Amazon Web Services ブログ
【開催報告】アップデート紹介とちょっぴり DiveDeep する AWS の時間 第十九回 (06/23)
みなさんこんにちは!
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 ソリューションアーキテクトの黒澤です。
2022 年 6 月 23 日に「第十九回 アップデート紹介とちょっぴり DiveDeep する AWS の時間」をオンラインで開催しました。本イベントは、AWS の数あるアップデートの中から「すぐ使える、運用に役立つ、あったらいいなと思ってた、おもしろい、重要」なものをピックアップし、ちょっぴり DiveDeep してカジュアルな雰囲気でお伝えするイベントです。
19 回目である今回は、データベースマイグレーション編ということで DB マイグレーションに役立つツールと移行先の DB の選定に ついてご紹介しました。また、ビジネスエンジニアリング株式会社様、株式会社リクルート様にもご登壇いただき、各社の事例について発表いただきました。
過去の開催報告はこちらからご確認いただけます!
実施内容
クラウド利用が加速する現在、AWS への移行を考えられているお客様も多いのではないでしょうか。今回はデータベース移行に焦点をあて、 AWS からは異なるデータベースエンジンへの移行に役立つ AWS Schema Conversion Tool と複数あるマネージドデータベースサービスをどのように選択するかの考え方をご紹介しました。 また、お客様の事例でデータベース移行の際の気にすべき点や苦労した点など、これからデータベースを移行される方には非常にためになるコンテンツだったのではないでしょうか。
DB 移行という限定的な内容だったにも関わらず、70名近くのお客様にご参加いただけました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!!
当日参加したメンバー(一部)
アジェンダ
今回は、AWS メンバーセッション 2 件、お客様事例紹介セッション 2 件の、全部で 4 セッション 合計 2 時間でお届けしました。
- ももこの今月のお勧め 5 分間アップデート (5 分) スピーカー:ソリューション アーキテクト 浅井 ももこ (Momoko Asai)
今月の AWS のサービスアップデートを 5 分でご紹介。たくさんのアップデートの中から 5 つをピックアップしました。 - イチから覚える AWS Schema Conversion Tool(20分)スピーカー:ソリューション アーキテクト 内山 義夫 (Yoshio Uchiyama)
AWS Schema Conversion Tool (SCT) は、スキーマを異なるデータベースエンジンに移行することができるツールですが、同一エンジンの評価やアプリケーションの移行などでも使うことができます。本セッションは、意外と知られていない SCT の使い方や使用時のポイントなど、SCT を上手に使うための Tips を 20 分に凝縮してお伝えします。 - 【お客様事例セッション】「mcframe 7」 における PostgreSQL 対応事例のご紹介 (30分)スピーカー:ビジネスエンジニアリング株式会社 プロダクト事業本部 商品開発本部 商品開発 1 部 マネージャ 近藤 裕之 ( Hiroyuki Kondo ) 様
ビジネスエンジニアリングの製造業向け ERP 製品である 「mcframe 7」 は、 Oracle に加えて Amazon RDS for PostgreSQL および Amazon Aurora に対応しました。本セッションでは、お客様への導入事例や開発中に工夫した点について、 AWS のツール (AWS Schema Conversion Tool) やサービスの活用方法も交えてご説明します。また、ビジネスエンジニアリングが現在取り組んでいる SaaS ビジネスへの挑戦についてもお話しさせていただきます。 - 【お客様事例セッション】 AWS Database Migration Service (AWS DMS) を利用してオンプレ Oracle の大規模データを Amazon Aurora へ継続的にレプリケーションした事例の紹介 (30分)スピーカー:株式会社リクルート プロダクト統括本部 旅行プロダクト開発G 辛 剣徳 (Shin Kento) 様
じゃらんnet は2000年から続く宿・ホテル予約サービスです。じゃらんnet のシステムはオンプレミスで稼働しており、従来より DB へかかる負荷量や、複雑なシステム故に改修スピードが遅くなってしまうことが課題となっていましたが、今回システムの一部である在庫検索機能を AWS 上に再構築することで、オンプレシステムの負荷軽減、スピーディに機能改修が行える環境を実現しました。
検索機能で利用される在庫データは総数億レコード、更新頻度毎秒数千件という非常に大規模なデータですが、 AWS DMS を利用することで、オンプレの Oracle DB から Amazon Aurora へのニアリアルタイムな継続的レプリケーションを達成することができました。 AWS DMS により解決できたことや、利用してみて気づいた点などを紹介させていただきます。 - Purpose-built Database つかってみませんか? (20分)スピーカー:AWS ソリューション アーキテクト 桑野 明弘 (Akihiro Kuwano)
Amazon Aurora や、Amazon DynamoDB, Amazon ElastiCache とかは聞いたことあるけど Amzon DocumentDB? Amazon Keyspaces? Amazon Timestream? AWS っていっぱいデータベースあるけどどれをどう使ったらいいのかわからない!!という方へ! AWS の適材適所のデータベース活用の考え方である Purpose-built Database の考え方と具体的な活用方法について知っていただくセッションです。
当日の様子
当日の内容を抜粋してご紹介します。
イチから覚える AWS Schema Conversion Tool
AWS へのデータベース移行を考える際に AWS Database Migration Service と AWS Schema Conversion Tool(SCT)は外せません。SCT についてデータベーススペシャリストの内山がわかりやすく解説してくださっています。これからご利用される場合には必見のセッションです。
【お客様事例セッション】「mcframe 7」 における PostgreSQL 対応事例のご紹介
ビジネスエンジニアリング株式会社様から近藤 裕之 ( Hiroyuki Kondo ) 様にご登壇いただきました。自社製品の Oracle から PostgreSQL へデータベース機能を移植する際に SCT をご利用いただき、技術検証ステップへの加速や新たに設計開発が必要な部分への洗い出しに役立てていただく事例をご紹介いただけました。SCT を利用する具体的なケースや Tips が非常に参考になります。ぜひ動画もご覧ください!
【お客様事例セッション】 AWS Database Migration Service (AWS DMS) を利用してオンプレ Oracle の大規模データを Amazon Aurora へ継続的にレプリケーションした事例の紹介
株式会社リクルート様から辛 剣徳 (Shin Kento) 様にご登壇いただきました。今回 オンプレ上の Oracle DB からAmazon Aurora MySQL へ DMS を利用してニアリアルタイムレプリケーションされた際のお話をしていただけました。DMS 利用での全同期(フルロード)から継続的同期(CDC)を行った具体的なプロセスや細かい問題への対処方法など、苦労された内容が非常に勉強になります。ぜひ動画の方もご覧ください!
Purpose-built Database つかってみませんか?
データベーススペシャリストの桑野から、数ある AWS のマネージドデータべースから Purpose-built という考え方を用いてソリューションをを適切に選定する方法についてご説明しました。技術的な内容もさることながら、プレゼンも面白く内容が頭に残ります。ぜひ、息抜きにご覧ください!
実施中には各サービスに関する技術的な質問が数多く寄せられ、嬉し涙を流しながら回答させていただきました。質問いただけた方々にこちらで感謝を申し上げます。AWS 一同、今後もよりわかりやすいコンテンツをご提供できるように邁進してまいります。次回もお楽しみに!
各種資料・動画のダウンロード
本イベントの動画と各セッションの資料は以下からダウンロードできます。
次回予告
次回は私、黒澤が登壇します。ふるってご参加ください!
第二十回 「アップデート紹介とちょっぴり Dive Deep する AWS の時間」
データアナリティクス編
- 開催日時:2022 年 7 月 28 日(木)16:00 – 18:00 オンライン開催
- アジェンダ
- Amazon Athena であっちこっちのデータを一括分析しよう
スピーカー:AWS ソリューション アーキテクト 黒澤 蓮 (Ren Kurosawa) - サーバーレスきたる。Amazon EMR Serverless について語る
スピーカー:AWS ソリューション アーキテクト 福本 健亮 (Kensuke Fukumoto) - Amazon QuickSight でかっこいい BI ダッシュボードを作る方法
スピーカー:AWS 事業開発 伊東 大騎 (Daiki Itoh) - Redshift Serverless で今から始めるサーバレスデータ分析環境
スピーカー:AWS ソリューション アーキテクト 奥野 友哉 (Tomoya Okuno)
- Amazon Athena であっちこっちのデータを一括分析しよう
また、第二十回の前日には過去人気の高かったちょっぴりDD ML編を夜の時間に再放送します。リアルタイムでSAに質問ができますので、これまでリアルタイムで参加できなかった方も奮ってご参加ください!
「ちょっぴり Dive Deep」の録画を見ながらソリューションアーキテクトに相談できる夜(ML編)
- 開催日時:2022 年 7 月 27 日(水) 18:00 – 20:00 オンライン開催