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事前告知:AWS Certified Cloud Practitioner のアップデート
この記事は、2023 年 6 月 20 日に Andre Zoutte によって執筆された「 Coming soon: updates to AWS Certified Cloud Practitioner exam 」を翻訳したものです。
AWS Certified Cloud Practitioner は、世間のトレンドや業界情勢、クラウドプロフェッショナルの日常的な業務の変化を試験に反映するために、内容のアップデートを実施します。この試験の準備をされている方は、2023 年 9 月 18 日以前までは現行の試験 (CLF-C01) を、2023 年 9 月 19 日からはアップデートされた AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) を受験することになります。
AWS Certified Cloud Practitioner は以下のような方を対象としています
- IT 以外のバックグラウンドをお持ちで、クラウド関連のキャリアへ転向したい方
- 営業、製品管理、プロジェクト管理、カスタマーサービス、その他基幹業務を専門とする方が、AWS クラウドについて技術的な利害関係者や顧客と、より効果的なコミュニケーションを図りたい方
- より高度な AWS 認定の取得を計画しており、AWS クラウドについて高度な知識を得たいと検討しているエントリーレベルの方
AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) の変更点とその理由
出題される分野は変わりませんが、各分野の出題比率が調整されました。以下は、現行とアップデートされた認定の比較表です。
具体的な変更点
- 分野 1 で、ビジネス成果を AWS クラウドで加速させるトピックが含まれるようになりました。これは AWS Cloud Adoption Framework (AWS CAF) で言及されているトピックです。2021 年に更新されたこのフレームワークは、AWS を革新的に利用することでデジタル変革を実現しビジネス成果を加速させるための、より構造的で規定的なガイダンスを提供しています。AWS CAF を利用すると、変革の機会を特定して優先順位を付け、クラウドへの準備状況を評価して改善し、変革ロードマップを反復的に進化させることができます。
- 分野 2 で、AWS リソースを管理するために必要な、より高いレベルのガバナンスが含まれるようになりました。日々多くの AWS サービスで、ガバナンスの維持に活用できる機能が含まれる様になりました。そのため AWS では、ガバナンスを一元化し大規模な管理とガバナンスを行うための新しいオプションが提供されています。
- 分野 3 で、受験者に試験の準備方法をより効果的にお伝えするために、特定のトピックを分割しました。以前この分野は 1 つのトピックに多くの内容が含まれていました。そのため受験者は、どこに焦点をあてて準備すればよいか、わかりにくい状況でした。今回のアップデートでこの分野をコンピューティング (3.3)、データベース (3.4)、ネットワーク (3.5)、ストレージ (3.6)、AI/ML (3.7)、その他 (3.8) のトピックに分割し、各トピックで必要な知識とスキルに関する記述を試験ガイドに追記しました。
- 分野 4 で、AWS サポートが 1 つのトピックに統合されました。現行の試験では、AWS サポートに関する知識は、複数の分野に跨っていました。
新しい AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) の準備方法
試験準備のために、AWS のトレーニングを受講することは必須ではありません。しかし、試験当日までに次のステップを実施することをおすすめします。以下の内容については、AWS Certified Cloud Practitioner の詳細ページからも確認できます。
ステップ 1: 試験と試験形式の問題を理解する
- 試験ガイドを確認し、受験対象者と試験トピックを確認しましょう。
- AWS Skill Builder アカウントに無料でサインアップし、オンライン学習センターにアクセスして AWS Certified Cloud Practitioner 公式練習問題集 (CLF-C02) を受験しましょう。
- (翻訳者追記) 2023 年 6 月 27 日現在、こちらの公式問題集は英語でのみ提供されています。
ステップ 2: AWS Skill Builder で試験トピックを知る
- 不足している知識を補うために、セルフペースデジタルコースへの登録しましょう。
- AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner に登録して、ロールプレイングゲームでスキルを身につけましょう。
- AWS Builder Labs やその他のインタラクティブコンテンツを使用して、AWS マネジメントコンソールのサンドボックス環境で実践しましょう (サブスクリプションが必要です)。
- 以下のホワイトペーパーを確認します。
- Amazon Web Services の概要
- How AWS Pricing Works
- (翻訳者追記)旧版ですが、日本語版はこちらで公開されております
- AWS Support プラン比較
ステップ 3: AWS Skill Builder で試験準備トレーニングを受講する
- セルフペースで実施できる AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-CO2) 試験準備コースを AWS Skill Builder で受講できます。無料版のほかに、追加の演習教材を含んだ有償版があります (有償版の利用にはサブスクリプションが必要です)。こちらのコースは、2023 年 7 月に英語版の公開を予定しています。
ステップ 4: 模擬試験で試験の準備状況を確認する
AWS Certified Cloud Practitioner 公式模擬試験 (CLF-C02) は、2023 年 7 月に英語版が公開される予定です。この模擬試験は、実際の認定試験と同じ出題形式、難易度、試験時間で実施されます。
AWS 認定試験の準備方法についてもっと知りたい場合は、以下のブログもご覧ください。
- Learner journey: From zero cloud knowledge to achieving three AWS Certifications in one year
- AWS Certified Cloud Practitioner と AWS Certified Solutions Architect – Associate を同時に受験準備するための 10 のヒント
AWS クラウドのキャリアを飛躍することができた認定資格者の声もご覧ください。
- Building a resilient career through AWS re/Start and AWS Certification
- Diana Todea: Lifelong learner with a philosophy of flexibility
(翻訳者追記) 上述のリンク先にある YouTube 動画は日本語字幕がご利用頂けます。
AWS Certified Cloud Practitioner は、試験実施機関であるピアソン VUE によって、テストセンターまたはオンライン試験を通じて実施されます。以下の言語に対応しています。
英語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、簡体字中国語、スペイン語 (ラテンアメリカ)、スペイン語 (スペイン)、繁体字中国語。
注釈:既に AWS 認定をお持ちの方は、追加の AWS 認定試験の受験または、再認定のために使用できる、1 回限りの 50% 割引バウチャーが発行されます。この割引バウチャーは、AWS 認定アカウントからご確認いただけます。
(翻訳者追記) 最後に現行試験 (CLF-C01) の準備コンテンツをご紹介します。セルフペースで AWS の全体像を理解する事ができる AWS Cloud Practitioner Essentials 日本語実写版のほかに、認定試験の準備コース、現在のスキルレベルを確認できる練習問題、実際の試験と同じ制限時間で実施される公式模擬試験 (サブスクリプションが必要)、が提供されておりますので、ぜひご活用ください。
翻訳はテクニカルトレーナーの大谷 誠が担当しました。