Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/1/18週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
ご紹介が出遅れてしまった部分もあるのですが、現在re:Inventのまとめウェビナーシリーズを実施しています。こちらからお申し込みをいただけますので、どういったラインナップが用意されているかをご確認いただき、興味があるものにはぜひご参加ください。フレッシュな最新情報を短時間でキャッチアップするチャンスですので、お見逃しなく。
それでは、先週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年1月18日週の主要なアップデート
- 1/18(月)
- Amazon CloudWatch Application InsightsがOracle Databaseのモニタリングをサポート
Amazon CloudWatch Application Insightsはアプリケーションやその基盤となるAWSリソースのモニタリングを容易にするツールです。今回のアップデートでOracle Databaseの正常性を監視するためのメトリクスやログの取得が可能になりました(SQL Server、MySQL、PostgreSQLには既に対応しています)。EC2またはRDSで動作するデータベースに対するモニタリングを数回のクリックでセットアップできますので、ぜひご検討ください。 - Amazon ECSがVPCエンドポイントポリシーをサポート
Amazon ECSにおいてVPCエンドポイントに対してIAMのリソースポリシーをアタッチできるようになりました。この機能を利用するとVPCエンドポイントからECSのリソースに対するアクセスを制御できるようになり、厳密な権限管理を要求する要件にも対応しやすくなりました。
- Amazon CloudWatch Application InsightsがOracle Databaseのモニタリングをサポート
- 1/19(火)
- AWS SDK for Goのバージョン2が一般利用開始に
AWS SDK for Goのバージョン2が一般利用開始(Generally Available, GA)になりました。このSDKは全てのAWSリージョンに向けて利用することができます。詳細な情報についてはブログ記事をご確認ください。バージョン1からの移行手順をまとめたMigration Guideもご用意しています。
- AWS SDK for Goのバージョン2が一般利用開始に
- 1/20(水)
- Amazon RDS for PostgreSQL がデータベースジョブをスケジュールするための拡張機能、pg_cronをサポート
Amazon RDS for PostgreSQLでpg_cron拡張機能が利用できるようになりました。これを利用するとcronの構文を利用してPostgreSQLのコマンドをデータベース内部でスケジュール実行できるようになります。分析レポート用にデータを処理したり、マテリアライズドビューを更新したり、バキュームするといった処理を定時実行可能です。なおpg_cronにはAWSによるOSSへのコントリビューションが含まれています。pg_cronはAmazon RDS for PostgreSQLのバージョン12.5以降で利用可能です。
- Amazon RDS for PostgreSQL がデータベースジョブをスケジュールするための拡張機能、pg_cronをサポート
- 1/21(木)
- Amazon RDS for MariaDBがDBバージョン10.5.8をサポート
Amazon RDS for MariaDBでMariaDBバージョン10.5.8をサポートし全てのAWSリージョンでご利用いただけるようになりました。このバージョンでの更新点についてはMariaDBのリリースノートをご覧ください。 - Amazon DetectiveのIPアドレス分析機能を強化
セキュリティデータの分析・可視化を行うことで問題の原因特定を容易にするAmazon DetectiveでIPアドレスに関する分析機能の強化が行われました。特定のIPアドレスがどのEC2インスタンスと通信したか、どれくらいのデータ量がどのポートで通信されたか、といった問いに答えることが可能になり、セキュリティ担当者が素早く判断を下すことを支援できるようになりました。 - AWS CDKがAWS Chaliceをサポート
AWS ChaliceとAWS Cloud Development Kit(CDK)がインテグレーションされ、サーバレスアプリケーションを単一のスタックとしてデプロイすることができるようになりました。ChaliceとCDKを利用するメリットや方法については、ブログ記事をご確認ください。またチュートリアルもご用意していますのでこちらもどうぞ。
- Amazon RDS for MariaDBがDBバージョン10.5.8をサポート
- 1/22(金)
- Amazon CloudWatch AgentがOpenTelemetryのAPIとSDKをサポート
Amazon CloudWatch AgentからOpenTelemetry API/SDKによるアプリケーションテレメトリデータをCloudWatchやAWS X-Rayに送信できるようになりました。このアップデートによりEC2で稼働するアプリケーションについても、CloudWatch Agentだけで(他のエージェントを入れることなく)OpenTelemetryによるモニタリングが可能になります。 - Amazon CloudWatch AgentがAmazon EC2 Mac instanceで稼働するmacOSに対応
Amazon CloudWatch AgentがAmaon EC2 Mac instanceで稼働するmacOSと、オンプレミスのmacOSの双方に対応しました。macOS向けのエージェントを利用すると、モニタリングデータをメトリクスとログの形式で収集し、異常時にアラームを発報するよう設定したり、ダッシュボードでメトリクスを可視化したりすることが可能です。 - Amazon GuardDutyがAmazon Detectiveとの統合を強化し、セキュリティインシデント調査ワークフローがより強力に
Amazon GuardDutyとAmazon Detectiveのインテグレーションが強化され、Amazon GuradDutyの調査結果からAmazon Detectiveの調査結果に対するハイパーリンクを利用できるようになりました。これによってAmazon GuardDutyによって不審な動作を検出し、Amazon Detectiveで様々な情報に基づく分析を行う、という形での組み合わせを実現します。
- Amazon CloudWatch AgentがOpenTelemetryのAPIとSDKをサポート
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)