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Amazon Quick on Desktop が東京リージョンに対応 – AWS Summit New York 2026 アップデート –
この度、Amazon Quick on Desktop が AWS アジアパシフィック (東京) リージョンでプレビュー利用可能になりました。2026年3月の東京リージョンローンチに続き、4月にプレビュー公開されたデスクトップアプリケーションも東京リージョンに対応しています。これにより、日本のお客様はデータを国内に保持しながら、デスクトップ上でよりパーソナルでプロアクティブな AI アシスタント体験を実現できます。
“Amazon Quick on Desktop は、本ブログ投稿時点では Preview であり、機能・仕様が変更される場合がございます。”
Amazon Quick on Desktop とは
Amazon Quick on Desktop は、Amazon Quick をブラウザの枠を超えてお使いのコンピュータにネイティブに展開するデスクトップアプリケーション (macOS / Windows 対応) です。ローカルファイルへの直接アクセス、OS レベルのプロアクティブ通知、バックグラウンドエージェント、ブラウザ自動化、パーソナルナレッジグラフ といった機能を備えています。
Quick on Desktop でできること
- ローカルファイルと直接連携 : チャットエージェントにアップロード不要で、許可したフォルダ内のファイルを読み書き・検索・インデックス化。ドキュメント作成やデータ分析もローカルファイルを直接参照して実行できます。
- バックグラウンドエージェント : スケジュールに基づいて自動実行されるエージェントが、チャネル監視・メールトリアージ・ミーティング要約・インシデント追跡などを代行します。
- プロアクティブ通知とアクティビティフィード : 接続サービスを監視し、重要な情報をデスクトップに通知。アクティビティフィードで優先度順に一覧表示します。
- ブラウザ自動化 : Chrome を起動・制御し、Web フォーム入力、スクリーンショット取得、データ抽出、Web アプリとの連携を Quick に委任できます。
- パーソナルナレッジグラフ : Slack メッセージ、メール、カレンダーなどの連携サービスおよびローカルファイルからエンティティと関係性を自動抽出し、あなた専用のナレッジグラフを構築。Quick の回答がよりユーザーに沿ったものとなります。
- MCP サーバー接続 : Model Context Protocol (MCP) で外部ツールやコーディングエージェントと連携し、Quick の能力を拡張できます。
- ドキュメント生成 : Word、Excel、PowerPoint などをチャットから直接生成できます。
ローカルファースト・アーキテクチャ
Quick on Desktop は ローカルファースト・アーキテクチャ を採用しています。AI バックエンドはお手元のマシンで実行され、ファイルもローカルに留まります。ネットワーク通信は API Gateway 経由の AI モデル呼び出し と、接続済みサービス (Slack, Outlook, Gmail 等) への通信 のみです。この設計により、プライバシーを保護しつつ Quick の機能を活用できます。
東京リージョン対応のメリット
1. 国内データレジデンシー
データが日本国内の AWS インフラストラクチャに留まるため、個人情報保護法 (APPI) やお客様組織の内部ガバナンス要件を満たしやすくなります。
2. JP-CRIS による国内推論
JP-CRIS (Japan Cross-Region Inference) により、東京リージョンからの推論リクエストは 東京 (ap-northeast-1) と 大阪 (ap-northeast-3) の AWS リージョン内のみでルーティングされます。推論が日本国外で実行されることはありません。
3. 低レイテンシー
日本国内ユーザーのネットワークレイテンシーが改善され、AI 応答やダッシュボード表示、ワークフローの応答などのパフォーマンスが向上します。
最新アップデート
Amazon Quick on Desktop は継続的にアップデートされています。AWS Summit New York で発表された最新機能を含め、注目のアップデートをご紹介します。
Autonomous Agent — あなたの代わりに動き続ける AI
Quick に Autonomous Agent(自律型エージェント) が追加されました。自然言語で目的を記述するだけで、バックグラウンドで継続的にタスクを実行するエージェントを作成できます(公式ブログ)。
特徴:
- ノーコード作成 : 自然言語で目的を伝えるだけで作成可能。プリセットライブラリからの選択にも対応
- 柔軟な自律レベル : ステップバイステップの指示から、ゴールだけを与えてエージェントに判断させるモードまで選択可能
- 常時稼働 : ミーティング中や退席中でもバックグラウンドで動作し続ける
- ガードレール制御 : エージェントごとにガードレールを設定し、動作を制御
- 学習と改善 : やり取りや修正を通じてエージェントは時間とともに賢くなる
Activity Feed — 1日の始まりをトリアージから解放
Quick Desktop の Activity Feed が大幅に強化されました。メール、メッセージング、カレンダー、タスクを 1つの優先度付きビュー に集約し、AI がトリアージを代行します。
特徴:
- 統合ビュー : メール、メッセージング、カレンダー、タスクを横断的に一元表示
- AI によるプライオリティ付け : どのメッセージに素早く返信するか、どのスレッドをスキップするか、どのトピックが重要か判断
- サマリーカード : 複数の関連メッセージを返信ドラフト付きの1枚のカードに要約
- その場でアクション : 返信、転送、承認、委任をフィードから直接実行(アプリ切替不要)
Skills & Agents カタログ
組み込みの スキル・エージェント・コネクタのカタログ がローンチされ、数クリックで導入・共有が可能に。営業、財務、マーケティング向けの 30 以上の準備済みスキルが用意されています。
Quick on Desktop の始め方
Amazon Quick on Desktop を始めるのは簡単です。
- アカウント作成 : quick.aws.com で Free または Plus アカウントにサインアップします(AWS アカウント不要、メールアドレスのみで登録可能)
- アプリダウンロード : ダウンロードページ から macOS または Windows 版のデスクトップアプリケーションをインストールします
- フォルダ許可 : Quick にアクセスさせたいローカルフォルダを設定します
- サービス接続 : Slack、Outlook、Gmail 等のビジネスアプリケーションを接続します
- ナレッジグラフ構築開始 : 使い続けるほどコンテキストが蓄積され、よりパーソナライズされた体験になります
エンタープライズ (Professional / Enterprise) アカウントのお客様は、IAM Identity Center による SSO 連携や、管理者によるエンタープライズデプロイも可能です。
エンタープライズセキュリティとガバナンス
Quick on Desktop は、ローカルファーストの設計思想に基づきセキュリティとデータプライバシーを確保しています。
- ファイルはローカルに留まる : Quick on Desktop はローカルファースト・アーキテクチャを採用しており、ファイルがクラウドにアップロードされることはありません。ユーザーが許可したフォルダのみアクセスし、いつでもアクセスを取り消せます。
- ネットワーク通信は最小限 : ネットワーク通信は API Gateway 経由の AI モデル呼び出しと接続済みサービス (Slack, Outlook 等) への通信のみ。データがモデルのトレーニングに使用されることはありません。
- エージェントのガードレール : Autonomous Agent にはエージェントごとに自律範囲を設定でき、意図しないアクションを防止します。
- フォルダ単位のアクセス制御 : ローカルファイルへのアクセスはフォルダ単位で許可/取り消しが可能。キーワード検索、セマンティック検索、ナレッジグラフ抽出もフォルダ単位で制御できます。
- 東京リージョンでの JP-CRIS : AI モデルへの推論リクエストは東京・大阪リージョン内に閉じてルーティングされるため、データが日本国外に出ることはありません。
まとめ
Amazon Quick on Desktop の東京リージョン対応により、日本のお客様はデスクトップ上でも Quick の AI アシスタントを活用しつつ、データ保全と低レイテンシーの恩恵を受けられるようになりました。ローカルファイルとの深い統合、プロアクティブな通知、パーソナルナレッジグラフ、そしてバックグラウンドエージェントによる自動化が、日々の業務を根本から変革します。
ぜひ Amazon Quick on Desktop をお試しください。