Amazon Web Services ブログ

Kiro で GPT-5.6 が利用可能になりました

本記事は「GPT‑5.6 is now available in Kiro」を翻訳したものです。

Kiro で初めて OpenAI のモデルが利用可能になりました。あわせてこのローンチは Kiro の 1 周年でもあります。2025 年 7 月 14 日のパブリックプレビュー以降、Kiro は仕様駆動の IDE から IDE / CLI / Web にまたがるエージェンティック開発プラットフォームへ成長してきました。

本日(2026 年 7 月 14 日)より GPT-5.6 の Sol / Terra / Luna が Kiro の IDE / CLI / Web が利用可能になりました。性能とコストのカーブ上でそれぞれ異なるポイントにチューニングされた 3 段構成です。

モデルの選択肢が増える

GPT-5.6 の設計思想は「タスクが求める以上のコストを知性に払う必要はない」というシンプルなものです。Sol / Terra / Luna でそのトレードオフを直接コントロールできます。

  • GPT-5.6 Sol (フラッグシップ): Coding Agent Index 80、Terminal-Bench 2.1 88.8% で新たな SOTA。いずれも Claude Fable 5 を上回りつつ、出力トークンは半分未満・所要時間も半分未満。spec 駆動の実装、長期にわたるリファクタ、複雑なターミナル作業といった最難関の多段タスク向け
  • GPT-5.6 Terra (バランス型): Coding Agent Index 77.4 で Claude Fable 5 の 77.2 をわずかに上回り、コストは大幅に低い。日常のエージェンティック作業にフラッグシップ価格を払わずに済む
  • GPT-5.6 Luna (最もコスト効率が高い): Coding Agent Index で Claude Opus 4.8 を上回る (74.6 vs 72.5)、コストは Sol の約 1/4。より多くの実行・タスク・スループットを回せる

長時間のエージェンティック作業向けの設計

IDE / CLI / Web を通じて、GPT-5.6 は監督なしでより長く走り、自身のツール利用をより効率的に管理します。ツールを協調させ中間結果を処理する軽量なプログラムを自分で書いて実行できるため、往復回数が減り、無駄なトークンが削られ、少ない指示で複雑なタスクを完了できます。

IDE の仕様駆動ワークフローではドリフトの少ない高忠実度な実装につながり、CLI / Web ではブラウジング・ターミナル操作・複数ファイルのリファクタといった多段タスクが行き止まりに陥りにくく、より確実に完走します。

提供状況

  • Kiro Pro / Pro+ / Pro Max / Power の顧客向けに、実験的サポートとして段階的にロールアウト
  • 対象リージョンは AWS US-East-1 (北部バージニア) と AWS Europe (フランクフルト)、クロスリージョン推論に対応
  • 3 モデルすべて 272K のコンテキストウィンドウ
  • クレジット倍率: Sol 2.4x / Terra 1.2x / Luna 0.6x
  • 注意: これらのモデルは隠れた chain-of-thought による推論を使うため、内部の推論ステップは表示されず最終出力のみが見えます。これは期待される挙動で、出力品質には影響しません
  • IDE / CLI を再起動すると最新の利用可能モデルを確認できます。Web ユーザーはブラウザをリロードするとモデルセレクタに Sol / Terra / Luna が表示されます