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CES におけるコネクテッドカーのための AWS IoT、Greengrass、および AWS Machine Learning

わたしは先週、シアトルを拠点とする INRIX 社社長、ブライアン・ミストル氏の講演を聞きに行きました。ブライアンの講演は、しばしば ACES と略される 4 つの主な属性を中心として、交通機関の将来を垣間見せてくれました。ACES は以下の言葉の頭文字です。

Autonomous (自動) – 車とトラックは、スキャンを行って周囲の状況を理解し、人為的操作なく移動するための機能を備えつつあります。

Connected (接続) – あらゆるタイプの車両に、他の車、およびクラウドベースのリソースへの双方向接続 (常時または断続的) を活用する機能があります。車両は道路とパフォーマンスのデータをアップロードし、群れとなって走る (run in packs) ために互いに通信して、交通と気象データを活用することができます。

Electric (電気) – バッテリーとモーターテクノロジーの継続的な開発は、電気自動車をますます便利でコスト効率がよく、環境にやさしいものにしていきます。

Shared (共有) – ライドシェアサービスは、車の使用を所有型からアズ・ア・サービス型に変えて行きます (聞き覚えがあるのではないでしょうか)。

これらの新たな属性は、個々に、および組み合わせとして、今後10年の間にわたしたちが目にし、使用する車とトラックがこれまでとは著しく異なるであろうことを意味します。

AWS と歩む道
AWS のお客様は、この未来を実現させるために AWS IoTエッジコンピューティングAmazon Machine Learning、および Alexa 製品をすでにお使いです。自動車メーカー、それらの一次サプライヤー、そして AutoTech 新興企業はすべて、ACES イニシアチブのために AWS を使っています。AWS Greengrass は、ここで重要な役割を担っており、デザインウィンを引き付け、エッジに処理能力と機械学習インターフェイスを追加するためにお客様を支援しています。

AWS のお客様である Aptiv (旧Delphi) 社は、AWS re:Invent セッションでその Automated Mobility on Demand (AMoD) スマート自動車のアーキテクチャについて講演しました。Aptiv の AMoD プラットフォームは、 エッジ処理、モニタリング、およびコントロールと共に、車内ユーザー体験を推進するために Greengrass とマイクロサービスを使用しています。概要は以下の通りです。

もうひとつのお客様である日本のデンソー (世界最大の自動車部品・ソフトウェアサプライヤーのひとつ) は、その Mobility as a Service (MaaS) ビジョンをサポートするために Greengrass と AWS IoT を活用しています。そのビデオがこちらです。

CES での AWS
ラスベガスの CES には AWS チームが大挙して参加し、皆様とぜひお話ししたいと考えています。AWS チームは、AWS がコネクテッドカーと自動運転車に対してどのようにイノベーションとパーソナライゼーションをもたらすかをお見せするデモを行います。

パーソナライズされた車内体験 – このデモでは、高度にパーソナライズされブランド化された車内体験を生み出すために、AWS AI と機械学習をどのように使用できるかをご紹介します。ここでは Amazon LexPolly、および Amazon Rekognition を利用しますが、デザインは柔軟で、他のサービスとの併用も可能です。デモには、ドライバーの登録、ログインと起動 (顔認識を含む)、コンテキストガイダンスのための音声アシスタント、パーソナライズされた e コマース、および車両制御が含まれます。以下は音声アシスタントのアーキテクチャです。

コネクテッドカーソリューション – このデモでは、コネクテッドカーがエッジでのエッジコンピューティングと機械学習を使用することによって、どのようにローカルおよびクラウドのインテリジェンスを組み合わせることができるかをお見せします。このソリューションは断続的な接続に対処し、AWS DeepLens を使って注意散漫なドライバーに対応するモデルを訓練します。以下の図は、AWS Connected Vehicle Solution で説明されている全体的なアーキテクチャです。

デジタルコンテンツ配信 – このデモでは、車両を構築し、パーソナライズするためにウェブベースの 3D コンフィギュレータ使用する方法をご紹介します。また、高解像度 (4K) 3D イメージとオプションの没入型 AR/VR 体験もご覧いただけます。これらはどちらも販売店内での使用のために設計されたものです。

自動運転 – このデモでは、自動運転車を構築するために使用できる AWS のサービスをご覧いただきます。Greengrass 駆動の 1/16 スケールのモデルカーと、新しい AWS Autonomous Toolkit の概要もあります。 デモの一環として、参加者はモデルカーを運転し、Greengrass ML インターフェイスによる次の車載インターフェイスのために、モデルを Amazon SageMaker 経由でトレーニングします。

AWS チームのメンバーと話す、またはデモを見る時間をスケジュールするには、Visit AWS at CES 2018 ページを参照してください。

参照リソース
このトピックに関心があり、詳細を知りたいとお考えの場合は、AWS for Automotive ページがよい出発点となります。このページには、コネクテッドカーとモビリティ、自動運転車の開発、およびデジタルカスタマーエンゲージメントについての記事が記載されています。

コネクテッドカーの構築を開始する準備が整ったときは、AWS Connected Vehicle Solution ページに、ローカルコンピューティング、高度なイベントルール、およびクラウドベースのデータ処理とストレージを組み合わせた参照アーキテクチャが掲載されています。このソリューションを使って、お客様ご自身のコネクテッドカープロジェクトを迅速化することが可能です。

Jeff;