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Amazon SES が大阪リージョンでご利用いただけます

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。

Amazon Simple Email Service (SES)  が大阪リージョンでご利用いただけるようになりましたのでお知らせいたします。

Amazon SES

Amazon SES は任意のアプリケーションでメールを送信できるようにする、費用対効果の高い、柔軟でスケーラブルなメールサービスです。設定はすぐにでき、トランザクション、マーケティング、大量の E メール通信など、いくつかの E メールのユースケースをサポートします。 柔軟な IP デプロイと E メール認証オプションは、配信可能性を高め、送信者のレピュテーションを保護すると同時に、送信分析で各 E メールの影響を測定し、安全、グローバル、大規模に E メールを送信できます。

設定は、Amazon SES コンソール、API、または SMTP のいずれかで行い、最短数分間で E メールの送信設定を行うことができます。

レピュテーションダッシュボードと苦情率やバウンス率

メールの大量配信を運用する際、受取人がそれをスパムとしてマークしてしまう割合を表す苦情率や、存在しないメールアドレスへの送信を行った割合をおこなうバウンス率を適正に維持することが重要です。これらの数値が高い状態が続く場合、多くのISPやキャリアからメール送信に用いられるIPアドレスのレピュテーションが下がり、本来適正に送信されるべきメールも影響を受ける可能性があるためです。

これらを確認可能とするため、Amazon SESでは、評価ダッシュボードが提供されます。このダッシュボードはAmazon SES チームが各アカウントの状態を判断する際に確認するものと同じ情報が含まれています。Amazon SES を運用される管理者の方はこのダッシュボードを定期的に確認する必要があります。一般的には苦情率を0.1%、バウンス率を5%未満にとどめるよう、送信先アドレスリストを調整いただく必要があります。これらの状態が定常的に維持されない場合、アカウントはレビュー状態、もしくは一時停止状態となりメール送信に制限が発生することとなりますが、これらの状態もこのダッシュボードで確認が可能です。

Sender Policy Framework (SPF) および SenderID による送信者認証、DomainKeys Identified Mail (DKIM)による署名にAmazon SES は対応しており、一般的には苦情率やバウンス率の適正な維持に役に立ちますので、合わせて設定の検討をお願いいたします。

また、定常のメール送信とは別に、大規模な一時的なキャンペーンメールの大量送信などを行う場合、苦情率やバウンス率の予測が難しいケースがあります。そのような場合は、キャンペーンにのみ専用 IP プールを作成し、送信を行うことでそれぞれの評価を切り離すことも可能です。

くわしくは、こちらをご覧ください。

– シニアエバンジェリスト 亀田