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新しい料金プランと新エージェント「Auto」の発表

本記事は米国時間 2025 年 9 月 15 日に公開された Announcing new pricing plans and Auto, our new agent を翻訳したものです。

Kiro は 9 月 30 日まで引き続き無料でご利用いただけます。10 月 1 日以降は、選択したプランに応じて課金されます。

この 1 か月間、皆さまから Kiro に関する素晴らしいフィードバックをいただきました。そのフィードバックや日常の開発作業における利用状況を踏まえ、Kiro の新しい料金体系を発表いたします。

  • 統一された利用上限 : これまでの vibe タスクと spec タスクで別々だった上限をやめ、すべてのリクエストが単一のクレジットプールから消費されるようになります。これにより、柔軟にコントロールしながら Kiro をご利用いただけます。新しい統一上限は以下の通りです。

 

Free Pro Pro+ Power
$0 $20 / 月 $40 / 月 $200 / 月
50 クレジット 1,000 クレジット 2,000 クレジット 10,000 クレジット
従量課金
($0.04 / クレジット)
従量課金
($0.04 / クレジット)
従量課金
($0.04 / クレジット)
  • クレジットの細分化課金 : クレジットはプロンプトの複雑さに応じて小数点単位で消費されます。簡単な編集やプロンプトであれば 1 クレジット未満の消費となり、0.01 クレジット単位で課金されるため、クレジットを最大限に活用できます。
  • 無料トライアル : 初めて Kiro にアクセスした際には、14 日間有効な 500 クレジットのボーナスを付与します。詳細は FAQ をご覧ください。

タスクは複雑さに応じて異なる速度でクレジットを消費します。クレジットの仕組みの詳細については、FAQ をご覧ください。また、月次使用ダッシュボードでクレジット消費が可視化されるよう改善しました。今後数週間のうちに、Kiro は通知バーに消費したクレジット数を表示するようになり、月間制限に対する進捗状況を簡単に確認できるようになります。

Auto の紹介

Kiro の利用方法から学んだ重要なことの一つは、プロンプトの複雑さや出力要件が大きく異なるという点です。Kiro の目標は「最高の結果を最適な価格で」提供することです。そのために構築したのが Auto という新しいエージェントです。Auto は Sonnet 4 のようなフロンティアモデルと、特定のタスクに特化したモデルを組み合わせ、インテント検出やキャッシングなどの最適化技術を活用します。

Auto は常に性能・効率・出力品質を最適化します。例えば、あるタスクを Auto で実行すると X クレジット消費する場合、Sonnet 4 で実行すると 1.3 Xクレジット消費します。このコスト効率と Sonnet 4 レベルの品質を両立するため、Auto をチャット画面のデフォルトオプションに設定しました。もちろん、Sonnet 4 を指定して利用することも可能ですが、その場合はプランの上限が早く尽きてしまいます。

現在の Auto はまだ始まりに過ぎません。今後はニューロシンボリック AI(ニューラルネットワークと形式的推論の組み合わせ)を導入し、要件作成や改善、実装の検証といったタスクでさらに高品質な出力を目指しています。Auto が日常のリクエストを高性能かつコスト効率よく処理する様子をぜひ体感いただけると思います。

価格改定の実施

10 月 1 日までに、有料ユーザー向けにクレジットの単一プールと新たな制限を適用した更新プランを段階的に導入します。移行後、制限が新しい月額プランの制限値にリセットされることをご確認ください。Kiro は 9 月 30 日まで引き続き無料でご利用いただけます。10 月 1 日より、ご利用中のプランの課金が発生します。

有料プランをご利用の場合、超過料金の利用も可能です。超過料金も 9 月 30 日まで無料となります。10 月 1 日までは超過料金の上限を 1,000 クレジットとし、 10 月 1 日までに返金いたします。

10 月 1 日までに新規で Kiro にご加入いただいた場合、ご利用分は 10 月 1 日までに返金され、月額制限をフルにご利用いただけます。例えば 9 月 20 日にPro+ プランを購入された場合、9 月 30 日まで月額 2,000 クレジットを無料で全額ご利用いただけます。

FAQ

Kiro の料金体系はどうなっていますか?

Kiro は開発者の利用方法に合わせた柔軟な料金体系を提供しています。Free プラン(50 クレジット)から始められ、Pro($20/月)、Pro+($40/月)、Power($200/月)にアップグレード可能です。すべての有料プランで超過利用に対する従量課金($0.04/クレジット)を利用できます。料金には消費税等は含まれません。日本の請求先住所を持つ場合、日本の消費税が適用されます。

クレジットとは何ですか?

クレジットはユーザーのプロンプトに対する作業単位です。簡単なプロンプトは 1 クレジット未満、spec タスクなどの複雑なプロンプトは 1 クレジット以上を消費します。モデルごとに消費量も異なり、Sonnet 4 では Auto より 1.3 倍多く消費します。クレジットは小数点第 2 位まで計測され、最小消費は 0.01 クレジットです。

クレジットは何に使えますか?

vibe モードや spec モードでのプロンプト実行、spec の洗練、タスク実行、エージェントフックの実行に消費されます。

クレジット使用量はどうやって確認できますか?

Kiro IDE のサブスクリプションダッシュボードでは、ご契約プランの月間クレジット上限、使用済みクレジット数、残りのクレジットを確認できます。使用量は 5 分以内に更新されます。

追加クレジットは購入できますか?

はい。有料プランでは利用超過機能を有効化すれば、月間上限を超えて利用可能です。追加分は $0.04/クレジットで月末に精算されます。例えば Pro プラン(1,000 クレジット)で 1,100 クレジット使用した場合、翌月の請求に $4 が加算されます。超過料金はデフォルトで無効化されており、適用するには設定で有効にする必要があります。超過料金を有効にした後は、有料プランを利用している限り有効な状態が維持されます。Kiro Free プランにダウングレードすると超過料金は無効化され、有料プランに戻った際に再度有効にする必要があります。

料金展開はどのように行われますか?

10 月 1 日までに順次新プランへ移行します。移行後は新しい月間上限が適用されます。超過料金も 9 月 30 日までは無料で、上限 1,000 クレジットまで利用可能です。新規ユーザーも 9 月 30 日までは利用料が返金されます。

無料トライアルはどうなっていますか?

10 月 1 日以降、Kiro に初めてアクセスした場合(ウェイティングリストから解除された場合)、ご登録プラン(Kiro Free を含む)に関わらず、14 日間有効な 500 ボーナスクレジットが付与されます。

チームでサブスクリプションを共有できますか?

いいえ。利用制限はユーザー単位で計算されます。 組織向けの課金・管理機能は今後提供予定です。

未使用クレジットは翌月に繰り越せますか?

利用制限は各請求月の初日にリセットされます。未使用のクレジットは翌月に繰り越せません。

Kiro はどのモデルを利用していますか?

デフォルトでは Auto エージェントによって処理されます。このエージェントは、Sonnet 4 などの複数のフロンティアモデルと、特定のタスク、意図検出、キャッシュ、その他の技術に特化した専門モデルを組み合わせて使用し、品質、レイテンシー、コストのバランスを最適化します。

支払い方法は?

主要なクレジットカードをご利用いただけます。

有料プランに対応している国は?

現在、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港特別行政区、インド、インドネシア、イスラエル、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ポーランド、ルーマニア、シンガポール、スペイン、タイ、イギリス、アメリカ、ベトナムの請求先住所でご利用いただけます。今後さらに国や地域が追加される予定です。