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新サービス License Manager – ソフトウェアライセンスの管理とライセンスルールの保全

BYOL(Bring Your Own License)を使用してAWSクラウドで商用ライセンスソフトウェアを使用する場合、不必要なライセンス調達を避けつつ、ライセンス条項の範囲内に収まるように展開を管理する必要があります。必要に応じてオンデマンドでインスタンスを起動したい場合、これは難しい課題です。

新サービス “AWS License Manager”

2018年11月28日、AWS License Managerをローンチしました。このサービスはライセンスルールを定義して、その中にエンタープライズ契約やライセンスされたソフトウェアの使用に適用されるその他の条件を考慮に入れるよう設定することができます。そして、定義したルールは展開メカニズム(ゴールデンAMIまたは起動テンプレート)に関連付けることができます。ルールが適用され起動されたEC2インスタンスは自動的に追跡されます。 また、1つまたは複数のAWSアカウントで使用状況を検出し、AWS管理コンソールからすべての使用状況を追跡することもできます。

それでは簡単に機能を見ていきましょう。ここでは、エンタープライズデータベース用のvCPUライセンスを100持っていると仮定します。

最初のステップは、1つ以上のライセンス設定を定義することです。 ライセンスマネージャコンソールを開き、[Create license configuration]をクリックして開始します:

構成の名前と説明を入力し、ライセンスがvCPUに基づいており(最大100に制限されています)、ライセンス数を限定強制したい事が示されます(Enforce license limit チェックボックスをオン):

また、新たなライセンスルールを作成することもできます。 ルールは、EC2の構成に対するライセンスの適用可否を制御します。 vCPUの最小数や最大数、EC2テナントタイプ (共有、専有インスタンス、Dedicated Host) を指定できます。 例えば 4~64のvCPUと共有テナントを指定するルールは次のようになります:

ルールが正しく定義されていることを確認し、Submitをクリックして次に進みます。 これで、ライセンスルールは準備が整いました。この画面ではルールの一覧が表示されており、私が作成したものと、他の人が作成したものも見る事が出来ます:

ライセンスルールを作成したら、ルールを選択して[Actions]メニューの[Associate AMI]をクリックしてAMIと関連付けることができます。 1つ以上のAMIを選択し[Associate]をクリックします:

全体的なライセンスの使用状況を一目で確認できます(これは、複数のアカウントとAWS Organizationsと連携して機能するセントラルダッシュボード画面です):

[Settings]をクリックして自分のAWS Organizationsアカウントにリンクし、クロスアカウントインベントリ検索を設定してライセンスの使用制限を逸脱したとき、SNSアラートを受信するように設定することも出来ます:

その他

ここではAWS License Managerについてその他のいくつか知っておくべきことについて触れます:

サポートされるライセンスタイプ – AWS License ManagerはvCPU、物理コア、物理ソケットをベースとしたライセンスをサポートします。特定のソフトウェアベンダーに紐づくものではありません。

クロスアカウントの使用管理 – AWS License Managerは、AWS Organizationsと組み合わせて使用する事が可能です。 マスターアカウントに署名した全てのアカウントでリンクし、組織全体でライセンス設定を共有することができます。 ダッシュボードを使用して、組織全体のライセンス使用状況を確認することができます。

複数アカウントでのソフトウェア探索 – AWS License ManagerAWS Systems Managerと連携してOrganization横断で動作可能です。探索されたデータはS3バケットとAmazon Athenaデータベースに暗号化して格納され、AWS Glueのジョブで処理されます。

プログラミングアクセス – ライセンスルールの管理はコンソール、API、AWS Command Line Interface (CLI)いずれからでも可能です。CreateLicenseConfiguration, GetLicenseConfiguration, ListResourceInventory, ListUsageForLicenseConfigurationと言ったAPI関数が提供されます。

料金 – AWS License Managerの利用料は無料です。ただし、インベントリデータの格納に使用するS3バケットやAmazon AthenaAWS Glueのジョブ実行の料金は、その使用量に応じて課金されます。

利用可能なリージョン
AWS License Managerは2018年11月28日より次のリージョンで使用可能です。 US East (N. Virginia), US West (Oregon), US East (Ohio), Europe (Ireland), Asia Pacific (Tokyo), Asia Pacific (Singapore), Asia Pacific (Sydney), Europe (Frankfurt), Asia Pacific (Seoul), Asia Pacific (Mumbai), and Europe (London) 。

Jeff Barr
Jeff Barr is Chief Evangelist for AWS.
He started this blog in 2004 and has been writing posts just about non-stop ever since.

 

 

 

 

 

 

本記事の翻訳はSA松崎が担当しました。原文はこちら