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AWS DataSync 最新情報 - S3 ストレージクラスのサポートなど

AWS DataSync を使うと、AWS クラウド内外への大量のデータ移動が簡単になります (詳細については、私の前の投稿「New – AWS DataSync – Automated and Accelerated Data Transfer」をご参照ください)。その投稿で説明したように、DataSync は、移行、アップロードとプロセス、バックアップ/DR といったユースケースに最適です。DataSync はマネージド型サービスで、任意のサイズの 1 回限りの転送や、定期的な転送に使用できます。

追加された最新の機能
DataSync は 2018 年の AWS re:Invent でローンチし、それ以来どんどん機能が追加されています。今日は、いくつかの最新機能の簡単なまとめと、いくつかの新しい機能を取り上げてご紹介します。

  • S3 ストレージクラスのサポート
  • SMBの サポート
  • リージョンの追加
  • VPC エンドポイントのサポート
  • 米国で FIPS 検証済みエンドポイントをサポート
  • ファイルとフォルダーのフィルタリング
  • 埋め込み CloudWatch メトリクス

各機能を見ていきましょう。

S3 ストレージクラスのサポート
Amazon S3 バケットにデータを転送する場合、オブジェクトに使用するストレージクラスを制御できるようになりました。DataSync で使用する新しい場所を作成する際に、クラスを選択するだけで実行できます。

任意の S3 ストレージクラスから選択可能です。

特定のストレージクラスに格納してあるオブジェクトの上書き、削除、取得には、追加料金が発生する場合があります。詳細については、DataSync で S3 ストレージクラスを使用する際の考慮事項についてご覧ください。

SMB のサポート
先月後半、AWS DataSync で SMB ファイル共有との間でのデータ転送が可能になったことを発表しました。SMB (サーバーメッセージブロック) プロトコルは Windows を中心とした環境でよく見られるもので、数多くのファイルサーバーやネットワーク接続ストレージ (NAS) デバイスの優先プロトコルでもあります。フィルターパターンを使用すると、どのファイルを転送に含むか、あるいは転送から除外するかを制御でき、SMB ファイル共有をデータ転送のソースまたは宛先として使用できるようになります (Amazon S3 および Amazon EFS も使用可能) 。SMB サーバーを参照および共有するための DataSync の場所を作成するだけです。

詳細については、「SMB の場所を作成する」をご参照ください。

リージョンの追加
AWS DataSync を利用できるリージョンがさらに増えました。今年の初めには、AWS GovCloud (米国西部) と中東 (バーレーン) リージョンで利用できるようになりました。

VPC エンドポイントのサポート
Virtual Private Cloud (VPC) で AWS DataSync をデプロイできます。これを行うと、DataSync エージェント間で転送されるデータはパブリックインターネットを通過しません。

DataSync の VPC エンドポイントは AWS PrivateLink を使用しています。詳細については、「AWS DataSync が Amazon VPC エンドポイントをサポート」および「Virtual Private Cloud での AWS DataSync の使用」をご参照ください。

米国で FIPS 検証済みエンドポイントをサポート
VPC エンドポイントのサポートに加えて、AWS DataSync米国リージョンで FIPS 140-2 検証済みエンドポイントをサポートすることを発表しました。これらの地域のエンドポイントは FIPS 140-2 検証済み暗号化セキュリティモジュールを使用しているため、規制されたワークロードに対する DataSync の使用が簡単になります。DataSync エージェントを作成するときに、これらのエンドポイントを選択することでご利用いただけます。

ファイルとフォルダーのフィルタリング
今年の初め、ファイルパスとオブジェクトキーフィルターを使用して、データ転送でコピーしたデータをさらに制御できる機能を追加しました。詳細については、「Excluding and including specific data in transfer tasks using AWS DataSync filters」をご覧ください。

埋め込み CloudWatch メトリクス
Task Execution Details ページでデータ転送メトリクスを使用できるようになったため、転送の進行状況を追跡できます。

AWS DataSync に関するその他のリソース
AWS DataSync の詳細を学ぶためのリソースは、こちらにあります。

Jeff