Amazon Elastic File System

Linux 向けのスケーラブル、伸縮自在、クラウドネイティブなファイルシステム

Amazon Elastic File System (Amazon EFS) は、AWS クラウドサービスおよびオンプレミスリソースで利用できるシンプル、スケーラブル、伸縮自在なファイルシステムを提供する Linux ベースのワークロードです。このワークロードは、アプリケーションを中断することなくペタバイトのオンデマンドにスケールするよう設計され、ファイルの追加や削除に合わせて、ストレージ容量の拡張や縮小が自動的に行われます。これによって、必要なときに必要な分のストレージをアプリケーションで使用できます。何千もの Amazon EC2 インスタンスに対して大規模で並列の共有アクセスを提供するように設計されているため、アプリケーションは高いレベルの総スループットと IOPS を一定の低レイテンシーで達成できます。Amazon EFS は、既存のアプリケーションおよびツールに変更を加える必要のない完全マネージドサービスとして、標準的なファイルシステムインターフェイスを介したアクセスによるシームレスな統合を実現します。Amazon EFS では、標準と低頻度アクセスという 2 種類のストレージクラスをご用意しています。EFS ライフサイクル管理を使用すると、選択したライフサイクルポリシーに基づいて、アクセスされていないファイルはコストを抑える低頻度アクセスストレージクラスに自動的に移動されます。アクティブおよびアクセス頻度の低いファイルシステムデータの保存およびアクセスを同じファイルシステムで簡単に行うことができ、ストレージコストを最大 85% 削減できます。Amazon EFS は、耐久性と可用性を高めるために複数のアベイラビリティーゾーン (AZ) に分散されるデータを保存するリージョナルサービスです。AZ、リージョン、および VPC 間でファイルシステムにアクセスでき、また、AWS Direct Connect あるいは AWS VPN を介して数多くの Amazon EC2 インスタンスやオンプレミスサーバー間でファイルを共有できます。

Amazon EFS は、レイテンシーの影響を受けやすい単一スレッドのワークロードに可能な限り高いスループットを必要とする、高度に並列化されたスケールアウト型ワークロードの多様なユースケースをサポートするのに最適です。多様なユースケースとは、リフトアンドシフトのエンタープライズアプリケーション、ビッグデータ分析、ウェブサービスとコンテンツ管理、アプリケーションの開発とテスト、メディアとエンターテインメントワークフロー、データベースのバックアップ、コンテナストレージなどといったことです。

Amazon Elastic File System (Amazon EFS) の概要 (日本語字幕) (1:24)

クラウドファイルストレージの詳細と、他のクラウドストレージソリューションとの比較方法について説明します。

クラウドストレージのオプションは、インターネット経由でデータを保存、アクセス、および共有するためのシンプルでスケーラブルな手段を提供します。ここでは、Amazon EFS を他の AWS クラウドストレージ提供タイプと比較し、いつ Amazon EFS を選択すれば良いかの判断材料とします。

メリット

動的伸縮自在性

Amazon EFS では、アプリケーションを中断することなく、ファイルの追加または削除に合わせてファイルシステムのストレージ容量を直ちに自動で拡張または縮小できるため、必要なときに必要に応じたストレージを実現できます。ファイルシステムを作成してファイルの追加を開始するだけで、事前にストレージをプロビジョンする必要はありません。

スケーラブルなパフォーマンス

Amazon EFS は、Linux のワークロードに必要なスループット、IOPS、および低レイテンシーを実現するように設計されています。スループットおよび IOPS はファイルシステムの拡大としてスケールし、短期間では高スループットレベルでバーストできるため、ファイルのワークロードにおける予期できないパフォーマンスのニーズをサポートします。高負荷のワークロードにおいて、Amazon EFS は 10 GB/秒 を超えるパフォーマンス、および最大で 500,000 IOPS をサポートできます。

共有型ファイルストレージ

Amazon EFS では、何千もの接続への安全なアクセスを提供します。Amazon EC2 インスタンスおよびオンプレミスサーバーでは、NFSv4 プロトコル経由で従来のファイルアクセス許可モデル、ファイルロック性能と階層ディレクトリ構造を使用して、共有 Amazon EFS ファイルシステムへの同時アクセスができます。Amazon EC2 インスタンスは、AZ およびリージョン間でファイルシステムにアクセスでき、また、オンプレミスサーバーは AWS Direct Connect あるいは AWS VPN を介してアクセスできます。

フルマネージド型

Amazon EFS は、Linux ワークロードに共有のファイルシステムストレージを提供するフルマネージドサービスです。シンプルなインターフェイスによって、ファイルシステムの素早い作成と設定ができ、ファイルストレージインフラストラクチャの自動管理を提供することで、複雑なデプロイ、パッチやファイルシステムの基盤メンテナンスを排除します。

優れた費用対効果

Amazon EFS ストレージでは、実際に使用した分のみ料金が発生します。前もってストレージをプロビジョニングする必要がなく、最低料金や初期費用は必要ありません。EFS ライフサイクル管理を使用すると、アクセスされる頻度が低いファイルはコストを抑えるストレージクラスに自動的に移動されるため、ファイルストレージコストを最大 85% 削減できます。

セキュリティとコンプライアンス

Amazon EFS では、既存のセキュリティインフラストラクチャを活用して安全にファイルへアクセスができます。POSIX アクセス許可、Amazon VPC、および AWS IAM を使用して、Amazon EFS ファイルシステムへのアクセスを制御します。保管時と伝送中のデータを暗号化して、データを保護します。Amazon EFS は、規制要件を満たすのに役立つ多くの利用資格要件およびコンプライアンス要件も満たしています。Amazon EFS の対象となるコンプライアンスプログラムのリストについては、こちらをクリックしてください。

仕組み

Amazon EFS の仕組み

ユースケース

リフト・アンド・シフトエンタープライズアプリケーション

Amazon EFS では、スケーラビリティ、伸縮性、可用性、および耐久性が実現されており、サービスとして配信されるアプリケーションおよびエンタープライズアプリケーションのファイルストアとすることが可能です。標準的なファイルシステムインターフェイス、ファイルシステムのアクセス許可、およびディレクトリ階層によって、エンタープライズアプリケーションのオンプレミスから AWS クラウドへの移行や新規構築が簡単になります。
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ビッグデータ分析

Amazon EFS は、コンピューティングノードに対する高いスループットと書き込み後の読み取りの整合性と、低レイテンシーのファイルオペレーションの両方を必要とするビッグデータアプリケーションにスケーリングとパフォーマンスを提供します。ファイルのインターフェイスを介してデータとやり取りする多くの分析ワークロードは、ファイルへのアクセス許可、ディレクトリ階層、ファイルロック、およびファイルの一部への書き込み能力を必要とします。Amazon EFS は、必要なファイルシステムセキュリティを提供し、ビッグデータ分析のワークロードの要求をサポートする容量およびパフォーマンスをスケーリングできます。

ウェブ配信とコンテンツ管理

Amazon EFS は、コンテンツ管理システムと、幅広いアプリケーション (ウェブサイト、オンライン出版、アーカイブなど) の情報を保存して処理するウェブ配信アプリケーションに耐久性のある高度なスループットを備えたファイルシステムを提供します。Amazon EFS は予期されるファイルシステムディレクトリ構造、ファイルの命名法やウェブ開発者が使い慣れたアクセス許可を取り入れているため、ウェブアプリケーションへの統合が簡単に実行できます。

アプリケーションのテストと開発

Amazon EFS では開発環境に一般的なストレージリポジトリを提供することで、コードや他のファイルの共有を安全で組織化された方法で行う機能を提供します。わずか数クリックで、テスト、開発および本稼働用の環境をプロビジョン、複製、スケーリングまたはアーカイブできることで、顧客のニーズに対して企業や組織がより機敏で責任ある対応ができます。Amazon EFS は、スケーラブルで高可用性を備えているため、ワークロードのテストと開発に最適なソリューションです。

メディアとエンターテインメント

動画編集、スタジオ製作、放送処理、サウンドデザインおよびレンダリングといったメディアワークフローは、多くの場合、大容量ファイルを操作するための共有ストレージに依存します。Amazon EFS は高いスループットと共有ファイルアクセスを備えた強いデータ整合性モデルを提供することで、これらのジョブにかかる時間を短縮し、複数のローカルファイルリポジトリを全ユーザー共通の単一ロケーションにまとめることができます。

データベースのバックアップ

Amazon EFS はデータベースサーバーから NFSv4 を使用して容易にマウントできる標準のファイルシステムです。これによって、ネイティブなアプリケーションツールまたはエンタープライズバックアップアプリケーションを用いたポータブルなデータベースバックアップを行うのに理想的なプラットフォームを提供します。多くの企業では、データベースのバックアップをクラウドに保存することで得られる柔軟性を、更新時の一時的な保管や、開発とテストの用途で活用しようとしています。

コンテナストレージ

Amazon EFS は、一般的なファイルリポジトリに持続性のある共有アクセスを提供するために最適なコンテナストレージです。コンテナは、すばやいプロビジョニング、簡単な移行、プロセス分離を実行できるため、マイクロサービスの構築に不可欠な部分です。毎回起動時にオリジナルのデータにアクセスする必要のあるコンテナでは、実行中のインスタンスにかかわらず接続可能な共有ファイルシステムを活用できます。

導入事例

BBC は共有ファイルストレージを使用して Red Button アプリケーションを AWS クラウドに移行

ファイル共有に Amazon EFS を使用することで、BBC はアジャイルかつコスト効率の高いソリューションを確立し、自社のオンプレミス Red Button インタラクティブ TV サービスを AWS クラウドに移行することができました。Amazon EC2、Amazon EFS、Amazon SNS、Amazon SQS、Amazon Kinesis などのサービスを利用して、時間通りに予算内でアプリケーション全体を移動できました。

ブログ記事

How to test drive Amazon Elastic File System 
2019 年 4 月 3 日
 
New - Infrequent Access Storage Class for Amazon Elastic File System (EFS) 
2019 年 2 月 13 日
 
Provisioned Throughput for Amazon EFS 
2018 年 8 月 2 日
 
Encryption of Data in Transit for Amazon EFS 
2018 年 4 月 4 日
 
Encryption of Data at Rest for Amazon Elastic File System 
2017 年 8 月 14 日
 
Amazon EFS Update - On-Premises Access via Direct Connect 
2016 年 12 月 20 日
 

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