    • Knowledge Bases for Amazon Bedrockがプロンプトと取得されるパッセージ数をカスタマイズ可能に
      拡張検索生成(RAG)を容易に実現できるKnowledge Bases for Amazon Bedrockがカスタムプロンプトに対応しました。また、取得されるパッセージ数をカスタマイズすることで基盤モデルに追加情報を渡すせるようになり、精度向上のために活用することが可能です。
    • AWS Amplify Hostingが大阪リージョンで一般利用開始に
      フロントエンドの開発者が、AWS上に素早くフルスタックのアプリケーションを開発できるようにするAWS Amplify Hostingが、大阪リージョンでもご利用いただけるようになりました。
    • AWS CodeConnections(旧AWS CodeStar Connections)を発表
      GitHub, GitLab, BitbucketなどのサードパーティのGitベースのリポジトリとAWSのサービスを統合し、リポジトリのイベントに関する通知を受け取りビルドすべきソースコードをダウンロード・テスト・デプロイするためのサービスがAWS CodeConnectionsです。旧来はAWS CodeStar Connectionsという名称でしたが、今回のアップデートで名称が変更になりました。
    • AWS Wickrが東京とシンガポールのリージョンに対応
      セキュリティを最優先に位置づけたメッセージング・コラボレーションのサービスがAWS Wickrです。今回、AWS Wickrが東京・シンガポールのリージョンに対応しました。

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)