Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/2/7週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
このブログをご覧の皆さんはAWSome Day Online Conferenceをご存じでしょうか?これは、AWS初級者の方が基礎知識を3時間で学んで頂けるように構成されたオンラインのトレーニングイベントで、毎月第一水曜日に配信しているものです。講師はAWSテクニカルインストラクターが務め、主要なAWSのサービスを段階的に学ぶことができます。
このブログの読者の皆さんには、見慣れたコンテンツかもしれません。敢えてここで取り上げたのは、そろそろ新年度が視野に入ってくる時期じゃないかなと思ったからです。4月になると新しい社員の方やチームメンバーを迎えることも増えてきますし、一緒にAWS活用に取り組むこともあると思います。そんなときにAWSome Day Online Concerenceを思い出してください。クイックに基礎知識を身につけて頂く助けになるはずです。毎月第一水曜日ですので、ぜひよろしくお願いします。
それでは、2月7日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022年2月7日週の主要なアップデート
- 2/7(月)
- Amazon VPCでAmazon CloudFront向けのAWS Managed prefix listが利用可能に
Amazon CloudFront でオリジンとの通信を担うサーバのIPアドレス群を指し示す AWS managed prefix list が利用可能になりました。Amazon VPC のセキュリティグループやルートテーブルなどから参照することで、EC2インスタンスやALBへの通信をCloudFrontからのみに限定する構成をこれまでよりも容易に設定可能になりました。
- Amazon VPCでAmazon CloudFront向けのAWS Managed prefix listが利用可能に
- 2/8(火)
- Amazon S3 Batch Replicationでバケットに格納された既存オブジェクトの同期が可能に
新たにアップロードされたオブジェクトを複製するAmazon S3 Replicationを補完する機能として、Amazon S3 Batch Replicationがローンチされました。この機能を使うと、既にバケットに格納されたオブジェクトについても複製を行うことが可能です。詳細についてはブログ記事をどうぞ。 - Amazon Fraud Detectorの不正判定モデルで新たに位置情報の要素を追加
Amazon Fraud Detectorで不正判定を行う際に、位置情報の要素が考慮されるようになりました。IPアドレス、請求連絡先、送付先住所の距離を計算することにより、これまでよりも高い精度で不正行為を判定することが可能になります。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- Amazon S3 Batch Replicationでバケットに格納された既存オブジェクトの同期が可能に
- 2/9(水)
- AWS Transfer Familyが大阪リージョンでも利用可能に
Amazon S3/Amazon EFSに対して、SFTP/FTPS/FTPでファイル転送を可能にするAWS Transfer Familyが大阪リージョンでも利用可能になりました。 - AWS App RunnerがAmazon VPCをサポート
AWS App Runnerのサービスが、プライベートなVPCで稼働する他のサービスやシステムと通信できるようになりました。例えば、App RunnerのサービスからAmazon RDSで稼働するデータベースや、Amazon ElastiCacheで稼働するキャッシュに接続できます。また、Amazon ECSやEKSで動作する独自のアプリケーションと連携することも可能です。是非ブログもご確認を。 - AWS OrganizationsコンソールでAWSアカウントの代替連絡先を一元管理可能に
AWS Organizationsのコンソールが機能強化され、管理下のアカウントの代替連絡先を一元的に表示・更新できるようになりました。その他のアカウントに関する情報設定については、今後のリリースで対応予定です。
- AWS Transfer Familyが大阪リージョンでも利用可能に
- 2/10(木)
- Amazon RedshiftでKinesis Data Streamsからのストリーミング取り込み機能がプレビュー開始に
Amazon RedshiftがKinesis Data Streamsのデータをストリーミングで取り込む機能のプレビューを開始しました。この機能を利用するとKiesis Data Streamsのデータを一旦S3に格納した上で取り込む手間なく、直接DWHにローディングできます。この機能はAmazon Redshiftが利用可能な全てのリージョンで、クラスタバージョン1.0.35480以降にてご利用頂けます。あくまでプレビューですので、テストと機能評価用途の目的でお試しください。 - AWS Control Towerが、アップデートされたAWSベストプラクティス群とリージョン利用拒否設定をサポート
AWS Control Towerの新機能が発表され、更新されたバージョンのAWS Foundational Security Best Practicesに追従できるようになりました。また、何らかの要件で特定のリージョンを利用させないように構成したい場合に便利なリージョン拒否ガードレイルのアップデートも含まれていますので、併せてご確認ください。 - AWS CloudFormation Hooksの一般利用開始を発表
AWS CloudFormationスタックのcreate/update/deleteアクションを実行する前に、カスタムロジックを呼び出せる機能がCloudFormation Hooksです。これを利用するとアクションを実行するまえに外部に何らかの通知を行ったり、リソース構成を自動的に検査するといった処理を組み込むことが可能になります。詳細についてはブログもチェックしてください。 - AWS請求コンソールのユーザエクスペリエンスを改善
AWS請求コンソールが拡張され、AWSの利用料金がこれまでよりも把握しやすくなりました。新しいコンソールのグラフでは毎月の累計費用と前月比を提供しするとともに、上位5サービスについて過去からの利用傾向を表示します。
- Amazon RedshiftでKinesis Data Streamsからのストリーミング取り込み機能がプレビュー開始に
- 2/11(金)
- Amazon Neptuneが単一クラスターあたり最大128TiBのストレージを利用可能に
Amazon Neptuneのクラスターあたりの最大容量が拡張され、128TiBまでになりました(従来は64TiBでした)。最大容量の拡張はエンジンリリース1.0.2.2以上でご利用頂けます。
- Amazon Neptuneが単一クラスターあたり最大128TiBのストレージを利用可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)