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Kiro CLI の新しいデザイン

本記事は 2026 年 3 月 23 日に公開された Phill Shaffer, Doug Clauson の “A new look for the Kiro CLI” を翻訳したものです。

私たちはターミナルが大好きです。この記事を読んでいるあなたも、きっとそうでしょう。CLI には、スピード、集中力、そして直接性という独特の魅力があります。速く、反応が良く、即座に結果が返ってくる。Kiro CLI はすでに、エージェントとの直接チャット、計画の作成、複数ステップにわたる処理の実行といった機能を通じて、エージェント型コーディングの力をターミナル環境にもたらしています。そして、さらに良い体験を追求した結果、新しいデザインへの刷新が必要だという結論に至りました。

本日、Kiro CLI の刷新された UX をご紹介します。いつでも以前の体験に戻せる「実験的モード」として提供するので、ぜひフィードバックをお聞かせください。Kiro CLI をインストールして、コマンドラインで kiro-cli --tui と入力するだけで試せます。

なぜ実験的モードなのか?

私たちは自分たちの成果を誇りに思っていますが、毎日使ってくれる方々の声を聞きながら、より良いものに仕上げていきたいと考えています。既存の体験と並行して提供することで、現在の作業の流れを妨げることなく新しい UX を試せます。両方が並行して動作し、コミュニティから「準備ができた」という声が上がったタイミングでデフォルトに切り替えます。移行はシームレスで、ユーザー側での追加作業は一切不要です。試してみた感想は、Discord#kiro-cli-v2-ux-feedback チャンネル、または CLI 内の /feedback コマンドでお寄せください。

なぜ UX を刷新するのか?

最初の CLI(Kiro CLI の前身)をリリースした当時、私たちは AI エージェントをターミナルに持ち込んだ最初期のエージェント型開発体験のひとつでした。CLI とエージェントを組み合わせるというアイデアは未開拓の領域であり、動くプロダクトを素早くユーザーの手に届けるため、1 行ずつ出力する方式を採用しました。それは機能し、高速でもありましたが、バイブコーディングや計画立案、サブエージェントの活用など、さまざまな用途で Kiro を使う開発者が増えるにつれ、そのアプローチの限界を感じるようになりました。

エージェントとのやり取りをストレスなく行えるようにしたい。エージェントが作業中でも、割り込んだり、方向を変えたり、主導権を握り続けられるようにしたい。モダンなターミナルユーザーインターフェイス(TUI)に期待される / コマンドや @ コンテキストといった便利な機能を提供したい。そして、サブエージェントやマルチエージェントチームといった、より複雑な処理を見据えたとき、それらの野心に応えられる基盤が必要だと確信しました。

そこで、表示レイヤーだけでなく、ターミナル上でエージェントと対話するための新しいデザイン言語として、ゼロから作り直しました。ターミナルは上から下へと出力されます。私たちはその自然な流れを大切にしたいと考えました。統合ターミナルのような制約のある環境にも適応できるよう、画面スペースを尊重した設計にしています。その結果、CLI らしさをそのままに、エージェント型コーディングの可能性を最大限に引き出す本格的な TUI が完成しました。

何が変わるのか

新しい体験では、以下の機能が利用できます。

ライブ統合ステータス:  Kiro エージェントと作業しているとき、エージェントの応答に合わせてリアルタイムで更新されるステータスバーが表示されます。ツールの実行状況、進行中の会話、さらには行単位の差分まで、すべてが統一された一貫性のある UX に統合されています。断片的な表示はもうありません。エージェントがファイルを読んでいるのか、コードを書いているのか、bash コマンドを実行しているのかにかかわらず、今まさに何が起きているのか、そしてセッション内で何が行われたのかを常に把握できます。

常時表示の入力エリア:  入力エリアは常に利用可能です。次のメッセージを入力したり、Escape キーで割り込んだり、エージェントの方向を変えたりと、待つことなく操作できます。エージェントがツールの実行許可を求めるとき、入力エリアのすぐ上にスナックバーが表示され、「許可」「拒否」「常に信頼」といった明確な選択肢が示されます。ターミナルをあちこち探し回る必要はありません。エージェントが作業中でも、あなたが主導権を握り続けられます。

スラッシュコマンドと @ コンテキスト:  `/` と入力するとドロップダウンで利用可能なコマンドが表示されます。`@` を使えば会話にコンテキストを追加できます。従来の GUI に期待されるような便利な機能を、慣れ親しんだターミナル環境を離れることなく利用できます。

コンテキストオーバーレイ: コンテキストウィンドウの管理や使用状況・クレジットの確認が必要なときは、新しいパネルシステムがプロンプトエリア内にオーバーレイ表示されます。GUI のサイドパネルのような感覚で、ターミナルにネイティブに統合されています。

ご意見をお聞かせください

皆さんのフィードバックが、CLI のさらなる UX 向上に欠かせません。良かった点、改善してほしい点、次に見たい機能など、何でもお聞かせください。皆さんからのご意見をお待ちしています!

ターミナルで kiro-cli --tui を実行してみてください。感想は Discord#kiro-cli-v2-ux-feedback チャンネル、または CLI 内の /feedback コマンドでお寄せください。詳細については、ドキュメントもご覧ください。

翻訳はApp Dev Consultantの宇賀神が担当しました。