AWS Shield Standard は AWS のすべてのお客様に無料で提供され、一般的かつ最も頻繁に発生するネットワークとトランスポートレイヤーの DDoS 攻撃からウェブサイトやアプリケーションを保護します。

AWS Shield Advanced は有料サービスです。このサービスを使用すると、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)、Elastic Load Balancing (ELB)、Amazon CloudFront、AWS Global Accelerator、Amazon Route 53 で実行され、インターネットに接続されるアプリケーションに対する保護が強化されます。AWS Shield Advanced はすべてのお客様にご利用いただけますが、AWS Shield レスポンスチームへのご連絡は、AWS Premium Support のエンタープライズまたはビジネスサポートレベルの契約が必須となります。これには 1 年間のサブスクリプション契約と月額料金の支払いが必要です。加えて、Amazon CloudFront、Elastic Load Balancing (ELB)、Amazon Elastic Compute (EC2)、AWS Global Accelerator からのデータ転送量に基づく使用料金がかかります。

AWS Shield Advanced の料金は、Elastic Load Balancing (ELB)、Amazon CloudFrontAmazon Route 53Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)、AWS Global Accelerator の標準料金に追加されます。

料金詳細

注:

  1. この料金は AWS Shield Advanced をサブスクライブしている組織単位で適用されます。お客様の組織が複数の AWS アカウントを使用している場合、それらの AWS アカウントとリソースをお客様の組織がすべて所有している場合に限り、月額料金を一括でお支払いいただけます (ただし、AWS チャネルリセラーがメンバーアカウントごとに月額料金を個別に支払う場合を除きます)。複数のメンバーアカウントを持つお客様に AWS Shield Advanced を再販する AWS チャネルリセラーが、追加の請求サポートに関して問い合わせる場合があります。AWS は、このような AWS チャネルリセラーについて、AWS Shield Advanced の月額料金を変更する権利を留保します。
  2. Elastic Load Balancing (ELB)、Amazon CloudFront、Amazon Route 53、AWS Global Accelerator、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) の標準料金に追加されます。
  3. Shield Advanced サブスクリプションには、Shield で保護されているリソース用の特定の AWS WAF の使用が追加費用なしで含まれます。これには、ウェブ ACL とルールの月額料金、およびデフォルトの上限が設定されたウェブ ACL のリクエスト料金が含まれます。インテリジェント脅威緩和 (例: ボットや不正行為の制御) などの他のすべての WAF 機能や、デフォルトよりも大きい WCU を使用したウェブ ACL のリクエスト料金では、引き続き WAF 料金が発生します。詳細については、「AWS WAF の料金」をご覧ください。

    WAF 料金が免除されるためには、関連するすべてのアカウントで Shield Advanced をサブスクライブする必要があります。次に、お客様は WAF を使用するこれらのアカウント内の各リソースで Shield Advanced 保護を有効にする必要があります。Shield Advanced は、CloudFront (CF) ディストリビューションと Application Load Balancer (ALB) にアプリケーション (L7) 保護を提供します。Shield Advanced で保護されていないが、引き続き WAF を使用する L7 リソース (API Gateway など) は、WAF の使用料金に従って課金されます。

AWS Shield Advanced のデータ転送 (OUT) 使用料金 (GB あたり)

注:

  1. ELB の前面に Amazon CloudFront をデプロイした場合、有効にする必要があるのは Amazon CloudFront の保護のみです。
  2. AWS Shield Advanced では、サブスクライブしている AWS アカウント保有者が直接所有および管理している対象 AWS リソースのみが保護されます。
  3. AWS Shield Advanced のサブスクリプションは、毎年自動更新されます。次回の年次更新サイクルの更新日の最低 30 日前に通知が送信されます。更新日前 30 日以内かつ 5 日前までであれば、AWS サポートセンターに問い合わせて次回のサブスクリプション更新をキャンセルできます。更新日前にサブスクリプションをキャンセルする場合、サブスクリプション終了の発効日までのサブスクリプション料金を支払うことに同意したことになります。サブスクリプションの解除リクエストの受付前に、製品改良に向けたフィードバックをお願いする場合があります。
  4. AWS Marketplace からのマネージドルールを含むマネージドルールに付随する料金は、AWS Shield Advanced のお客様に対して免除されません。 

*すべての AWS Shield Advanced の特典は、DDoS コスト保護も含め、1 年間のサブスクリプション契約の履行が条件となります。


料金の例

料金の例 1: AWS Shield Standard

AWS Shield Standard は、Elastic Load Balancing (ELB)、Application Load Balancer、Amazon CloudFront、Amazon Route 53 といった AWS のサービスを使用する場合、自動的に有効になります。発生するのは、AWS の該当するサービスの料金ページに記載されている標準料金のみです。

料金の例 2: AWS Shield Standard と AWS WAF

AWS Shield Standard に加えて AWS WAF 保護を有効にするとします。

このシナリオでは、AWS WAF 料金ページに記載されている AWS WAF 標準料金が発生します。

料金の例 3: AWS Shield Advanced を Application Load Balancer に使用する

リージョンで 1 か月あたり 1,000 GB のデータが転送される Application Load Balancer があるとします。AWS アカウントで AWS Shield Advanced にサブスクライブして、Application Load Balancer の保護を有効にします。

このシナリオでは、AWS Shield Advanced の月額料金として 3,000 USD が月末に発生します。月額料金に加えて、1,000 GB のリージョンの外へのデータ転送に対して GB あたり 0.050 USD で50 USD がかかります (AWS Shield 外部データ転出料金として)。この月の AWS Shield の合計料金は、3,000 USD + 50 USD = 3,050 USD になります。

さらに、Application Load Balancer 料金ページに記載されている Application Load Balancer の標準料金が発生します。

料金の例 4: AWS Shield Advanced を Amazon CloudFront に使用する

例 3 の Application Load Balancer の前面に Amazon CloudFront ディストリビューションをデプロイしているとします。この場合、AWS Shield Advanced の保護を Amazon CloudFront ディストリビューションで有効にして、Application Load Balancer からは削除します。(Application Load Balancer の前面に Amazon CloudFront をデプロイした場合、有効にする必要があるのは Amazon CloudFront の保護のみです。)

このシナリオでは、AWS Shield Advanced の月額料金として 3,000 USD が月末に発生します。月額料金に加えて、AWS Shield Advanced の従量料金 (1 GB あたり 0.025 USD) として、リージョンでの 1,000 GB のデータ転送に対して 25 USD が発生します。この月の AWS Shield の合計料金は、3,000 USD + 25 USD = 3,025 USD になります。

さらに、Application Load Balancer 料金ページに記載されている Application Load Balancer の標準料金と、Amazon CloudFront 料金ページに記載されている Amazon CloudFront の標準料金が発生します。

料金の例 5: AWS Shield Advanced を Amazon CloudFront に使用して、AWS WAF も使用する

例 4 の Amazon CloudFront ディストリビューションで AWS WAF を有効にするとします。Amazon CloudFront ディストリビューションは既に AWS Shield Advanced で保護されているため、AWS WAF の web ACL、ルール、リクエスト料金に対する追加料金は発生しません。この月の AWS Shield の合計料金は 3,025 USD のままです。

 

さらに、Application Load Balancer 料金ページに記載されている Application Load Balancer の標準料金と、Amazon CloudFront 料金ページに記載されている Amazon CloudFront の標準料金が発生します。

料金の例 6: 保護されていないリソースで AWS Shield Advanced と AWS WAF を使用する

例 5 の Amazon CloudFront ディストリビューションで AWS Shield Advanced 保護を無効にするとします。ただし、AWS WAF 保護は使用したままです。

このシナリオでは、AWS Shield Advanced 月額料金として 3,000 USD が月末に発生しますが、AWS Shield Advanced データ転送 (アウト) 使用料金は発生しません。

ただし、AWS WAF 料金ページに記載されている AWS WAF 標準料金が発生します。

料金に関するその他のリソース

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