Amazon Web Services ブログ
AWS X-Ray の更新 – Lamba 統合を含む一般提供の開始
AWS X-Ray を最初に紹介したのは AWS re:Invent での「AWS X-Ray – 分散アプリケーションの中を見てみよう (AWS X-Ray – See Inside Your Distributed Application)」というタイトルのブログ投稿でした。AWS X-Ray は Amazon EC2 インスタンス、Amazon ECS コンテナ、マイクロサービス、AWS データベースサービス、AWS メッセージングサービスをトラバースする実行として、アプリケーションに対して行われたリクエストをトレースできるようにします。これは開発および本番環境用に設計されており、シンプルな 3 層アプリケーションや何千ものマイクロサービスで形成されたアプリケーションを処理することができます。去年公開したブログでも説明しましたが、AWS X-Ray はリクエストのエンドツーエンドのトレースや、代表的なサンプルのトレースセットの記録、サービスのマップ表示、データのトレース、パフォーマンス問題やエラーの分析を行えるようにします。これにより、アプリケーションとその基盤サービスがどのように動作しているか把握することができるため、問題の根本的な原因を識別し対処することができます。詳細については、X-Ray の機能を詳しく説明した過去のブログをご覧ください。AWS X-Ray のプレビューバージョンは re:Invent でリリースし、興味を示した開発者やアーキテクトが使用できるようにご招待しました。本日より、同サービスの一般提供を開始しました。US East (Northern Virginia)、US West (Northern California)、US East (Ohio)、US West (Oregon)、Europe (Ireland)、Europe (Frankfurt)、South America (Brazil)、Asia Pacific (Tokyo)、Asia Pacific (Seoul)、Asia Pacific (Sydney)、Asia Pacific (Sydney)、Asia Pacific (Mumbai) リージョンで今すぐご利用いただけます。
新しい Lambda 統合 (プレビュー)
本日よりご利用いただけるプレビューバージョンには、先のプレビュー実施時に行ったサービスの微調整と AWS Lambda 統合が含まれています。これにより、Lambda のデベロッパーが AWS X-Ray を使用して関数の実行やパフォーマンスの可視性を得ることが可能になりました。これまでは、Lambda のユーザーがアプリケーションのレイテンシーの詳細やスローダウンの原因を突き止めたい場合、またはタイムアウトをトラブルシュートしたい場合はカスタムロギングや分析に頼る必要がありました。この新しい統合を使用するには、対象となる関数に実行ロールを指定してください。この実行ロールは、関数が X-Ray に書き込むことを許可し、関数をベースにトレースすることを可能にします (コンソールを使用して新しい関数を作成した場合、適切な許可が自動的に指定されます)。次に X-Ray サービスマップを使用して Lambda 関数、EC2 インスタンス、ECS コンテナなどでどのようにリクエストが動作しているか確認します。興味のあるサービスやリソースを識別、拡大、タイミング情報を調査し問題を解決します。Lambda 関数への各呼び出しは 2 つ以上のノードを X-Ray マップで生成します。Lambda サービス – このノードは Lambda で使用した時間を表します。ユーザー関数 – このノードは Lambda 関数の実行時間を表します。ダウンストリームサービスの呼び出し – これらのノードは Lambda 関数による他のサービスへの呼び出しを表します。詳細については「Lambda で X-Ray を使用する (Using X-Ray with Lambda)」をご覧ください。
今すぐ利用可能
X-Ray の使用量に対する料金は 2017 年 5 月 1 日から開始します。料金は記録したトレース数と分析数に基づきます (各トレースはアプリケーションに対して行われたリクエストを表します)。毎月無料で記録できるトレース数は 100,000 件、また 1,000,000 トレースを取得またはスキャンすることができます。それ以上の場合は記録したトレース数 1 万件につき 5 USD、また分析用に取得したトレース数 1 万件につき 0.50 USD が課金されます。詳細は AWS X-Ray 料金表ページをご覧ください。記録済みまたはアクセスしたトレース数を確認するには AWS 請求コンソールをご覧ください (データ収集は 2017 年 3 月 1 日に開始しました)。AWS X-Ray と新しい Lambda 統合をぜひご覧ください。ご感想をお待ちしています!
— Jeff;