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週刊AWS – 2022/5/23週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。

先週は AWS Summit Online でしたが 、お楽しみ頂けましたでしょうか?各セッションは 6 月 30 日までオンデマンドで配信しておりますので、お見逃しないようチェックしてくださいね。そしてイベントはまだまだ続きます。6 月 9 日には鉄道業界向け DX セミナーを開催いたします。鉄道業界向けというタイトルではありますが、モビリティをテーマのひとつに据えていますので、興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。どなたでもお申し込み頂けますので、ご興味がありましたらぜひご参加ください。

それでは、5 月 23 日週のアップデートを振り返ってみましょう。

2022 年 5 月 23 日週の主要なアップデート

  • 5/23(月)
    • AWS Graviton3 プロセッサを搭載した Amazon EC2 C7g インスタンスをローンチ
      Graviton3 を搭載した EC2 インスタンスがご利用頂けるようになりました。Graviton3 は従来の Graviton2 と比較して浮動小数点演算性能や暗号化処理性能が最大 2 倍に、bfloat16 に対応し機械学習関連の処理性能が最大 3 倍になっています。また DDR5 のメモリに対応しており、DDR4と 比較して 50% 高いメモリ帯域幅を備え、メモリに格納されたデータへの高速なアクセスを可能にします。現時点ではバージニアとオレゴンのリージョンでご利用頂けます。
    • Amazon CloudFront で CloudFront-Viewer-TLS ヘッダーによる TLS バージョンと暗号スイート情報の取得が可能に
      Amazon CloudFront で CloudFront-Viewer-TLS ヘッダーを付与できるようになりました。このヘッダには TLS 接続のネゴシエーションに使用された TLS バージョンと、暗号スイート (Cipher suite) が含まれており、例えば古いものを利用しているクライアントからのリクエストを即座に制限する、といった利用が可能です。
  • 5/24(火)
  • 5/25 (水)
    • Amazon FSx for Lustre でルートスカッシュ (root squash) をサポート
      Amazon FSx for Lustre でルートスカッシュ (root squash) に対応しました。Lustre ファイルシステムにアクセスする側のサーバで管理者権限を持っている場合でも、Lustre ファイルシステムでは管理者権限による無制限アクセスを許可しない設定が可能になり、ファイルアクセス制御をより柔軟に行うことができるようになりました。
  • 5/26 (木)
    • Amazon EC2 C6id インスタンスをローンチ
      C6i インスタンスのストレージは EBS のみでしたが、NVMe SSD をインスタンスストレージとして利用可能な C6id インスタンスが利用可能になりました。現時点ではバージニア、オレゴン、オハイオ、アイルランドのリージョンでご利用可能です。
    • Amazon EC2 M6id インスタンスをローンチ
      M6i インスタンスに NVMe SSD ベースのインスタンスストレージを追加した M6id インスタンスがご利用可能になりました。C6id と同様にバージニア、オレゴン、オハイオ、アイルランドでご利用頂けます。
    • 学習処理と HPC 用途向け Amazon EC2 P4de インスタンスのプレビュー開始を発表
      機械学習の学習処理(トレーニング)や、HPC 用途に最適な GPU 搭載インスタンス、Amazon EC2 P4de インスタンスのプレビューをお申し込み頂けるようになりました。P4de インスタンスは P4d インスタンスの GPU と比較して2倍の容量のメモリを搭載した NVIDIA A100 GPU を備えています。
    • Amazon ElastiCache for Memcached が転送中データの暗号化をサポート
      Amazon ElastiCache for Memcached が TLS1.2 による転送中データの暗号化 (Encryption of data in transit) に対応しました。Memcached のバージョン 1.6.12 以降でご利用頂けます。
  • 5/27 (金)
    • AWS Systems Manager が Session Manager を利用したリモートホストへの Port forwarding をサポート
      AWS Systems Manager の Session Manager はリモートホストへの安全な接続を提供するサービスですが、今回クライアントマシンからリモートホストへのポート転送 (Port fowarding) に対応しました。この機能を利用するとリモートホストのデータベースやWebサーバなどにクライアントマシンから安全に、必要なオペレーションを行えるようになります。

ここまで書き上げて思ったのですが、今週はなんとなくインフラっぽいサービスのアップデートが多い週でした。2014-2015 年頃は毎週こんな感じだったなぁと、とりとめもないことを思ってしまったのでした。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)