Amazon Web Services ブログ
現代版の安定性を備えたエンタープライズ向け Amazon Linux 2
今年も仕事納めの時期なりました。メールの片付けそして AWS re:Invent 開催後すぐにリリースされた最近の AWS サービスについて遅れを取り戻そうとしているところです。
先週は Amazon Linux 2 がリリースされました。この現代版 Linux はセキュリティ、安定性、生産性といったエンタープライズ環境のニーズを満たしながら、新しいツールや機能へのタイムリーなアクセスを提供できるように設計されています。また AWS 統合、cloud-init、安全なデフォルト設定、定期的なセキュリティ更新、AWS サポートといった AWS Linux AMI を人気にしたすべての機能も含まれています。これを基盤に次の新機能を追加しました。
長期サポート – 頻繁にアプリケーションを再適格することを避けたい場合など、長期に渡り 1 つの Linux バージョンを使用したい時に Amazon Linux 2 を使用することができます。このビルド (2017.12) は LTS ステータスを対象にしており、Amazon Linux ディスカッションフォーラムのフィードバックを元に最終判断が行われます。Amazon Linux 2 LTS ビルドの長期サポートにはセキュリティ更新、バグ修正、ユーザースペースのアプリケーションバイナリインターフェイス (ABI)、ユーザースペースのアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) の 5 年間にわたる互換性を含んでいます。
Extras Library – 基盤となる OS イメージを軽量で安定性を維持した状態にしながら新機能に素早くアクセスできるようになりました。Amazon Linux Extras Library は OS の安定性やアクセスと新しいソフトウェアにおける従来のトレードオフを排除します。これにはオープンソースデータベース、言語、その他が含まれ、依存関係の必要なくそれぞれがパッケージされています。
調整済みのカーネル – 最新の 4.9 LTS カーネルと EC2 の最新機能にアクセスできます。AWS やその他の仮想環境で効率的に実行できるように調整されています。
Systemd – Amazon Linux 2 には、より優れたブートパフォーマンスと独自のサービスやそのグループでのコントロールを高めるように設計された systemd init システムが含まれています。たとえば、サービス A が完全に開始した後に限りサービス B を開始できるようにしたり、ネットワーク接続のステータスの変更においてサービス C が起動するように設定することが可能です。
幅広い可用性 – Amazon Linux 2 はすべての AWS リージョンで AMI や Docker イメージ形式で使用できます。Hyper-V、KVM、VirtualBox、VMware の仮想マシンイメージも使用することができます。ラップトップまたはご自分のデータセンターでアプリケーションを構築してテストし、AWS でデプロイすることができます。
インスタンスの作成
いつも通りに AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、AWS Tools for Windows PowerShell でインスタンスを起動できます。 RunInstances
また、AWS CloudFormation のテンプレート経由を使用する方法も可能です。ここではコンソールを使用します。
Extras Library に興味があります。利用可能なトピック (パッケージリスト) を見る方法は次の通りです。
ご覧のように、ライブラリには言語、編集者、頻繁に更新されるウェブツールが含まれています。Amazon Linux 2 でパッケージをインストールするために必要なすべての依存関係が各トピックに含まれています。たとえば、Rust トピックには Rust の cmake ビルドシステムが含まれ、Rust パッケージメンテナンスには cargo、Rust には LLVM ベースコンパイラが含まれています。
トピックをインストールする方法は次の通りです (Emacs 25.3)。
SNS の更新
AWS の多くのお客様が独自の AMI のスタートポイントとして Amazon Linux AMI を使用しています。これを実行し新しい AMI がリリースされるたびにビルドプロセスを開始したい場合は SNS トピックへの受信登録をお勧めします。
メール通知を受信したり、AWS Lambda 関数での呼び出しなどを使用して通知を受け取ることができます。
提供開始
Amazon Linux 2 は今すぐご利用いただけます。今日からでもクラウドやオンプレミスで使用することが可能です。詳細については「Amazon Linux 2 LTS Candidate (2017.12) リリースノート (Amazon Linux 2 LTS Candidate (2017.12) Release Notes)」をご覧ください。
— Jeff;