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AWS Storage Gateway Recap &#8211、SMB サポート、RefreshCache イベント、その他

自分の言葉を引用すると、AWS Storage Gateway は、既存のアプリケーションと AWS クラウド間に位置するマルチプロトコルストレージアプライアンスを含むサービスです。アプリケーションは設定に応じてゲートウェイをファイルシステム、ローカルディスクボリューム、または仮想テープライブラリとして認識します。

本日は Storage Gateway のファイルゲートウェイ設定についての最新情報と、それに伴って可能になるいくつかの新しいプロセスモデルについても紹介します。まず、最新情報についてです。

SMB サポート – ファイルゲートウェイはすでに NFS (バージョン 3 と 4.1 がサポート済み) を使用するクライアントからのアクセスをサポートしています。先月、SMB (Server Message Block) プロトコルのサポートが追加されました。これによって、SMB の v2 または v3 を使用して通信を行う Windows アプリケーションはゲートウェイを介して S3 のオブジェクトとしてファイルを保存し、バックアップ、コンテンツの配布、機械学習処理、ビックデータワークロードなどのハイブリッドクラウドユースケースが可能になります。既存のオンプレミス AD (Active Directory) ドメインまたは AWS Directory Service でホストされているクラウドベースドメインを使用してゲートウェイへのアクセスを制御することも、認証されたゲストアクセスを使用することもできます。この最新情報の詳細については、「AWS Storage Gateway が SMB サポートを追加し、Amazon S3 バケットでのオブジェクトの保存とアクセスが可能に」を参照してください。

クロスアカウントアクセス許可 – 一部のお客様はある AWS アカウントでゲートウェイを実行し、これを別のアカウントを持つ S3 バケットにアップロードするように設定しています。これによって、チャージバックモデルとショーバックモデルを使用して部門のストレージと検索コストを追跡できます。この重要なユースケースを単純化するために、バケット所有者にフルアクセス許可を与えるようにゲートウェイを設定できます。これによって、バケット所有者がオブジェクトを見つけることができなかった場合に発生する可能性のある弱点を回避することができます。この設定方法については、「クロスアカウントアクセスのためにファイル共有を使用する」を参照してください。

リクエスタ支払い – バケット所有者がストレージコストを負担します。デフォルトでは所有者がデータ転送コストを負担しますが、リクエスタ支払いにするオプションもあります。このユースケースをサポートするために、ファイルゲートウェイは S3 のリクエスタ支払いバケットをサポートするようになりました。データコレクターやアグリゲーターはこの機能を使用して、自身でアクセスコストを負担することなく、大学やラボなどの研究機関とのデータ共有が可能です。ファイルゲートウェイは S3 オブジェクトへのファイルベースアクセスを提供して、最近アクセスしたデータをローカルにキャッシュし、リクエスタがレイテンシーとコストを低減することに役立ちます。詳細については「NFS ファイル共有の作成」と「SMB ファイル共有の作成」を参照してください。

ファイルアップロード通知 – ゲートウェイはファイルをローカルにキャッシュし、これを指定された S3 バケットにバックグラウンドでアップロードします。昨年末、新しいファイルがアップロードされたときに、(CloudWatch イベントの形式で) 通知を要求する機能を提供しました。これを使用して、クラウドベースのプロセスを開始したり、高度なログ機能を実装することができます。詳細については、「ファイルアップロード通知を取得する」をお読みの上、NotifyWhenUploaded 関数について調べてください。

キャッシュ更新イベント – あなたは RefreshCache 関数を使用して、バケット内で追加、削除、または置換されたオブジェクトをゲートウェイが認識していることを確認できました。新しい Storage Gateway キャッシュ更新イベントによって、現在キャッシュが S3 と同期していることが分かり、ローカル処理を開始するための信号として使用することができます。詳細については、「キャッシュの更新通知の取得」を参照してください。

ファイルゲートウェイを使用したハイブリッドプロセス
ファイルアップロード通知とキャッシュの更新を使用して、ルーチンのハイブリッドプロセスタスクの一部を自動化することができます。

例えば、あなたが世界中の拠点で、地理的に分散したオフィスや小売業を営んでいるとします。Raw データ (メトリクス、キャッシュレジスタレシート、またはタイムシート) は各拠点で収集され、その後に各拠点でホストされているファイルゲートウェイを使用して S3 にアップロードされます。データが到着すると、ファイルアップロード通知を使用して各 S3 オブジェクトを処理し、おそらく Amazon Athena を呼び出す AWS Lambda 関数を使用して、それぞれに対してクエリのストックセットを実行します。データは 2 時間以内に到着し、結果は別のバケットに蓄積されます。レポート期間の終了時、中間結果が処理され、各ブランチロケーションごとにカスタムレポートが作成され、その後別のバケットに格納されます (このバケットはゲートウェイとも関連付けられており、各ゲートウェイにはレポートの以前のバージョンのキャッシュされたコピーがあります)。レポート生成後には各ゲートウェイのキャッシュを更新し、対応する通知を待ってから、新しいレポートが入手可能なったことをブランチマネージャーにメールでお知らせします。

この処理モデルの詳細は、こちらのビデオ (とプレゼンテーション) をご覧ください。

提供開始
上記で説明したすべての機能が、Storage Gateway が利用可能なすべてのリージョンで使用を開始することができます。

Jeff;