AWS Startup ブログ

世界で一番 Well Architected なスタートアップの座を賭けたピッチバトルが開幕

 

皆さんこんにちは、スタートアップマーケティングの石渡です。

さて、本日は、Startup Architecture of The Year のお知らせです。このコンテスト、AWS Startup Blog の読者の方にはお馴染みの企画かもしれませんが、初めての方もいらっしゃると思いますので、簡単に概要をご紹介します。

 

Startup Architecture of The Yearとは?

このコンテストは、AWS Summit Tokyo 2018で初開催となったコンテストで、その名のとおり、スタートアップのシステムアーキテクチャを評価するというユニークな試みです。スタートアップ向けのコンテストというと、ビジネスモデルの優劣を競うピッチコンテストなど、非技術領域を扱うものが多いように思います。また、登壇者も、エンジニアというよりはビジネスサイドの方が多いように思います。そうした中で、ビジネスモデルを支えるアーキテクチャにこそ、スタートアップが躍進するカギがあるはずという問題認識から、このコンテストは生まれました。

何を評価するコンテストなのか?

スタートアップと一言で言っても、業界やステージなどで、そのアーキテクチャは様々なはずですし、絶対的な正解が存在することはありません。我々は、応募頂いた各社の描くビジネスのビジョンとステージを踏まえ、それを実現するためのアーキテクチャの先進性や、ビジネス効果における有効性を検討、多面的に評価するというスタンスをとっています。それらの評価に際しては、AWS Well-Architected Framework でカバーする5つの柱、すなわち、「運用上の優秀性」「セキュリティ」「信頼性」「パフォーマンス効率」そして、「コスト最適化」の視点を用いています。

2019年のコンテストのレポート記事【翔泳社『CodeZine』の記事】

 

このコンテストで何が得られるのか?

このコンテストは、応募頂いた各社のアーキテクチャの優劣のみを競うものではありません。第一次選考を通過した最終候補者の方には、AWS のソリューションアーキテクトが、AWS Well-Architected フレームワークによる、アーキテクチャレビューを実施しております。これにより、自社のアーキテクチャの課題の発見に繋げることができます。また、本番でのアウトプットによる効果としての認知度の向上や、業界を代表するベテラン CTO が務める審査員との接点など、様々なインプットを得られるコンテストになっています。

Startup Architecture of The Year 2019 グランプリの株式会社スタメン、松谷さんのコメントです:

あらゆるスタートアップに、創業したタイミングで、「3年以内にこのコンテストに出るんだ!」ということを中間ゴールとして設定してみることをお勧めしたいです。実際にやってみて思ったのは、これはただのピッチコンテスト、つまり、アウトプットしておしまい、というものではなく、W-Aのレビューを通じての指摘事項、同じスタートアップの方々とのネットワーキング、そして、審査員の方々との交流などを通じて、膨大なインプットと学びを得られる場なのです。それはきっと、テックスタートアップの成長の過程で意味のある経験だと思いました。

2019年のグランプリ:株式会社スタメン 松谷氏のインタビュー全文

 

今年はグローバル企画に進化。東京の勝者は、ラスベガスの本選にてファイナルピッチ!

この日本で生まれたコンテスト、2020年からはグローバル企画に進化しました。世界中で開催される AWS Summit シリーズの中から、世界10都市で開催される Startup Architecture of The Year を勝ち抜いたファイナリストによるファイナルラウンドが、AWS 最大のイベント:AWS re:Invent 2020 (2020年11月-12月,ラスベガス)で行われます。東京ラウンドの勝者は、AWS re:Invent 2020 に招待されます。栄えある第1回目のワールドチャンピオンの座を賭けて、ぜひエントリーしてください。

コンテストの詳細と応募はこちら

【関連情報】

Startup Architecture of The Year 2019のファイナリスト各社のピッチ書き起こし【ログミーの記事にリンクします】