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AWS IoT Deep Dive #2 AWS re:Invent 2020 IoT Updates 資料と録画、Q&Aを公開

こんにちは、IoTソリューションアーキテクトの飯塚です。本ブログ記事では、AWS IoT Deep Diveセミナーシリーズの第2回目の開催内容と資料、当日いただいたご質問とその回答をまとめていきたいと思います。

AWS IoT Deep Dive セミナーとは

本セミナーシリーズは、このタイトル通り、お客様がIoT製品やサービスを設計・開発する際のよくある課題や考慮すべき事項を共有し、AWSによるソリューションをより深く・詳細にお伝えするセミナーです。本セミナーイベントの詳細については、以下のブログ記事にて説明していますので、是非ご覧ください。
AWS IoT Deep Dive – 新しいAWS IoTセミナーシリーズを開始します

本セミナーシリーズの他ブログ記事はこちら

#2 AWS re:Invent 2020 IoT Updates

AWS re:Invent 2020 IoT Updates

資料

Q&A

Q. Cellular Libraryについて。 MQTTのKeepAliveはeDRXのスリープ時間より短い場合があると思いますが、KeepAliveについて何らかのケアがされていると考えてよいでしょうか。

A. eDRXのスリープ間隔を設定するためのAPIをCellular Libraryで提供しています。具体的には下記のAPI及び設定となります。
https://www.freertos.org/Documentation/api-ref/cellular/cellular__api_8h.html#aa2261304e866238c20df949c0c73e2c9
この設定と合わせて、MQTTのキープアライブ間隔を適切に設定いただくことで制御可能です。

Q. PKCS#11 (corePKCS11)について。ハードウェアHSMのサポートはありますか。 具体的にはATECC608A(またはB)を利用したいと考えております。

A. 残念ながら現在はサポートしていません。ECCを使うのであれば下記のAWS IoT EduKitのコードを参照下さい。
https://github.com/m5stack/Core2-for-AWS-IoT-EduKit/blob/1c791321848c12ef859d44ae130b12368d4278d1/Blinky-Hello-World/components/esp-aws-iot/port/network_mbedtls_wrapper.c#L204

Q. AWS IoT Device DefenderのカスタムメトリクスはAPIを叩いているようですが、CloudWatch との使い分けはどのようなポイントがあるでようか?

A. AWS IoT Device Defenderをご利用いただくと、検出した問題について軽減アクションが設定できる、AWS IoT Device Managementのモノのグループを対象にした監視ができる、といった点がAmazon CloudWatchとの機能の差分です。CloudWatchでメトリクス収集することもできますが、IoT Device DefenderとIoT Device Managementを組み合わせることでIoTデバイス向きの監視の仕組みが構築しやすくなります。

Q. Lookout for Equipment の推論結果をトリガーとした対応処理はユーザー側で実装する必要があるものでしょうか?(S3イベントドリブンでLambdaを実行など)

A. はい、ユーザー様側で設定する必要がありますが、出力された推論結果に対してS3イベントの機能を用いることができます。

AWS IoT Greengrass V2のご紹介

資料

Q&A

Q. AWS IoT Greengrass V2の登場により、今後Classicバージョンは機能追加がされないのでしょうか?また、現時点でclassicとV2は同じ機能が提供されているのでしょうか?

A. 今後追加される機能についてはロードマップに関わる話になりますので、回答を控えさせていただきます。現時点では、V1で提供していたすべての機能はv2で提供されておりません。

Q. 今後AWS IoT Greengrassを利用する場合はV2を使う前提で考えたほうがいいでしょうか?V1を使わないと対応できないケースなどはありますか?

A. 現状、V1で提供されており、V2にはまだ提供されていない機能もございます。ドキュメントに違いが記載されておりますので、要件に合わせてどちらのバージョンを利用するかをご検討ください。https://docs.aws.amazon.com/greengrass/v2/developerguide/move-from-v1.html

Q. AWS IoT GreengrassでOpenJDKを使っているようですが、ライセンスは問題ないですか?

A. 必要なのはJava8以上となっております。OpenJDKもしくはAmazon Correttoの利用が可能となっております。
https://docs.aws.amazon.com/greengrass/v2/developerguide/setting-up.html#greengrass-v2-requirements

Fleet Hub for AWS IoT Device Managementのご紹介

資料

Q&A

Q. Fleet Hubのダッシュボードはアカウントに1つでしょうか? 複数お客様にサービスを提供する場合に、表示されるものを分けたいという要求がでてくると思っています。

A. Fleet Hubでは、アプリケーションという単位でダッシュボードを提供します。単一のAWSアカウント及びリージョンに対して複数のアプリケーションを作成することは可能です。一方で、アプリケーションでは表示されるデバイスを絞り込むことはできません。またFleet Hubが利用するAWS SSOでは、1つのディレクトリのみしか作成できませんので要件と合うか確認が必要です。

Q. 参照するDBにDynamoDBを使うことは可能でしょうか?

A. 使用することはできません。IoT Device Management のフリートインデックスで管理されている情報のみ参照可能です。

Q. Freet Hubのメール通知はconfirmが必要とのことですが、SNSによる通知なのでしょうか?その場合のトピックはユーザーコンソールから参照できるでしょうか?できるならメール通知以外の処理に繋げやすいかと考えています

A. はい、Fleet HubのアラームではAmazon SNSが利用されていますが、Fleet Hub上ではメール通知のみが設定できます。一方でFleet Hubによって作成されたSNSトピックは参照及び編集可能です。そのためSNS上でさらにサブスクリプションを追加することにより、メール通知以外の処理に繋げることが可能です。

 

最後に

本ブログ記事では、AWS IoT Deep Diveセミナーシリーズの第2回目の資料と録画、当日いただいたご質問とその回答をまとめました。本セミナーイベントは今後も実施していく予定ですので、今後もぜひご参加ください。

AWS IoT 開発者ポータル

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著者について

IoTソリューションアーキテクト

飯塚 将太