Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/8/23週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
以前にも書いたことがありますが、「AWSome Day」というAWS初心者向けオンラインセミナーを毎月開催していまして、次回は9/1開催です。この回から内容がリニューアルされてIoT、機械学習、ブロックチェーンといった新しいサービスについてのセッションが含まれるようになりました。3時間でAWSに関する基礎知識を学習できますので、AWSに興味はあるがどこから始めたら良いか分からないという方はぜひご参加ください。
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それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年8月23日週の主要なアップデート
- 8/23(月)
- Happy 15th Birthday Amazon EC2 | AWS News Blog
新機能ではないのですが、この日Amazon EC2が15周年を迎えました。ブログでこれまでの歩みを振り返っていますのでぜひご覧ください。 - Amazon Appflow を使用して SAP アプリケーションから AWS サービスにデータを送信する
Amazon AppFlowは各種AWS外部のサービスとAWSサービス(S3等)間のデータ連携を自動化するサービスです。今回の機能追加でSAP ERPアプリケーション (ECC、BW、BW4/HANA および S/4HANA) からAWSサービスにデータを送信できるようになりました。 - AWS Database Migration Service がターゲットとして Redis のサポートを開始
AWS Database Migration Service (AWS DMS) は、データベースのデータを継続的にレプリケーションするサービスです。この機能追加でターゲット(データ送信先)として、Redisが利用できるようになりました。また同時に多数の機能が追加されています。例えばRedshiftへのロード時に複数スレッドで実行することでの性能改善や、MongoDB 4.2 および4.4サポートの追加等です。 - Amazon EC2 M6i インスタンスをご利用いただけるリージョンが 2 つ増えました
先週紹介したAmazon EC2の新インスタンスM6iが東京リージョンと北カリフォルニアリージョンでも利用可能になりました。
- Happy 15th Birthday Amazon EC2 | AWS News Blog
- 8/24(火)
- AWS Backup Audit Manager の紹介
AWS Backup Audit Manager がリリースされました。Audit ManagerはAWS Backupで想定した通りにバックアップが行われているかを管理するサービスです。バックアップ計画やバックアップボールトの変更など、バックアップのアクティビティを継続的かつ自動的に追跡し、日次レポートを自動的に生成できます。詳細はこちらのブログをご確認ください。
- AWS Backup Audit Manager の紹介
- 8/25(水)
- Amazon MSK adds metrics for increased visibility of capacity
Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK)に新たに19個のCloudWatchメトリクスが追加されました。メトリクスの詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - IPv6 endpoints are now available for the Amazon EC2 Instance Metadata Service, Amazon Time Sync Service, and Amazon VPC DNS Server
Amazon EC2インスタンスには以前よりIPv6を付与することが可能ですが、今回新たにEC2のインスタンスメタデータサービス、Amazon Time Sync Service、およびVPCのDNSサーバーがIPv6エンドポイントを持ち、IPv6でアクセス可能になりました。これらはNitroシステムで稼働するEC2インスタンスにおいて有効になっています。どのインスタンスがNitroで動いているかはこちらのドキュメントをご確認ください。
- Amazon MSK adds metrics for increased visibility of capacity
- 8/26(木)
- AWS Snowcone is now available in the AWS Asia Pacific (Singapore) and AWS Asia Pacific (Tokyo) regions
AWS Snowconeの利用可能リージョンが拡張され、東京リージョン、シンガポールリージョンでもご利用いただけるようになりました。Snowconeは、エッジコンピューティングおよびデータ転送デバイスであるAWS Snow ファミリーにおける最小・コンパクトな製品で、一台あたりの容量は8テラバイトです。 - Amazon Aurora supports PostgreSQL 13
Amazon Aurora PostgreSQL互換エディションで、 PostgreSQL 13.3が利用可能になりました。利用可能なバージョンについてはこちらのドキュメントをご覧ください。 - AWS Compute Optimizer Now Helps Customers Understand Impact of Migrating to Graviton2-based Instances
AWS Compute Optimizerは、利用中のEC2等の負荷を計測して機械学習で分析し、過剰になっているリソースの発見や、より適したEC2インスタンスサイズ、EBS選択を推奨するサービスです。今回推奨されるEC2にGraviton2 (Armアーキテクチャ)ベースのEC2ファミリーが追加されました。
- AWS Snowcone is now available in the AWS Asia Pacific (Singapore) and AWS Asia Pacific (Tokyo) regions
- 8/27(金)
- Amazon Virtual Private Cloud (VPC) customers can now resize their prefix list
VPC prefix listは、ネットワークアドレス(CIDR)を複数あつめた定義体で、VPCセキュリティグループや、AWS Transit Gatewayの定義で利用できます。今回このprefix listが更新可能になり、管理対象のCIDRが増えた時にもprefix listを作りなおす必要がなくなりました。 - Announcing custom widgets for CloudWatch dashboards
Amazon CloudWatch ダッシュボードはCloudWatchのメトリクスを複数あつめた独自のダッシュボードを作成する機能です。今回のアナウンスでCustom widget(カスタムウィジット)が利用可能になりました。これは独自のLambda関数をウィジットとして登録できる機能で、CloudWatchダッシュボードに表示できる情報の範囲を大きく広げるものです。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。サンプルウィジットのコードも掲載されています。
- Amazon Virtual Private Cloud (VPC) customers can now resize their prefix list
最後に AWS Black Beltについてご案内を。AWS Black Beltはこれまでライブ配信でオンラインセミナーを実施してきましたが、先月よりリニューアルし、動画をオンデマンドでご提供して、いつどこからでも見ていただける形になりました。今月も2つ新しいコンテンツが追加されていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。また、過去の動画・資料はこちらからご覧いただけます。
– AWS Black Belt Online Seminar AWS Managed Microsoft AD 資料公開
– AWS Black Belt Online Seminar 猫でもわかる、AWS Glue ETLパフォーマンス・チューニング 資料公開
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)