Amazon Web Services ブログ
お客様のSAP S/4HANAへの道のりの簡略化とイノベーションの加速
Amazon Web Services (AWS)でグローバルSAPビジネス責任者を務めるFernando Castilloによる記事です。
今週、私がAmazon Web Services (AWS)のチームの一員としてSAPPHIRE NOWに参加する5周年目を迎えます。 私たちは、この5年間で数千のお客様がSAPをAWSに移行する道のりのお手伝いをすることができました。
この期間に私は世界中を行き来し、多くのSAP顧客とつながり、お客様の課題を理解して、目標を乗り越えて達成する方法を探し出すお手伝いの機会を得ました。初期のころのSeaco、Coca-Cola IcecekやBP、 最近のAIG、ENGIE、Bristol-Myers Squibb、ファーストリテイリング、FirstGroup、そして他の多くのお客様との交流を通じ、AWS移行の主な利点として、技術的負債の返済とイノベーションの加速という2つの共通のテーマが浮上していました。
技術的負債を返済することは、お客様がこれまでの柔軟でないオンプレミスのインフラストラクチャから解放され、クラウドだけが提供している最新のDevOps、自動化、および柔軟性を活用できることを意味します。お客様は、長期的なコミットメントなしに今すぐSAP S/4HANAに移行できます。これにより、低リスクで模索しながら、ビジネスに価値を提供することができます。
AWSとSAP on AWS コンピテンシーパートナーは、AWSクラウドへの移行を簡略化するための複数のツールを開発しています。例えば、認定済みSAP HANA環境 (2TB / 4TBメモリ)を数分でプロビジョニングし、簡単なコマンド (またはAlexaを使用する場合は音声)でシャットダウンすることができます。私たちは、今しがたSAP S/4HANA用のAWSクイックスタートをローンチし、お客様が完全に認定済みのSAP S/4HANA環境を2.5時間かからずに構築することを可能にしています!ENGIEとユニクロで知られるファーストリテイリングは、お客様のSAP S/4HANAへの道のりにAWSがどのように役に立っているかの明確な実例です。
しかし、お客様は自社のSAPソリューションを自社運用のデータセンターからAWSに移行したいだけではありません。お客様はイノベーションを加速させたいのです。お客様は、SAPとAWSの両方が提供するイノベーションを活用するために、現在世界中の7つのAWSリージョンで稼働しているSAP Cloud Platformを使用しています。また、お客様は、AWS IoT CoreなどのあらゆるAWSサービスを利用して、エッジデバイス上のデータをSAPソリューションと連携することができます。クラウド間の相互運用性について、私たちとSAPは密接に協力しています。今週のさらなる情報をお楽しみください。
最後に、私たちがイノベーションの加速をどのようにお手伝いしているかの重要な要素は、私たちの業界への注力です。さまざまな業界の多くのお客様と協力して、業界ソリューションを構築しています。例えば、ライフサイエンス業界のGxPのような証明やその他のリファレンスアーキテクチャなどを作成しています。SAPPHIREでは、13の異なる業界をカバーするインダストリーチームとつながることができます。
これらのトピックを念頭に置いてSAPPHIRE NOW 2019について考え始め、SAP顧客が直面している課題とどのようにお手伝いできるかを振り返ってみたとき、今年のシンプルかつパワフルなテーマとして「お客様のSAP S/4HANAへの道のりの簡略化とイノベーションの加速」がはっきりと浮かび上がってきました。
オーランドでお会いできるのを楽しみにしています。私たちのブース (#2000)では、さまざまな発表や素晴らしいイノベーションが展示されていて、とても興味深い週になるはずです。私たちは、セッション、デモ、ソーシャルイベント、そして私たちのパートナーコミュニティから話を聞く機会が満載の一週間を予定しています。また、AWSへの移行に成功した多くのお客様に、AWSが提供するイノベーションを活用する方法を直接学ぶこともできます。
翻訳はPartner SA 河原が担当しました。原文はこちらです。