Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/5/31週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
以前に小林も書いていましたが、アップデートが多いこともあって最近の週刊AWSはやや長くなりがちでした。もう少し短い時間で読んでいただけるよう、タイトルだけで十分内容がわかるものについては解説をシンプルにするようにしています。今号は月曜の発表が無いため、ずいぶんコンパクトにできたと思うのですが、どうでしょうか。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年5月31日週の主要なアップデート
- 5/31(月)
- この日は米国がメモリアル・デーのためアップデートはありませんでした。
- 6/1(火)
- AWS WAF and AWS Shield Advanced are available in Asia Pacific (Osaka)
AWS WAFとAWS Sheild Advancedが大阪リージョンで利用可能になりました。 - Amazon Location Service is now generally available
Amazon Location Serviceが一般提供開始(GA)になりました。東京リージョンでも利用可能になっています。 Amazon Location Serviceは地理情報ベースのWeb/モバイルアプリの構築を支援するサービスです。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon QLDB が PartiQL クエリおよび台帳テーブル向けに IAM ベースのアクセスポリシーをサポート
フルマネージド型台帳データベースのAmazon Quantum Ledger Database (Amazon QLDB)のPartiQLクエリAPIでIAMベースのアクセス制御が可能になりました。これにより個別のテーブルに対してより詳細な読み取り/書き込みポリシーを定義できるようになりました。
- AWS WAF and AWS Shield Advanced are available in Asia Pacific (Osaka)
- 6/2(水)
- Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) のグローバルクラスターの発表
Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) はフルマネージド型のドキュメントデータベースサービスです。今回の発表でグローバルクラスターが利用可能になりました。これは別のリージョンに低遅延(通常1秒未満)でレプリケーションを実現することで、各リージョンでの低レイテンシーの読み込みや、ディザスタリカバリ構成を実現可能にするものです。 - AWS Fargate で実行されている Amazon EKS ポッドがカスタムセキュリティ グループのサポートを開始
Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) において、AWS Fargateで実行されているPodに独自のセキュリティグループを指定できるようになりました。VPC内にあるリソースへのアクセス制御等、通信のコントロールがより容易に設定可能になりました。
- Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) のグローバルクラスターの発表
- 6/3(木)
- AWS Lambda Extensions are now Generally Available in all commercial regions
AWS Lambda Extensionsが一般提供開始(GA)になりました。Lambda Extensionsは、例えばモニタリングといったメインロジックに関係ない処理を関数の起動前後に実行するといった拡張を実現するAPIです。具体的な動作イメージはこちらのブログをご覧ください。またユーザが作りこまなくてもすぐに連携が利用可能になるよう、パートナー各社からも拡張が提供されています。詳しくはこちらのブログをご覧ください。 - AWS Systems Manager Session Manager plugin for the AWS CLI is now open source
AWS Systems Manager Session Manager plugin for the AWS Command Line Interfaceがオープンソースとして公開されました。このプラグインは、AWS CLIを使ってSession Managerで管理されたセッションを開始する際に利用されるものです。こちらのGithubレポジトリでソースコードが公開されています。
- AWS Lambda Extensions are now Generally Available in all commercial regions
- 6/4(金)
- Amazon EMR Studio is now available in 13 regions
Amazon EMR Studioが一般提供開始(GA)になりました。EMR StudioはIDEのサービスで、フルマネージドの形でJupyter NotebookやSparkUIを提供します。東京リージョンでもご利用いただけます。 - Announcing R5d instances and lookup cache for Amazon Neptune
グラフDBサービスのAmazon NeptuneでR5dインスタンスが選択可能になりました。R5dインスタンスを選択した場合、lookup cacheも提供されます。これはR5dインスタンスに内蔵されたNMMe SSDを利用してデータをキャッシュし、読み取りパフォーマンスを改善するものです。
- Amazon EMR Studio is now available in 13 regions
最後にお知らせを。AWS Summit Onlineで予告させていただいていました『AWS DevAx::connect』という開発者のための開発者によるWebセミナーシリーズが6/10から開始になります。シーズン1は「イベント駆動」をテーマに全8回予定です。以下に詳細がありあますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)