Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/2/26週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
What’s newには上がっていないのですが、大事なニュースなのでこちらでおしらせします。東京リージョンにおけるAmazon Bedrockで、AnthropicのClaude 2.1をご利用いただけるようになりました。Claude 2.1のために海外リージョンを利用している場合は、東京リージョンに変更することでレイテンシの改善が期待できますのでもしよろしければぜひ。
さて、機械学習技術を楽しみながら学ぶことができるAWS DeepRacer リーグが今年もやってきます。高いランキングに入ることができれば、素敵な賞品やre:Inventへのご招待チケットを獲得するチャンスがあります。我こそは!と思う方のチャレンジをお待ちしています。
それでは、2 月 26 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2024 年 2 月 26 日週の主要なアップデート
- 2/26(月)
- Amazon CloudWatch LogsがIPv6をサポート
Amazon CloudWatch LogsでIPv6をご利用いただけるようになりました。サーバからのログ収集はもちろんですが、インターネットに接続されたIPv6デバイスが大量に存在するケースでもNATを介することなく直接ログを収集することが可能になることもメリットです。 - Amazon RDS for MariaDBで新しいマイナーバージョンを利用可能に
Amazon RDS for MariaDBでバージョン10.11.7, 10.6.17, 10.5.24, 10.4.33をご利用いただけるようになりました。セキュリティ修正やバグ修正が行われているので、テスト実施のうえでアップグレードをお勧めします。
- Amazon CloudWatch LogsがIPv6をサポート
- 2/27(火)
- Amazon EC2 C7a/R7aインスタンスの対応リージョンが拡大
東京リージョンほか3つのリージョンで、C7aインスタンスがご利用いただけるようになりました。C7aは最大3.7GHzで動作する第4世代のAMD EPYCプロセッサ(Genoa)を搭載し、C6aと比較して最大50%高いパフォーマンスを発揮します。同時にR7aインスタンスが欧州の3リージョンでご利用いただけるようになりました。
- Amazon EC2 C7a/R7aインスタンスの対応リージョンが拡大
- 2/28(水)
- Amazon RDSの2つの読み取り可能スタンバイを備えたMulti-AZ配置でgp3ボリュームを利用可能に
Amazon RDSではMulti-AZ配置を構成する際に2種類の方法が提供されています。そのうちのひとつである「2つの読み取り可能なスタンバイを備えたMulti-AZ」配置を選択した際に、ストレージボリュームとしてgp3ボリュームを選択できるようになりました。gp3ではパフォーマンスを柔軟にプロビジョニングできるので、コスト最適化が容易になります。
- Amazon RDSの2つの読み取り可能スタンバイを備えたMulti-AZ配置でgp3ボリュームを利用可能に
- 2/29(木)
- Amazon Q for BuisnessがQ applicationsのメタデータのブースティングが可能に
Amazon Qのアプリケーションはユーザの問い合わせに応答する際に、社内の情報をふまえた応答を生成するためにRAG(Retrieval Augmented Generation)という手法を利用することがあります。今回メタデータのブースティングに対応したことにより、社内情報の検索結果リストにおけるランキングを微調整できるようになり、これによってより関連性の高い回答を返すよう調整できるようになります。 - Amazon Security LakeがAmazon EKSの監査ログに対応
Amazon Security LakeはAWS環境やSaaSアプリケーション、オンプレミス、クラウド等からのセキュリティデータを、専用のデータレイクに自動的に一元化するサービスです。今回、Amazon Security LakeがAmazon EKSの監査ログに対応し、より幅広いセキュリティログを一元管理できるようになりました。 - Amazon Security LakeがOCSF 1.1.0とApache Icebergをサポート
Amazon Security LakeがOCSF(Open Cybersecurity Schema Framework)のバージョン1.1.0と、Apache Icebergテーブルをサポートしました。 - Amazon EC2 m7i.metal-24xlインスタンスをVMware Cloud on AWS(VMC)がサポート
Amazon EC2 m7i.metal-24xlインスタンスがVMCでご利用いただけるようになりました。このインスタンスタイプはコンピューティングリソースとストレージが分離される仕組みになっており、ストレージとしてAmazon FSx for NetApp ONTAPかVMware Cloud Flex Storageをご利用頂く形となります。現時点ではバージニア、オハイオ、オレゴン、アイルランド、ストックホルムのリージョンでご利用いただけます。 - Amazon EKSがAmazon Linux 2023をサポート
Amazon EKSがAmazon Linux 2023(AL2023)をサポートしました。AL2023は種々の機能強化がはいっていますが、EKSと組み合わせて利用した場合のメリットはこちらをごらんください。
- Amazon Q for BuisnessがQ applicationsのメタデータのブースティングが可能に
- 3/1(金)
- Amazon BedrockでMistral AI基盤モデルが利用可能に
Amazon BedrockでMistral AIが提供するMixtral 8x7BとMistral 7Bをご利用いただけるようになりました。Amazon Bedrockは異なる基盤モデルを同じAPIで利用できることが特徴のひとつで、用途に応じて最適なモデルを容易に選択できます。今回のアップデートで、選択肢がさらに広がったことになります。
- Amazon BedrockでMistral AI基盤モデルが利用可能に
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)