Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/7/3週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
7月13日(木)にAWS Builders Online Seriesを開催いたします。主に初心者の方向けのイベントで、AWSの基礎からGenerative AIやサーバレスアーキテクチャなど様々な分野についての知識を学ぶことができるようにコンテンツを構成しています。無料でご参加いただけますので、ぜひどうぞ。
それでは、7月3日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2023 年 7 月 3 日週の主要なアップデート
- 7/3(月)
- Amazon Personalizeでバッチレコメンデーションの品質を向上
Amazon Personalizeで最新のストリーミングデータを利用することにより、バッチレコメンデーションの品質向上が可能になりました。これまでバッチレコメンデーションでは、モデルのトレーニングを行った時点までの情報のみが考慮されていましたが、イベントトラッカー経由でストリーミングされる情報を加味することで、ユーザの最新の行動に応じたレコメンドを行うことができます。
- Amazon Personalizeでバッチレコメンデーションの品質を向上
- 7/4(火)
- 米国の独立記念日のため、アップデートはありませんでした。
- 7/5(水)
- Amazon DynamoDB localバージョン2.0を発表
Amazon DynamoDBのダウンロード可能なバージョンであるDynamoDB localのバージョン2.0がリリースされました。DynamoDB localは本来のDynamoDBにアクセスすることなく、自分の端末に閉じた開発やテストを可能にします。このバージョンではjakarta.*名前空間を使用するようになり、Java開発者が各種フレームワークと連携しやすいようになっています。 - Amazon OpenSearch Serviceでgp3ボリュームのストレージ性能を向上
Amazon OpenSearch Serviceのデータノードに対してプロビジョンされるgp3ボリュームについて、従来よりも高い性能を発揮するように構成できるようになりました。これまではボリュームサイズにかかわらず、16,000IOPSかつ1,000MiB/sが性能上限でしたが、今回のアップデートで3TiBごとに16,000IOPSかつ1,000MiB/sの性能を発揮できるようになります(例えば6TiB確保すると、全体で32,000IOPSかつ2,000MiB/sになる)。
- Amazon DynamoDB localバージョン2.0を発表
- 7/6(木)
- Amazon RDS for PostgreSQLの2つの読み取り可能スタンバイを備えたMulti-AZ構成で論理レプリケーションをサポート
Amazon RDS for PostgreSQLで2つの読み取り可能スタンバイを備えたMulti-AZ構成を取っているときに、プライマリノードから他システムに対する論理レプリケーションを併用できるようになりました。論理レプリケーションは分析用途でのデータ統合やCDCなど様々な用途に利用できます。PostgreSQLネイティブの論理レプリケーションに加えて、pglogialとwal2json機能拡張もサポートされています。 - Amazon RDS Database Preview EnvironmentでPostgreSQL 16 Beta 2が利用可能に
Amazon RDS for PostgreSQLでPostgreSQL 16 Beta 2をテスト・評価いただけるようになりました。PostgreSQLコミュニティがリリースした最新機能を、フルマネージドで試してみることができます。
- Amazon RDS for PostgreSQLの2つの読み取り可能スタンバイを備えたMulti-AZ構成で論理レプリケーションをサポート
- 7/7(金)
- AWS CodeBuildがGitHub Actionsをサポート
AWS CodeBuildを利用してソフトウェアのビルド・テストを行う際に、GitHub Actionsを利用できるようになりました。このアップデートにより、CodeBuildプロジェクトの中で、GitHubのマーケットプレイスで入手できる、様々な事前構築済みActionsを利用できるようになります。 - AWS .NET Distributed Cache Provider for DynamoDBを発表
ASP.NET Coreの分散キャッシュとしてAmazon DynamoDBを利用可能にするライブラリ、AWS .NET Distributed Cache Provider for DynamoDBのプレビューを開始しました。ASP.NET Coreの分散キャッシュフレームワークのストレージとしてAmazon DynamoDBを簡単に利用することができます。ブログ記事もどうぞ。 - AWS Glue CrawlersがApache Icebergのテーブルに対応
組織内のデータをクローリングして、AWS Glue Data Catalogに登録できるAWS Glue CrawlersがApache Icebergのテーブルをサポートしました。Apache Icebergはデータレイクでよく利用される形式で、Glue Crawlersのサポートによってこの種のデータのカタログ化や、他のデータカタログからの移行が容易になります。
- AWS CodeBuildがGitHub Actionsをサポート
最後にひとつお知らせを。これまで下佐粉と小林の2名で執筆してきた週刊AWSですが、新たに2名の執筆者に参加してもらおうと思っています。来週から4名の交代制でやっていきますので、引き続きよろしくお願いします。
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)