Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2020/3/23週
皆さん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの小林です。
今週の週刊AWSをお送りします。
私の自宅には、どこかに旅行に行った際に買ってきた多肉植物があります。徐々に成長していたのですが、鉢が手狭になってきたようだったので新しい鉢への植え替えにチャレンジしてみました。こういった分野の知識は全くないので、色々調べて必要なアイテムを買いそろえていたのですが、有機物を使用していない培養土というのが売っているのに気づきました。植物を生長させるための土なのに、有機物を使っていない……。私にはなぜそれで大丈夫なのかすんなり理解できなかったのですが、便利で清潔らしいのでトライしてみることにしました。部屋に植物があると心持ち癒やされるような気がしますね。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2020年3月23日週の主要なアップデート
- 3/23(月)
- Amazon Kinesis Data Streams now supports scaling up to 10,000 MB/s throughput with a single API call
Amazon Kinesis Data Streamsで1つのデータストリームに対して最大で10,000シャードまで拡張することができるようになりました。1つのシャードあたり1MB/sの受信スループット、2MB/sのデータ取り出しスループットを実現できますので、最大で10,000MB/sのデータまでを単一のストリームとして扱うことが可能です。 - Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) adds $dateFromString and executionStats capabilities
Amazon DocumentDB(MongoDB互換)でMongoDBとの互換性向上のためのアップデートが行われ、集計処理に利用する$dataFromStringがサポートされました。また、explainのexecutioStatsモードがサポートされ、クエリプランの各ステージごとに詳細な実行時間を把握可能になり、これまでよりもパフォーマンスチューニングが容易になりました。
- Amazon Kinesis Data Streams now supports scaling up to 10,000 MB/s throughput with a single API call
- 3/24(火)
- Updates to AWS Deep Learning Containers for TensorFlow (1.15.2 & 2.1.0), PyTorch 1.4.0, and MXNet 1.6.0
AWS Deep Learning Containersが更新され、TensorFlow 2.1.0と1.15.2、PyTorch 1.4.0、Apache MXNet 1.6.0が組み込まれているとともに、Amazon SageMaker Python SDKとアップデート版のAmazon SageMaker Experimentsパッケージも導入されています。 - Introducing Voicemail for Amazon Connect
Amazon Connectでボイスメール機能を実現するAWS Solutionsを公開しました。これを利用すると電話を掛けたユーザがオペレータの内線番号を指定して、音声を録音しておくことができます。オペレータは録音データとその書き起こしを受け取ることができます。また、管理者向けにWebポータルも提供されます。詳細についてはこちらをご覧ください。
- Updates to AWS Deep Learning Containers for TensorFlow (1.15.2 & 2.1.0), PyTorch 1.4.0, and MXNet 1.6.0
- 3/25(水)
- AWS Cost Explorer now offers Savings Plans Recommendations for Member (Linked) Accounts
AWS Cost Explorerの機能が拡張され、メンバーアカウント単位でSavings Plansの利用に関するレコメンデーションを行うことができるようになりました。これまでは組織横断でのレコメンドでしたが、アカウント単位で情報把握をすることによって、アカウント毎に独立採算制を取っている場合でも個々のアカウントに責任を持つチーム毎にSavings Plansの適用要否を判断しやすくなります。
- AWS Cost Explorer now offers Savings Plans Recommendations for Member (Linked) Accounts
- 3/26(木)
- Amazon EKS Updates Service Level Agreement to 99.95%
Amazon EKSについてのサービスレベルアグリーメント(SLA)が更新され、Amazon EKSクラスタについてこれまでは99.9%だった値が99.95%に変更されています。このSLAはAmazon EKSが利用可能な全リージョンの全てのEKSクラスタに適用されます。 - Amazon Redshift now recommends sort keys for improved query performance
Amazon Redshift Advisorが拡張され、パフォーマンス改善のために最適なソートキーをレコメンドするようになりました。Redshift Advisorはクラスタのパフォーマンスと利用状況に基づいて、ユーザ毎に推奨される改善ポイントを提示してくれる機能ですので、ご存じない方は是非チェックしてみてください。 - Amazon FSx for Windows File Server launches the lowest cost file storage in the cloud for Windows workloads at 1.3 cents per GB-month
Amazon FSx for Windows File Serverで安価に利用できるHDDタイプのストレージオプションが利用可能になりました。東京リージョンでの費用はMulti-AZ構成で$0.03/GB(SSDは$0.276/GB)、Single-AZ構成で$0.016/GB(SSDは$0.156/GB)と使いやすいお値段となっています。HDDタイプの場合は最低用量が2TBからになることにはご注意ください。詳細についてはこちらのブログをご覧ください。 - Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) Adds Support for Role-Based Access Control
Amazon DocumentDB(MongoDB互換)でロールベースアクセス制御(Role-Based Access Control, RBAC)が利用可能になりました。ユーザ毎にロールをアタッチすることでそのユーザが実行可能な処理を制御することができ、最小権限の原則を遵守することが容易になります。同時にクラスタ毎のユーザ数が従来の10から1,000まで拡張されています。
- Amazon EKS Updates Service Level Agreement to 99.95%
- 3/27(金)
- AWS App Mesh adds support to connect services deployed in multiple AWS accounts into a shared mesh
AWS App Meshで複数アカウントにまたがるメッシュの共有が可能になりました。単一のメッシュ配下に様々なサービスを置きつつ、セキュリティやコスト管理、チーム境界を明確にするために複数のアカウントにサービスを配置したい場合にもAWS App Meshを利用可能です。メッシュを共有する際はAWS Resource Access Managerを利用します。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- AWS App Mesh adds support to connect services deployed in multiple AWS accounts into a shared mesh
最後になりましたが、ひとつ残念なお知らせをしなければいけません。多くの方にご興味をお持ち頂いたAWS Summit Tokyo 2020ですが、昨今の新型コロナウィルスに関する様々な状況を考慮し、皆様の健康と安全を最優先に考え本年の開催を中止することとさせて頂きました。6月30日のAWS Summit Osaka 2020については4月下旬頃にAWS SummitのWebページでご案内をいたしますのでご確認ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)