クラウドとは
クラウドとは、ニーズに応じて IT リソースをインターネット経由により従量制料金で提供することを指します。物理的なデータセンターとサーバーを購入、所有、保守することなく、コンピューティングパワー、ストレージ、データベースなどのテクノロジーサービスを Amazon Web Services (AWS) のようなクラウドプロバイダーから必要に応じて利用することができます。
クラウドのユーザー
クラウドの利点
俊敏性
クラウドでは幅広いテクノロジーに簡単にアクセスできるため、イノベーションを加速し、想像できるものはほとんどすべて構築できます。コンピューティング、ストレージ、データベースなどのインフラストラクチャサービスから、モノのインターネット (IoT)、機械学習、データレイク、分析など、必要に応じてリソースをすばやく用意できます。
テクノロジーサービスはほんの数分で導入可能で、アイデアから実装までにかかる時間が以前と比較して桁違いに速くなります。これにより、カスタマーエクスペリエンスを差別化し、ビジネスを変革するための新しいアイデアを自由に試すことができます。
伸縮性
クラウドを使用すると、将来事業活動がピークを迎えるときに備えて、リソースを事前に過剰にプロビジョニングする必要がありません。その代わりに、実際に必要なリソースの量をプロビジョニングします。ビジネスニーズの変化に応じて、これらのリソースをスケールアップまたはスケールダウンして、キャパシティを即座に拡大および縮小できます。
コスト削減
クラウドを利用することで、固定支出 (データセンターや物理サーバーなど) を変動費の支出に置き換え、消費した分の IT サービスについての料金のみを支払うことができます。さらに、規模の経済により、変動費は自社で構築して支払いを行うよりもはるかに低額となります。
数分でグローバルにデプロイ
クラウドを利用すれば、新しい地理的リージョンへの拡張やグローバルデプロイを数分で実現できます。例えば、AWS には世界中にインフラストラクチャがあるため、数回のクリック操作だけでアプリケーションを複数の物理的な場所にデプロイできます。アプリケーションをエンドユーザーの近くに配置すると、レイテンシーが短縮され、エンドユーザーのエクスペリエンスが向上します。
クラウドのタイプ
クラウドには、主に「Infrastructure as a Service」、「Platform as a Service」、「Software as a Service」の 3 種類があります。クラウドの種類ごとに制御、柔軟性、管理のレベルが異なるため、ニーズに沿った適切なサービスを選択できます。
Infrastructure as a Service (IaaS)
IaaS には、クラウド IT の基本的な構成要素が含まれています。一般的に、ネットワーク機能、コンピュータ (仮想または専用ハードウェア上)、データストレージスペースへのアクセスが提供されます。IaaS では、IT リソースに対する最高レベルの柔軟性と管理制御が提供されます。これは、多くの IT 部門や開発者が使い慣れている既存の IT リソースに最もよく似ています。
Platform as a Service (PaaS)
PaaS を使用すると、基盤となるインフラストラクチャ (通常はハードウェアやオペレーティングシステム) を管理する必要性がなくなり、アプリケーションのデプロイと管理に集中できるようになります。リソースの調達、キャパシティプランニング、ソフトウェアメンテナンス、パッチ適用、またはアプリケーションの実行に関連する他のわずらわしい作業について心配する必要がなくなるため、効率を高めるのに役立ちます。
Software as a Service (SaaS)
SaaS では、サービスプロバイダーが実行および管理している完成した製品が提供されます。ほとんどの場合、エンドユーザーアプリケーション (ウェブベースの E メールなど) を指して SaaS という言葉が用いられます。SaaS サービスでは、サービスのメンテナンス方法や基盤となるインフラストラクチャの管理方法について考える必要はありません。必要なのは、特定のソフトウェアの利用方法を考えることだけです。
お客様のイノベーションを促進
よくある質問
クラウドサービスとは
クラウドサービスは AWS が管理する IT リソースで、インターネット経由でオンデマンドで提供されます。従来、組織はデジタルシステムを立ち上げる前に、サーバーハードウェアやストレージシステムから、ネットワークやセキュリティテクノロジーまで、あらゆるものを購入および設定する必要がありました。ITインフラストラクチャのプロビジョニングと管理は高価かつ複雑で、イノベーションに費やせたはずの時間を消費します。
クラウドマネージドサービスとは
基盤となるインフラストラクチャが AWS によって完全に管理されているため、クラウドサービスはクラウドマネージドサービスとも呼ばれます。必要なハードウェア、オペレーティングシステム、およびその他のインフラストラクチャレイヤーはすべて、世界中に分散した安全性の高い AWS データセンターで保存および管理されます。AWS は、あらゆる種類の IT リソースを購入して保守し、アプリケーションコードでアクセスできるサービスとして利用できるようにしています。
クラウドサービスの使用例
クラウドサービスは、サーバーやストレージのプロビジョニングから、データ分析、人工知能、あらゆるアプリケーションのエンドツーエンドのセキュリティまで、あらゆる用途に使用できます。以下はその一例です。
サイズ変更可能なコンピューティング性能
あらゆるタイプのワークロードに対応するフルマネージドクラウドサービスとして、コンピューティング性能にアクセスして設定できます。Intel、AMD、Arm プロセッサ、Amazon EC2 Mac インスタンス、400 Gbps イーサネットネットワーキングなど、AWS は柔軟に使用できる最先端のコンピュータサービスを提供しています。最新のプロセッサ、オペレーティングシステム、購入モデルを搭載した数百種類のクラウドインスタンスタイプから、ワークロードのニーズに最適なものを選択できます。AWS クラウドサービスでは、コンピューティングリソースを完全に制御しながら、処理能力をすばやくスケールアップまたはスケールダウンして、使用した分だけ支払うことができます。
データベースとデータストレージ
AWS クラウドサービスには、安全で信頼性があり、拡張性に優れたデータベースの選択肢とデータストレージソリューションが数多く含まれています。ファイル、ブロック、オブジェクトストレージシステムにクラウドサービスを使用できます。AWS には、SQL データベースと NoSQL データベースの両方に対応するクラウドサービスもあります。フルマネージド型のリレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベースを使用して、データベースの管理、スケーリング、バックアップを簡素化し、運用効率を高めます。
AI と機械学習 (AI/ML)
トレーニングと推論のあらゆるニーズに対応する、極めて包括的かつ安全でコストパフォーマンスの高い AI インフラストラクチャにアクセスできます。インタラクティブなチャットボットと仮想アシスタント、会話型分析と予測分析、エージェント支援により、カスタマーエクスペリエンスを改善します。会話型検索、コード生成、自動レポート生成により、従業員の生産性が高まります。自然言語処理と画像認識、データ拡張、サプライチェーン最適化により、プロセスの最適化を加速します。
ネットワークとコンテンツ配信
AWS のネットワークとコンテンツ配信サービスにより、最高の可用性レベルを維持しながら、世界中のどこにでもアプリケーションとコンテンツを配信できます。クラウドに切り替えることで、ネットワーク環境を簡素化し、ネットワークトラフィックをより効率的に分散できます。より高速で安全なアプリケーションを提供し、最高レベルの信頼性とパフォーマンスでハイブリッドインフラストラクチャを接続します。
セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
クラウドサービスではセキュリティ体制を強化し、セキュリティ運用を大規模に合理化できます。アカウント、ワークロード、データを不正アクセスから保護します。当社のクラウドサービスは、リソース、権限、ID 管理、ネットワーク制御ポイントでのきめ細かなポリシーの適用、自動化されたコンプライアンスチェックによる継続的な監視を支援します。AWS のネットワーク、アプリケーション、データ保護サービスを使用して、クラウド内のワークロードを保護できます。
移行とモダナイズ
アプリケーションとデータのモダナイズにおいて、運用コストを削減しながら継続的にイノベーションを進めるためには、クラウドへの移行が必要です。AWS 移行サービスは、デジタルトランスフォーメーションを促進するための自動化とインテリジェントな推奨事項を提供します。当社のクラウドサービスを使用すると、ソースサーバーを AWS でネイティブに稼働するように自動的に変換し、中断のないテストを実行して、アプリケーションをクラウドに移行できます。ダウンタイムを最小限に抑えながら、あらゆるデータベースや分析ワークロードを検出、評価、変換、移行できます。