投稿日: Jun 1, 2022

本日、AWS は、AWS のドメインネームシステム (DNS) クラウドサービスである Amazon Route 53 の IP ベースのルーティングのリリースを発表しました。Route 53 は、エンドユーザーを最適なエンドポイントにルーティングするために、位置情報ルーティング、地理的近接性ルーティング、レイテンシーベースのルーティング、重み付けルーティングなどの複数のルーティングオプションをお客様に提供します。IP ベースのルーティングが追加されたことにより、お客様は、クエリ元の IP アドレスが属する Classless Inter-Domain Routing (CIDR) ブロックに基づいて、DNS ルーティングアプローチを微調整できるようになりました。これにより、お客様は、パフォーマンスまたはネットワークトランジットコストを最適化するためのエンドユーザーベースの知識を活用できるようになりました。

例えば、特定のインターネットサービスプロバイダー (ISP) ネットワーク内のエンドユーザーを、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) などの特定のエンドポイントにルーティングできるようになりました。これらの ISP から CDN へのマッピングは、お客様ごとに一意であり、CDN とのビジネス契約やパートナー ISP のネットワークトポロジなどの要因に基づいている場合があります。独自の分析に基づいてルーティング決定マップを開発済みであり、それらを Route 53 に総合的に適用したいお客様は、IP アドレスプレフィックス (CIDR ブロック) を Route 53 にアップロードし、CIDR コレクションと呼ばれる再利用可能なエンティティにグループ化し、これらのコレクションを 1 つ以上の Resource Record Sets (RRSets) に関連付けることができるようになりました。特定のオーバーライドのために IP ベースのルーティングを選択的に利用したいお客様のために、IP ベースのルーティングを位置情報ルーティングなどの既存のルーティングタイプと組み合わせて使用することもできます。

Route 53 の IP ベースのルーティングは、すべての AWS 商用リージョンと AWS 中国で一般提供が開始されました。この機能の使用方法については、Route 53 ドキュメントの「ルーティングポリシーの選択」と AWS ネットワーキングとコンテンツ配信ブログの IP ベースのルーティングに関する発表をご覧ください。料金の詳細については、Route 53 の料金ページにアクセスしてください。