Amazon Web Services ブログ
AWS Marketplace と AWS Data Exchangeが日本のベンダーをサポートしました
みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアアドボケイトの亀田です。
AWS Marketplace と AWS Data Exchangeが日本のベンダーをサポートしましたのでお知らせいたします。
日本に拠点を置く独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、データプロバイダー、およびコンサルティングパートナーは、AWSMarketplaceおよびAWSDataExchangeで取引ができるようになりました。これに、日本の数十万のアクティブなAWSのお客様が利用できるソフトウェアとデータの提供範囲が広がります。
AWS Marketplaceは、8,000件以上の商品リストで構成される厳選されたデジタルカタログであり、50カテゴリーあるサードパーティ製ソフトウェアの検索、テスト、導入、管理を容易に行えます。本サービスは世界中の24のAWSリージョンで展開されており、そこでお客様はソフトウェア製品を一元的に検索・比較でき、AWSのコンソールパネルへのログインからわずか数分で、事前構成済みのソフトウェアを迅速に起動できます。
AWS Data Exchange では、お客様はクラウド内のサードパーティデータを簡単に検索、サブスクリプション、使用ができるようになります。認定データプロバイダーには、次のような業界をリードする企業が含まれます。ロイターは、年間 220 万件を超える独自のニュース記事のデータを複数の言語で収集しています。Change Healthcare は、ヘルスケア事業で年間 140 億以上の取引件数と年間 1 兆 USD の売上を持つ企業です。 Dun& Bradstreet は、3 億 3 千万件以上のグローバルな業務記録のデータベースを管理しています。Foursquare は、2 億 2000 万人の固有の消費者から位置データを取得し、それらのデータには 6,000 万か所を超えるグローバルな商業施設が含まれています。データプロバイダーの場合、AWS Data Exchange で、データストレージ、配信、請求、資格付与のためのインフラストラクチャを構築および管理する必要性を排除でき、クラウドに移行中の数百万人におよぶ AWS のお客様に簡単にアクセスできます。
お客様は、AWSMarketplaceおよびAWSDataExchangeで日本に拠点を置くソフトウェアおよびデータプロバイダーから直接ライセンスなどを購入できるようになりました。 AWS Marketplaceのコンサルティングパートナープライベートオファー(CPPO)を使用して、ローカルおよび地域のコンサルティングパートナーを通じてソフトウェアを調達することもできます。
ソフトウェアやデータプロバイダーのメリット
この拡張により、日本のISVとデータプロバイダーは、世界中の数十万のAWSMarketplaceバイヤーとAWSDataExchangeサブスクライバーにリーチできるようになりました。これは、グローバルビジネスの成長にも役立ちます。 インサイトテクノロジー、アプトポッド、テックビューロホールディングスなどのISVのソフトウェアがAWSMarketplaceにリストされるようになりました。また、日経、 QUICK、および JMDCのデータ製品がAWS DataExchangeにリストされるようになりました。
日本のISVは、AMIやSaaSなどの複数のソフトウェア展開モデルを顧客と取引することができます。 ISVは、柔軟なサブスクリプションから複数年契約まで、さまざまな契約モデルを提供することもできます。データプロバイダーは、サブスクライバーに簡素化されたデータアクセスと管理を提供し、AWS Data Exchangeインフラストラクチャを使用して、データのホスティング、エンタイトルメント、および配信をサポートできます。
株式会社サイバー・コミュニケーションズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社、株式会社アクティオ、株式会社Agoop、ヤマハ株式会社といったISVやデータプロバイダーの皆様、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、SCSK株式会社、TIS株式会社といったコンサルティングパートナーの皆様からも、本日の発表を歓迎いただいています。
また、本日よりAWS Marketplace上で「intdash」を提供開始した株式会社アプトポッド CEOの坂元 淳一様は、「製造業のお客様向けDXプロジェクトでは、クリティカルで多様な要件を持つデータパイプラインを実現するIoTシステムの構築が求められています。重要かつリアルタイムなデータパイプラインを実現するIoTプラットフォームミドルウェア「intdash」をAWS Marketplace上で提供することで、様々なAWSサービスを統合した拡張性の高いDXシステムの構築が可能になります。AWS Marketplaceを利用することで、迅速な「intdash」導入が可能となり、お客様のPoCプロジェクトのサイクルを加速させ、最適なDXの取り組みで競争力を実現できると確信しています。また、AWS Marketplaceの柔軟で明確な課金システムは、パフォーマンスの最適化を実現し、PoCから本番までの各フェーズでの費用対効果の最大化を支援します。」とコメントされています。
コンサルティングパートナーのメリット
本日より、日本に拠点を置くコンサルティングパートナーは、AWSMarketplaceでソフトウェアを販売できるようになります。このリリースにより、AWS Marketplaceのお客様は、日本の地域および地域のコンサルティングパートナーと連携できるようになります。これらのコンサルティングパートナーは、コンサルティングパートナープライベートオファー(CPPO)を通じて、ビジネスに関する知識、ローカライズされたサポート、および信頼できる専門知識を提供します。
日本におけるAWSプレミアコンサルティングパートナーであるクラスメソッド株式会社は、今回の発表を歓迎し、本日よりCPPO(コンサルティング・パートナー・プライベート・オファー)プログラムに参加しています。クラスメソッド株式会社 取締役 / AWS事業本部 本部長の佐々木 大輔氏は、「AWS Marketplace CPPOプログラムの日本で最初の登録企業の1社になれたことを大変嬉しく思います。AWS Marketplaceを日本に拡大することで、お客様は国内外のソフトウェアへの迅速かつ効率的な調達プロセスを得ることができるようになりますし、私たちはAWS上でのソリューションのデリバリーと実装に注力できます。CPPOプログラムは、当社のようなコンサルティングパートナーが、当社の専門家やコンサルティング サービスとベスト・オブ・ブリードのソリューションを統合することを可能にする、真の意味でのゲームチェンジャーです。今後も、お客様が、調達や市場投入までの時間を短縮化し、より迅速にビジネス成果やイノベーションが実現できるよう支援してまいります。」と述べています。
お客様のメリット
AWSMarketplaceとAWSData Exchangeは、ソフトウェアとデータの調達プロセスを合理化します。 AWSの請求の簡素化、調達の摩擦の軽減、ライセンスとサブスクリプションの集中管理により、ソフトウェアとデータのプロセスをスピードアップできます。今回のリリースにより、お客様はAWSで日本の優先ISVおよびコンサルティングパートナーからソフトウェアとデータ製品を見つけてデプロイできるようになりました。
いますぐはじめましょう
- AWSMarketplaceの詳細に関心のあるお客様は、購入者向けのスタートガイドビデオをご覧ください。 AWS Data Exchangeの詳細については、こちらをご覧ください。
- AWSMarketplaceを通じてお客様と協力することに関心のあるコンサルティングパートナーについては、コンサルティングパートナー向けのスタートガイドビデオをご覧ください。
- AWSマーケットプレイスに商品を掲載することに関心のあるISV(セラー)については、AWSマーケットプレイスセラーガイドをお読みください。
- AWSData Exchangeに製品を掲載することに関心のある資格のあるデータプロバイダーの場合、最初にAWSMarketplaceにセラーとして登録する必要があります。要件の詳細については、 『AWS Data Exchangeユーザーガイド』の「データ製品の提供」を参照してください。
- 日本での税務上の考慮事項については、https://aws.amazon.com/tax-help/marketplace/にアクセスしてください。
プログラム参加企業からのコメント
ブロックチェーンソリューションプロバイダであり、AWSテクノロジーパートナーでもあるテックビューロホールディングス株式会社 CEOの朝山貴生氏は、「AWS Marketplaceに日本法人として初めて登録するISVの1社として、汎用プライベートブロックチェーンソフトウェア「mijin Catapult (v.2)」を提供開始できることを大変嬉しく思います。「mijin Catapult (v.2)」はプライベートブロックチェーン環境をサポートするため、お客様は認証、通信、資産管理、サプライチェーン、金融サービス、所有権などの分野における機密性の問題を解決することができます。AWS Marketplaceを利用することで、お客様はAWS上で当社のソフトウェアを簡単に検索、テスト、調達、導入することができます。より多くのAWSのお客様にリーチし、ビジネスを成長させることを楽しみにしています。」
株式会社 日本経済新聞社デジタル事業 情報サービスユニット部長の高松純子氏は次のように述べています。「日経は、AWS Data Exchangeで記事データとPOS(Point-of-Sale)データを公開しており、日次での提供が可能です。データに基づいたビジネス上の意思決定や、人工知能や機械学習を目的とした分析を迅速に行うことができます。AWS Data Exchangeは、契約管理、データ配信、データの保管、データ代の回収など、データ提供者の煩雑な作業を軽減できています。また、これまでリーチが難しかった海外のお客様とビジネスすることも可能になっています。AWS Data Exchangeを利用することで、今後のビジネスの成長に役立つデータをお客様に提供できることを楽しみにしています。」
株式会社QUICKは、1971年の創業以来、日本の証券・金融市場を支える情報インフラとしての役割を担うマーケットデータプロバイダで、公正・中立な立場から、日本の株式、インデックス、外国株式、国内外の債券など付加価値の高い金融市場の情報をお届けしています。株式会社 QUICK・サービスプロダクト本部副本部長の山内 康弘氏は「QUICKでは、自社のデータセットを海外のお客様や金融機関以外のお客様にもご利用いただける方法を模索しており、海外のお客様からもQUICKのデータセットを使ってリアルタイムシミュレーションをしたいというご要望を多数いただいておりました。これまで、膨大なテスト用データをインターネット上で送受信するために、時間と手間がかかっていました。AWS Data Exchange上でデータセットを提供することで、データの送受信が容易になり、お客様のニーズに迅速に対応できるようになりました。今後は、金融市場の情報だけでなく、市場分析に役立つ情報を幅広くAWS Data Exchange上で提供していくことを目指しています。」
翻訳、加筆修正はシニアアドボケイトの亀田が担当しました。