CloudEndure Migration
クラウドへの移行が、複雑で時間やお金のかかるものである必要はありません。CloudEndure Migration は、高度に自動化されたリフトアンドシフト (リホスト) ソリューションであり、パブリックリージョン、AWS GovCloud (米国)、AWS Outposts などのアプリケーションを AWS クラウドに移行する際の手間、時間、コストを省きます。
CloudEndure Migration を使用すると、物理サーバー、仮想サーバー、クラウドサーバーを迅速にリフトアンドシフトに移行でき、互換性の問題やパフォーマンスへの影響、長いカットオーバー期間などの問題は伴いません。CloudEndure Migration は、送信元サーバーを AWS アカウントに継続的にレプリケートします。そして移行の準備が整うと、AWS 上のサーバーを自動的に変換して起動するので、AWS クラウドのコスト削減、生産性、回復力、俊敏性という利点を迅速に受けることができます。
アプリケーションが AWS 上で動作すると、AWS のサービスや機能を活用して、これらのアプリケーションをすばやく簡単にリプラットフォームまたはリファクタリングでき、リフトアンドシフトがモダナイゼーションへの高速ルートになります。
エージェントベースのソリューションである CloudEndure Migration を使用すれば、Windows と Linux オペレーティングシステム (OS) のサポートされているバージョンで実行している、レガシーアプリケーションを含むすべてのアプリケーションとデータベースを移行できます。これには、Windows Server 2003/2008/2012/2016/2019 バージョン、および CentOS、RHEL、OEL、SUSE、Ubuntu、Debian といった Linux ディストリビューションが含まれます。CloudEndure Migration は、SAP などのミッションクリティカルなアプリケーションや Oracle、SQL Server などの一般的なデータベースもサポートしています。
利点
移行が簡単
CloudEndure Migration は、自動化によって、リスクを軽減しながら移行を簡素化および迅速化します。CloudEndure Migration では、機械変換を自動化することで、時間がかかってエラーが発生しやすい手動プロセスをなくし、物理、仮想、およびクラウドベースのインフラストラクチャからアプリケーションを移行して AWS でネイティブに実行できるようにします。CloudEndure Migration は、自動化された同じプロセスを広範なアプリケーションに使用できるようにすることで、移行をさらに簡素化します。
アップタイムの増加
レプリケーションプロセスの間も、通常のビジネスオペレーションを継続することができます。CloudEndure Migration はバックグラウンドで動作し、スナップショットを撮ったりディスクにデータを書き込んだりせず、送信元サーバーの内容をコピーします。これでパフォーマンスへの影響はほぼゼロになります。サーバーの更新を待つ必要がないので、継続的なレプリケーションにより、カットオーバー期間の短縮が可能になります。サーバーはいつでも起動できる状態になっています。
コスト削減
CloudEndure Migration ライセンスが無料で利用可能です。サポートされている OS を実行するどんな移行元インフラストラクチャからでもアプリケーションやデータベースを移行できます。具体的には、Oracle や SQL Server などの一般的なデータベース、および SAP などのミッションクリティカルなアプリケーションが対象になります。複数の移行ソリューション、特殊なクラウド開発、または OS/アプリケーション固有のスキルに投資する必要はありません。これで移行全体のコストを削減できます。
仕組み
.7c234b75dd3c94b6584e405649d2f88f549cf676.png)
選択したソースマシンに CloudEndure エージェントをインストールすることで実装が始まります。エージェントのインストールに再起動は不要です。システムのパフォーマンスに目立った影響を与えることもありません。CloudEndure エージェントは、ウェブベースのセルフサービス型 CloudEndure ユーザーコンソールに接続します。コンソールは選択されたターゲット AWS リージョンに API コールを発行し、お客様のアカウント内にソースマシンからの複製データを受信するよう指定されたステージング領域を作成します。
ステージング領域は、レプリケーションサーバーとなる軽量 EC2 インスタンス、および低コストのステージング用 EBS ボリュームの両方で構成されます。それぞれのソースディスクが、ステージング領域内にある同じサイズの低コスト EBS ボリュームへとマッピングされます。レプリケーションサーバーは、ソースマシンで動作している CloudEndure エージェントからデータを受信し、そのデータをステージング用 EBS ボリュームに書き込みます。1 つのレプリケーションサーバーで、複数のソースマシンのレプリケーションを同時に処理することができます。
ソースディスクがすべてステージング領域に複製された後は、引き続き CloudEndure エージェントがソースディスクに対する変更を追跡しすべて複製します。CloudEndure Migration はブロックレベルでのデータレプリケーションを継続的かつ非同期に実施します。このため、サポート対象となっていてエージェントのインストールが可能な、x86 ベースの Windows と Linux OS で動作するどのようなアプリケーションでも複製できます。
お客様は、CloudEndure コンソールでターゲットマシンのブループリントを設定します。ブループリントでは、テストやカットオーバーの際のマシン作成場所とプロビジョニング方法が定義されます。
ターゲットマシンが作成されると、CloudEndure Migration によって一時的なマシンコンバーターが立ち上げられます。このコンバーターによって、AWS でネイティブに起動し、実行できるよう、ターゲットマシンが修正されます。修正には、適切な AWS ドライバーの挿入、ブートローダーの適切な変更、ネットワークアダプターの修正、AWS KMS を使用したオペレーションシステムのアクティベーションなどが含まれます。変換プロセスはマシンのサイズにかかわらず通常 1 分以内で完了し、作成されたマシンすべてに対して並列的に実行されます。
導入事例
「CloudEndure Migration は私たちの期待を上回り、おかげでデータセンターの移行期限に間に合いました。」
- Leanne Robinson 氏、DB Systel UK プリンシパルアカウントマネージャー
DB Systel UK では、CloudEndure Migration を使用して 400 個の物理マシンと VMware ベースのマシンを AWS にすばやく移行しました。このプロジェクトの一環として、書き込み集中型の Microsoft SQL Server と Oracle データベース、Microsoft Windows、Red Hat、CentOS オペレーティングシステムで実行していたビジネスクリティカルなレガシーアプリケーションも移行しました。DB Systel UK では、プロジェクトを予定よりも 1 か月早くシームレスに完了し、ビジネスの中断を最小限に抑えることができました。詳細 >>
「プラットフォームを AWS で運用することで常時稼働戦略がサポートでき、ビジネスユーザーと当社の間の常時通信を可能にしました」
– Gautam Tulsian 氏、Equifax、グローバルファイナンス担当シニアバイスプレジデント兼 CIO
Equifax では、Oracle アプリケーションスイート全体を AWS に移行して数百個の Amazon EC2 インスタンス上で実行し、永続的なブロックレベルのストレージに Amazon EBS を使用することでスケーラビリティとパフォーマンスの問題に対応しました。Equifax では移行期間中、AWS のパートナーである Cloudreach と連携し、AWS CloudEndure Migration を採用して Oracle BRM アプリケーションの AWS への大規模な移行を簡素化、迅速化、自動化しました。詳細 >>

英国を拠点とする世界的な衛星通信のリーダーである Inmarsat は、最初に「リフトアンドシフト」、次に「プラットフォームの再構築」という 2 段階の移行戦略を実行しました。 同社は CloudEndure Migration を使用して、1,500 台を超えるサーバーを AWS にリフトアンドシフトで移行しました。1 か月平均では 120 台となります。移行したワークロードには、Microsoft SharePoint サイト、SQL Server、Java ウェブアプリケーション、カスタムソフトウェア、およびレガシーアプリケーションが含まれていました。