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[AWS Black Belt Online Seminar] S3ユースケース紹介及びサービスアップデート解説 資料及び QA 公開

先日 (2018/7/31) 開催しました AWS Black Belt Online Seminar 「S3ユースケース紹介及びサービスアップデート解説」 の資料を公開しました。当日、参加者の皆様から頂いた QA の一部についても共有しております。

20180731 AWS Black Belt Online Seminar Amazon S3 ユースケースおよびサービスアップデート

QA

Q. S3アクセス速度を改善する方法があれば、教えてください

A. 転送の速度について、インターネット経由で利用可能な帯域幅を十分に活用できていない、といった
課題感がおありになる場合には、Amazon S3 Transfer Accelerationを検討いただくと効果がある場合があります。
Webinar内でもご紹介しましたが、S3としては、スケールするリソースを用意していますので、
お手元からAWSへのネットワーク環境(インターネットやプライベートなネットワーク)をしっかり整備
いただくことが改善に繋がることが多いです。

Q. S3バケットを暗号化なしで使っていたが、途中からデフォルト暗号化しても問題はないでしょうか?

A. デフォルト暗号化は、すでにオブジェクトが格納されているバケットに対しても適用可能です。
その際、デフォルト暗号化を適用する前に格納されていたオブジェクトについては、
適用されませんので、ご注意ください。既存のオブジェクトの暗号化は、これまで通り、
オブジェクトごとに適用いただけます。

Q. 東京リージョンの S3 バケットにあるファイルを 中国リージョンの S3 へコピーするには、どのような方法がありますか?

A. 東京をはじめとする通常のリージョンから中国リージョンへは、S3のクロスリージョンレプリケーションが
ご利用いただけないのは、お察しの通りです。
東京リージョンのバケットからオブジェクトをGETし、それを中国リージョンのバケットにPUTするという
アプリケーションを何らかの形で準備する方法が検討いただけます。
その際に考えられる課題として、S3に限らず、中国へアクセスするネットワーク
(またはその逆、中国側ホストからすると、東京へのアクセス)をどのように確保するかがあります。
中国へのアクセスを得意とされているネットワークプロバイダさんにもご相談いただくとよろしいかと思われます。

Q. GlacierがS3の一部なのか別ものなのかいまいち分かりません。位置づけを教えてください。

A. S3におけるストレージクラスの1つ、という側面と、Glacier単体のサービス、の両方があります。
このWebinarでは、前者、S3ストレージクラスの1つとしての活用で紹介しています。
Glacierを単体で利用する際には、GlacierのAPIを用いてVaultという概念を活用する形ですが、
S3のストレージクラスとして活用する場合は、S3が裏でGlacierを活用する形になりますので、
あくまでS3のAPIを通じてご利用いただけます。

Q. クロスリージョンコピーの転送速度はどのくらいでしょう? たとえば日本とバージニアで

A. 転送速度、という着眼点では固定的な値はございませんが、クロスリージョンレプリケーションは
非同期に行うものですので、オブジェクトの大きさによっては数時間かかることもあるものです。
クロスリージョンレプリケーション: その他の考慮事項
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/dev/crr-and-other-bucket-configs.html

今後のWebinar情報

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開催日時 2018 年 8 月 28 日(火)~ 10 月 10 日(水)
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開催日時 2018 年 8 月 22 日(水)10:00 ~ 11:00
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