Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/3/20週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
桜の季節になりましたね。私たちのオフィスは目黒川から近い場所にあるのですが、川の周辺には桜並木が続いていて出社時にすこし見たりしているのですが、そろそろ満開が近くなってきた感じです。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2023年3月20日週の主要なアップデート
- 3/20(月)
- Amazon EMR now supports Amazon EC2 C7g (Graviton3) instances
Amazon EMR on EC もしくは EMR on EKS でAWS Graviton3 プロセッサ搭載のEC2 C7gインスタンスが利用可能になりました。Graviton3はGraviton2と比較して、最大 25 % 高いパフォーマンス、最大2倍の浮動小数点パフォーマンス、50%高速なメモリアクセスを実現しています。C7gの詳細はリリース時のブログをご覧ください。
- Amazon EMR now supports Amazon EC2 C7g (Graviton3) instances
- 3/21(火)
- Amazon Corretto 20 is now generally available
無料で利用できる OpenJDK ディストリビューション、 Amazon Corretto のバージョン20が公開されました。Linux, Windows, macOS版がこちらからダウンロード可能です。なおJava SE 20は長期サポート(LTS)版ではない点には注意が必要です。2023年9月リリース予定のJava SE 21がLTSとしてリリースされる予定です。 - AWS Clean Rooms is now generally available
re:Invent 2022でプレビューアナウンスされた AWS Clean Rooms が一般提供開始(GA)になりました。東京リージョンでもご利用いただけます。 Clean Rooms は、企業内のデータをパートナー企業とセキュアに連携することを支援するサービスです。例えば、生データを共有して、集計(アグリゲーション)は許可しつつも1行1行のデータにはアクセスできないようにクエリの種類を制限することが可能で、個人情報を直接見ることはできないようにしつつ、分析が可能な環境を実現できます。 - Amazon VPC Reachability Analyzer now supports 3 additional AWS networking services
システムのネットワーク疎通(通信できるか)を確認するサービス、 Amazon VPC Reachability Analyzer が新たに Gateway Load Balancer、AWS Network Firewall、そして AWS PrivateLink 経由のサービスでの疎通確認に対応しました。 - AWS now allows you to bring your Windows 11 licenses to Amazon WorkSpaces
クラウドVDIサービス、 Amazon WorkSpaces でWindows 11の利用が可能になりました。BYOLでライセンスを持ち込んでいただく形です。注意すべきポイントがありますので、こちらのBYOLに関するドキュメントとFAQをご確認ください。 - Amazon EC2 C6in, M6in, M6idn, R6in, and R6idn metal instances are now available
Amazon EC2のC6in, C6in, M6idn, R6in, R6idn インスタンスで、ベアメタルが選択できるようになりました。東京リージョンでも利用可能になっています。
- Amazon Corretto 20 is now generally available
- 3/22(水)
- Amazon RDS Proxy now supports PostgreSQL major version 15
フルマネージド型データベースプロキシサービスである、Amazon RDS Proxy が、PostgrSQL 15をサポートしました。 - Application Load Balancer now supports TLS 1.3
Application Load Balancer (ALB) が TLS 1.3 の通信をサポートしました。1.3は最新のTLSプロトコルであり、セキュリティ面の改善だけでなく、ハンドシェイクの改善により接続確立までの時間を短縮します。
- Amazon RDS Proxy now supports PostgreSQL major version 15
- 3/23(木)
- Amazon RDS for MySQL Supports Password Validation
Amazon RDS for MySQLでMySQLのvalidate_passwordプラグインによるパスワードポリシーの適用が可能になりました。パラメータグループを設定することで有効になります。 - Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) Elastic Clusters are now available in 3 additional regions
Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) の機能である Elastic Clusters が利用可能なリージョンが拡大され、東京リージョンを含む3リージョンで新たに利用可能になりました。 Elastic Clusters を利用すると、データを3つのAZに分散する形で可用性を高めつつ、必要に応じて性能をスケールアップすることが可能になります。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Announcing per-second billing for all Amazon GameLift instances
マルチプレイヤーゲームのサーバー管理を提供するサービスである、Amazon GameLift の料金が秒単位の支払いになった事が発表されました(これまでは1時間単位でした)。 - Amazon IVS now supports multiple hosts in live streams
Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS) はインタラクティブなライブストリーミングを構築するための基盤を提供するサービスです。今回マルチホスト機能が追加されました。これを利用すると、複数のホストがそれぞれの端末から参加し、会話している映像・音声をまとめてストリーミングすることが可能になります。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Amazon RDS for MySQL Supports Password Validation
- 3/24(金)
- Amazon Detective announces increased quota limits for data volumes
Amazon Detective は Amazon GuardDuty のfindings、VPC flow log、EKS audit logといった各種ログをもとに、不審なアクティビティ検知や環境分析を支援するサービスです。今回、デフォルトクオータが変更され、1日あたり10TBまでのログを分析対象として投入することが可能になりました(正確には、10TBを超えると新メンバーアカウントをビヘイビアグラフに追加できなくなります)。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon Detective announces increased quota limits for data volumes
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)