Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/5/27週
皆さんこんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。みなさんはAWS Loft Tokyoにお越し頂いたことはありますか?AWS Loft TokyoはAWSを利用中のスタートアップとデベロッパーの方々のためのコワーキングスペースです。Ask an Expertというコーナーではエキスパート陣がAWSにまつわる様々な質問にご回答していますので、AWSを活用する上での疑問や課題があれば、ぜひぶつけてみてくださいね。(不在のタイミングもありますので、その際はご容赦を……)
さて、それでは先週のアップデートを振り返ってみましょう。
2019年5月27日週の主要なアップデート
- 5/27(月)
- 米国の祝日のため、アップデートはありませんでした。
- 5/28(火)
- Amazon Elasticsearch Service now supports SQL querying
Elasticsearchのバージョン6.5以降が稼働しているドメインで、SQLによるクエリが実行できるようになりました。JDBCドライバも提供されていますので、お好みのBIツールから接続することもできます。詳細についてはドキュメントを確認してください。 - AWS Glue now enables continuous logging for Spark ETL jobs
Apache Spark ETLジョブのログをCloudWatch経由で取得できるようになりました。ログは5秒ごとにCloudWatchに送信されますので、ほぼリアルタイムでジョブの状況を把握できます。
- Amazon Elasticsearch Service now supports SQL querying
- 5/29(水)
- Introducing Fraud Detection Using Machine Learning
サービスの機能追加ではありませんが、面白い内容なのでご紹介します。SageMakerを利用した不正利用検知を行う仕組みをAWS Solutionsとして紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。そのほかにもいろいろなパターンが公開されていますので、あわせてどうぞ。 - Amazon EBS adds ability to take point-in-time, crash-consistent snapshot across multiple EBS volumes
EC2インスタンスに複数のEBSボリュームがアタッチされている際に、すべてのボリュームのSnapshotを1つのAPIコールで取得できるようになりました。ソフトウェアRAIDを構成している場合に特に有益な機能です。 - Amazon Textract – Now Generally Available
画像やドキュメントのスキャンデータを解析し、表やラベルで構造化されたテキストを抽出するAmazon Textractが一般利用開始(Generally Available=GA)になりました。残念ながら現時点では日本語には対応していませんのでご注意ください。
- Introducing Fraud Detection Using Machine Learning
- 5/30(木)
- Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports PostgreSQL 10.7
AuroraのPostgreSQL互換版がPostgreSQL 10.7をサポートしました。バグフィックスや改善が含まれていますので、ドキュメントをご確認ください。 - Amazon Aurora Serverless MySQL 5.6 Now Supports Data API
Aurora Serverless(MySQL 5.6互換)がData APIをサポートしました。SQLのコマンドをDBに対してコネクションを張ることなく、REST APIの形で実行できるのでLambdaやAppSyncから利用する際に便利です。東京リージョンでもご利用いただけます。
- Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports PostgreSQL 10.7
- 5/31(金)
- Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK) is now Generally Available
Apache Kafkaのインフラをマネージドサービスとして提供するAmazon MSKがGAになりました。東京リージョンでもご利用可能です。このタイミングでKafka 2.1.0のサポートや転送データの暗号化対応(Encryption in Transit)などの機能拡張も発表されていますので、チェックしてみてください。 - Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility Supports Database Activity Streams For Real-time Monitoring
PostgreSQL互換版のAuroraでデータベースのアクティビティをほぼリアルタイムでストリーミングできるようになりました。これによりデータベースの監視・監査が容易になります。詳細についてはドキュメントとRDS Securityのページを確認してください。
- Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK) is now Generally Available
先週はデータストアまわりの拡張が多い印象ですね。ちなみに、5/20週に発表されたアップデートではありますが、個人的なイチオシをご紹介させていただきます。Amazon EBSで、新たに作成されるすべてのEBSボリュームが自動的に暗号化される機能がリリースされています。ポリシーやルールの関係上、暗号化が必須な人にとっては便利な機能ですので、ぜひチェックしてみてください。
それでは、今週はこのあたりで。See you next week!
ソリューションアーキテクト 小林正人(@maccho_j)