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週刊生成AI with AWS – 2025/2/17週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。

Amazon BedrockでAnthropic Claude 3.7 Sonnetがご利用いただけるようになりました。いつもの記事執筆サイクルだと来週ピックアップするのですが、注目されている方も多いでしょうから速報的に取り上げておきます。Claude 3.7 Sonnetは”extended thinking”モードと、”standard”モードが用意されており使い分けることができるのが特徴です。AWS News Blogの記事も出ていますのでこちらもぜひご覧ください。

それでは、2 月 17 日週の生成AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。

さまざまなニュース

    • ブログ記事「AWS でグラフと生成 AI を活用した製造デジタルスレッドを構築」を公開
      この記事は製造業にフォーカスして、データを戦略資産として捉え、それに基づく意思決定を実現するにはどうすれば良いのかを解説する翻訳記事です。製造業ではPLM, ERP, MES, CRMなど様々なシステムがありますが、これらのデータはそれぞれのシステムに独立して保存されており、それを活用できていない企業が多いと言われています。この記事では、ナレッジグラフと生成AIを活用し各種システムのデータを統合する方法についてひとつのアイデアを紹介しています。
    • ブログ記事「エンタープライズにおける Amazon Bedrock による生成 AI のオペレーティングモデル」を公開
      生成AIの導入が進むにつれて、そのオペレーションモデルを確立する必要が高まるという声をお客様から伺います。この構造自体は、クラウド利用に似ているところがあります。事業部門がその必要に応じて様々な取り組みを進め、中央にそれを支援・管理する組織が存在する構造です。クラウド利用についてはAWS Organizationsなどでガバナンスを確立するケースが多いのですが、生成AIに関してはどう取り組めば良いか?を考えるのがこの記事です。

サービスアップデート

    • Amazon Bedrockが大阪とハイデラバードのリージョンで利用可能に
      Amazon Bedrockが大阪リージョンと、インドに存在するハイデラバードのリージョンでご利用いただけるようになりました。現時点では、大阪リージョンではクロスリージョン推論(Cross-region inference)機能を介して、アジア太平洋地域のリージョンで稼働するClaude 3.5 Sonnetを利用できます。

著者について

Masato Kobayashi

小林 正人(Masato Kobayashi)

2013年からAWS Japanのソリューションアーキテクト(SA)として、お客様のクラウド活用を技術的な側面・ビジネス的な側面の双方から支援してきました。2024年からは特定のお客様を担当するチームを離れ、技術領域やサービスを担当するスペシャリストSAチームをリードする役割に変わりました。好きな温泉の泉質は、酸性-カルシウム-硫酸塩泉です。