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EC2 更新 – D3/D3en 高密度ストレージインスタンス
2012 年の HS1 や 2015 年の D2 を含む、高密度ストレージを持つ EC2 インスタンスを数世代立ち上げてきました。この名前から推測できるように、お客様は、データウェアハウス、データレイク、ネットワークファイルシステム、Hadoop クラスターなどに、非常に経済的なオンインスタンスストレージを大量に必要とする場合に、これらのインスタンスを利用しています。このようなワークロードには、大量の I/O とネットワークスループットが必要ですが、コンピューティング能力に対するストレージ比率が高いと正常に動作します。
新しい D3 インスタンスおよび D3en インスタンス
本日、D3 インスタンスおよび D3en インスタンスをローンチします。以前のインスタンスと同様に、これらのインスタンスにより、大量の低コストオンインスタンス HDD ストレージにアクセスできます。D3 インスタンスには 4 つのサイズがあり、最大 32 個の vCPU と 48 TB のストレージを利用できます。仕様は以下のとおりです。
インスタンス名 | vCPU | RAM | HDD ストレージ | ディスクスループットの総計 (128 KiB ブロック) |
ネットワーク帯域幅 | EBS 最適化帯域幅 |
d3.xlarge | 4 | 32 GiB | 6 TB (3 x 2 TB) | 580 MiBps | 最大 15 Gbps | 850 Mbps |
d3.2xlarge | 8 | 64 GiB | 12 TB (6 x 2 TB) | 1,100 MiBps | 最大 15 Gbps | 1,700 Mbps |
d3.4xlarge | 16 | 128 GiB | 24 TB (12 x 2 TB) | 2,300 MiBps | 最大 15 Gbps | 2,800 Mbps |
d3.8xlarge | 32 | 256 GiB | 48 TB (24 x 2 TB) | 4,600 MiBps | 25 Gbps | 5,000 Mbps |
上記の表からわかるように、D3 インスタンスは D2 インスタンスと同じ設定で利用でき、容易に移行できます。D2 から D3 に移行すると、vCPU あたりメモリが 5% 増加し、コンピューティング能力が 30% 向上し、ネットワークパフォーマンスが 2.5 倍向上します。インスタンスは、大容量データセットへの高性能シーケンシャルアクセスを実現する、低コストの高密度ストレージを提供します。HDFS や MapR FS などの分散ファイルシステム、ビッグデータ分析ワークロード、データウェアハウス、ログ処理、データ処理に最適です。
D3en インスタンスは 6 つのサイズで利用でき、最大 48 個の vCPU と 336 TB のストレージを使用できます。仕様は以下のとおりです。
インスタンス名 | vCPU | RAM | HDD ストレージ | ディスクスループットの総計 (128 KiB ブロック) |
ネットワーク帯域幅 | EBS 最適化帯域幅 |
d3en.xlarge | 4 | 16 GiB | 28 TB (2 x 14 TB) | 500 MiBps | 最大 25 Gbps | 850 Mbps |
d3en.2xlarge | 8 | 32 GiB | 56 TB (4 x 14 TB) | 1,000 MiBps | 最大 25 Gbps | 1,700 Mbps |
d3en.4xlarge | 16 | 64 GiB | 112 TB (8 x 14 TB) | 2,000 MiBps | 25 Gbps | 2,800 Mbps |
d3en.6xlarge | 24 | 96 GiB | 168 TB (12 x 14 TB) | 3,100 MiBps | 40 Gbps | 4,000 Mbps |
d3en.8xlarge | 32 | 128 GiB | 224 TB (16 x 14 TB) | 4,100 MiBps | 50 Gbps | 5,000 Mbps |
d3en.12xlarge | 48 | 192 GiB | 336 TB (24 x 14 TB) | 6,200 MiBps | 75 Gbps | 7,000 Mbps |
D3en インスタンスは vCPU に対するストレージの比率が高く、非常に大きなデータセットへの高いスループットと高いシーケンシャル I/O 向けに最適化されており、TB あたりのコストが D2 インスタンスよりも 80% 低くなっています。D3en インスタンスは、Lustre、BeeGFS、GPFS、およびその他の分散ファイルシステムをホストでき、データレイクを格納でき、さらにAmazon EMR、Spark、および Hadoo 分析ワークロードを実行することができます。
どちらのインスタンスタイプも AWS Nitro システム上に構築されており、カスタムの Intel® Second Generation Scalable Xeon® (カスケードレイク) プロセッサーを搭載し、最大 3.1 GHz のオールコアのターボパフォーマンスを発揮します。HDD ストレージは、保存時に AES-256-XTS を使用して暗号化されます。同じ VPC 内またはピア接続 VPC 内の D3 または D3en インスタンス間のトラフィックは、256 ビットのキーを使用して暗号化されます。
知っておくべきこと
D3 インスタンスおよび D3en インスタンスに関して留意すべき事項をいくつか挙げます。
リージョン – D3en インスタンスは米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、および欧州 (アイルランド) リージョンでご利用いただけます。D3en インスタンスは、これらのすべてのリージョンに加えて、米国東部 (オハイオ) リージョンでもご利用いただけ、さらに多くのリージョンで近日提供を開始する予定です。
購入オプション – D3 インスタンスおよび D3en インスタンスは、オンデマンド、Savings Plan、リザーブドインスタンス、スポット、ハードウェア専有インスタンスの形式でご購入いただけます。
AMI – Elastic Network Adapter (ENA) ドライバーと NVMe ドライバーを含む AMI を使用する必要があります。
今すぐご利用いただけます
D3 インスタンスおよび D3en インスタンスは一般公開されており、今すぐご利用いただけます。
— Jeff;