メインコンテンツに移動

イベント駆動処理に AWS Lambda を用いた サーバーレス構成と料金試算例

構成概要

目的・用途:
画像データの格納処理を行う際、サーバレスの機能を使うことで自動でサムネイル作成処理を実現したい

この構成での料金試算例:
23.84 ドル(月額)


AWS Lambda を使ってサーバレスで画像格納とサムネイル作成処理を構築する例です。

こちらの例では、シンプルなデータ加工を行う際にご検討いただけるイベント駆動型アーキテクチャを紹介します。ここでは新しい画像ファイルを受け付けたときに、そのサムネイル画像を作成する処理を例として挙げています。

従来のサーバーを用いるアーキテクチャでプログラムを実行するには、サーバーを用意やランタイムのセットアップが必要でした。AWS Lambda を用いることで、プログラムを用意するだけで、それを実行することができます。また、AWS Lambda はサービス自体にビルトインでスケールする機能があり、リクエスト量が増えたときでも自動的にスケールされます。さらに、料金はリクエストベースになるため、処理量が少ないときには利用料金も少なくなるという特徴があります。

画像ファイルがAmazon S3にアップロードされると、AWS Lambdaがトリガーされサムネイル画像を生成し、サムネイル用のS3バケットに保存するイベント処理の流れを示したAWSクラウドアーキテクチャ図。

この構成での選択サービス

用途
選択サービス
画像処理の実行
元画像の格納、および、サムネイル画像の格納

月額合計料金:23.84(USD)

この構成での料金試算例

サービス
項目
数量
単価
料金 (USD)
AWS Lambda

画像処理の実行

リクエスト回数

実行時間

-

2,500 件 x 30 日 = 75000 件

1 GB x 5 秒 x 2,500 回 x 30 日 = 375000 GB-秒

-

0.20 USD/100 万件

0.0000166667 USD/GB-秒

-

0.20000

6.25001

Amazon S3

オリジナル画像

ストレージ容量

PUT リクエスト

GET リクエスト

サムネイル画像

ストレージ容量

PUT リクエスト

-

3 MB x 2,500 枚 × 90 日 = 660 GB

2,500 回 x 30 日 = 75000 回

2,500 回 x 30 日 = 75000 回

-

0.03 MB x 2,500 枚 × 90 日 = 6.6 GB

2,500 回 x 30 日 = 75000 回

-

0.025 USD/GB

0.0047 USD (PUT 1,000 回あたり)

0.00037 USD (GET 1,000 回あたり)

-

0.025 USD/GB

0.0047 USD (PUT 1,000 回あたり)

-

16.50000

0.35250

0.02775

-

0.16500

0.35250

  • 東京リージョンでのご利用を想定しています。

  • 毎日 500 点の新規商品が入荷される EC サイトを運用されているシチュエーションとします。下記の想定で試算を行っております。

    • 商品ごとに 5 枚のオリジナル画像があり、それをサムネイル化したいという要求を想定

    •  半年分の画像を S3 に保持し、それより過去の画像データは削除する運用と仮定

    • 各商品のオリジナル画像データは3 MB、変換後のサムネイル画像データは 0.03 MB で試算し、サムネイルを作成する処理は、1 GB 設定の Lambda Function で 1 枚あたり 5 秒で完了すると仮定

    • 画像変換、および、画像保管のみをスコープとしており、ECサイトを運営するサーバーや、そのサーバーからの画像取得リクエストについては試算外としています

  • AWS で提供しているサービスの一部で無料利用枠が提供されているものがあります。本試算では無料利用枠を考慮せずに試算を行っており、実際にはより安価にご利用頂ける場合があります。

    • AWS Lambda には下記の無料利用枠があります。
      ・リクエスト回数:1 か月ごとに 100 万件リクエストが無料
      ・コンピューティング時間:40 万 GB-秒のコンピューティング時間が無料

※ 2024 年 3 月 6 日時点での試算です