投稿日: May 10, 2023
AWS X-Ray を使用して、Lambda SnapStart に対応している Lambda 関数をトレースおよび分析できるようになりました。X-Ray トレースを使用すると、関数のパフォーマンスと実行ライフサイクルをより詳細に把握できます。SnapStart 対応関数を使用して構築された、レイテンシーの影響を受けやすい Java アプリケーションのエラーやパフォーマンスのボトルネックを特定できます。
Lambda SnapStart により、Lambda を使用して、応答性が高くスケーラブルな Java アプリケーションを容易に構築できます。関数の起動パフォーマンスを、追加費用なしで最大 10 倍に高速化できます。SnapStart を使用すると、関数のコードが事前に初期化され、初期化済みの実行環境のスナップショットが作成されてキャッシュされます。これにより、コールドスタート時間と呼ばれる起動時間が改善されます。関数が呼び出されてスケールアップされたとき、SnapStart はキャッシュされたスナップショットから新しい実行環境を復元します。ゼロから初期化しないので、起動時のレイテンシーが大幅に低減します。X-Ray が SnapStart 対応関数をサポートしたことで、実行環境の復元と関数コードの実行に関するトレースデータを確認できるようになりました。X-Ray はトレースデータを可視化することもできるので、関数のエラーやパフォーマンス問題の根本原因を特定するのに役立ちます。
Lambda SnapStart 対応関数の X-Ray サポートは、Lambda SnapStart を提供中のリージョンすべてで利用できます。詳細については、AWS リージョン表をご覧ください。
Amazon Corretto 11 または 17 で実行されている Java ベースの SnapStart 対応 Lambda 関数に対し X-Ray を有効にするには、Lambda コンソール、AWS CLI、AWS サーバーレスアプリケーションモデル (SAM)、AWS CloudFormation を使用します。SnapStart 対応関数の X-Ray サポートの詳細については、Lambda デベロッパーガイドを参照するか、ローンチブログ投稿をご覧ください。