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新登場 – 第 7 世代メモリ最適化 Amazon EC2 インスタンス (R7i)
AWS は10月15日、汎用 Amazon EC2 M7i インスタンスとコンピューティング最適化 Amazon EC2 C7i インスタンスの 2 つの Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスをラインアップに導入しました。
今日は、メモリ最適化 Amazon EC2 R7i インスタンスを追加するために x86 ベースの第 7 世代製品が拡大されることをお知らせしたいと思います。これらのインスタンスには、AWS 限定のカスタム第 4 世代 Intel Xeon スケーラブルプロセッサ (Sapphire Rapids) が搭載されており、クラウド内にある同等の第 4 世代 Intel プロセッサの中でも最も優れたコンピューティングパフォーマンスを提供します。R7i インスタンスは、2 つのベアメタルサイズ (近日提供予定) を含めた 11 サイズで利用でき、Amazon EC2 R6i インスタンスよりも 15% 高い価格パフォーマンスを提供します。
Amazon EC2 R7i インスタンスは SAP 認定を受けており、ハイパフォーマンスデータベース (SQL および NoSQL データベース)、分散型ウェブスケールインメモリキャッシュ (Memcached および Redis)、インメモリデータベース (SAP HANA)、リアルタイムのビッグデータ分析 (Apache Hadoop および Spark クラスター)、その他エンタープライズアプリケーションなどのメモリ集約型ワークロードに最適です。Amazon EC2 R7i は、仮想インスタンスとベアメタルインスタンスの両方を含めた、最大 192 個の vCPU と 1,536 GiB のメモリを搭載するより大規模なインスタンスサイズ (48xlarge) を提供することで、ワークロードの統合とアプリケーションのスケールアップを可能にします。
各 R7i インスタンスには最大 128 個の EBS ボリュームをアタッチできます。これに対し、R6i インスタンスにアタッチできるボリュームの最大数は 28 個です。
以下は、R7i インスタンスの仕様です。
インスタンス名 | vCPU |
メモリ (GiB) |
ネットワーク帯域幅 |
EBS 帯域幅 |
r7i.large | 2 | 16 GiB | 最大 12.5 Gbps | 最大 10 Gbps |
r7i.xlarge | 4 | 32 GiB | 最大 12.5 Gbps | 最大 10 Gbps |
r7i.2xlarge | 8 | 64 GiB | 最大 12.5 Gbps | 最大 10 Gbps |
r7i.4xlarge | 16 | 128 GiB | 最大 12.5 Gbps | 最大 10 Gbps |
r7i.8xlarge | 32 | 256 GiB | 12.5 Gbps | 10 Gbps |
r7i.12xlarge | 48 | 384 GiB | 18.75 Gbps | 15 Gbps |
r7i.16xlarge | 64 | 512 GiB | 25 Gbps | 20 Gbps |
r7i.24xlarge | 96 | 768 GiB | 37.5 Gbps | 30 Gbps |
r7i.48xlarge | 192 | 1,536 GiB | 50 Gbps | 40 Gbps |
AWS では、2 つのサイズのベアメタル R7i インスタンスを近日リリースする準備も進めています。
インスタンス名 | vCPU |
メモリ (GiB) |
ネットワーク帯域幅 |
EBS 帯域幅 |
r7i.metal-24xl | 96 | 768 GiB | 最大 37.5 Gbps | 最大 30 Gbps |
r7i.metal-48xl | 192 | 1,536 GiB | 最大 50.0 Gbps | 最大 40 Gbps |
内蔵アクセラレータ
Sapphire Rapids プロセッサには 4 つの内蔵アクセラレータが搭載されており、それぞれが特定のワークロードのためのハードウェアアクセラレーションを提供します。
- アドバンストマトリックスエクステンション (AMX) – AMX エクステンションは、マトリックス演算を伴う機械学習やその他のコンピューティング集約型ワークロードを加速化するように設計されています。これは、マトリックス計算のためにカスタマイズされた特殊なハードウェア命令とレジスタを提供することで、マトリックス演算の効率性を向上させます。積と畳み込みなどのマトリックス演算は、さまざまな計算タスク、特に機械学習アルゴリズムにおける基本的な構成要素です。
- インテルデータストリーミングアクセラレータ (DSA) – DSA は、さまざまなアプリケーションのデータ処理および分析機能を強化し、デベロッパーがデータ主導型ワークロードの可能性を最大限に活用できるようにします。DSA を使用することで、データ集約型タスクに対して並外れたパフォーマンスを提供する、最適化されたハードウェアアクセラレーションを利用できるようになります。
- インテル In-Memory Analytics Accelerator (IAA) – このアクセラレータは、データベースと分析ワークロードをより高速に実行し、電力効率を向上させる可能性を秘めています。非常に高いスループットでのインメモリ圧縮、解凍、暗号化と、一連の分析プリミティブは、インメモリデータベース、オープンソースデータベース、および RocksDB や ClickHouse などのデータストアをサポートします。
- インテル QuickAssist テクノロジー (QAT) – このアクセラレータは、暗号化、復号、圧縮をオフロードすることで、プロセッサコアを解放し、電力消費量を削減します。また、単一のデータフローでの圧縮と暗号化のマージもサポートします。詳細については、まず「Intel QuickAssist Technology (Intel QAT) Overview」をご覧ください。
アドバンストマトリックスエクステンションは、すべての R7i インスタンスサイズでご利用いただけます。インテル QAT、インテル IAA、およびインテル DSA アクセラレータは、r7i.metal-24xl および r7i.metal-48xl インスタンスで利用可能になる予定です。
今すぐご利用いただけます
新しいインスタンスは、米国東部 (オハイオ、バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (スペイン)、欧州 (ストックホルム)、および欧州 (アイルランド) の各 AWS リージョンでご利用いただけます。
購入オプション
R7i インスタンスは、オンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス、Savings Plan、スポットインスタンスの形式で提供されています。R7i インスタンスは、専有ホストおよび専有インスタンスの形式での利用も可能です。
– Irshad
原文はこちらです。