Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/10/28週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの戸塚です。今期から週刊 AWS を担当させていただくことになり、わくわくしております。これからよろしくお願いいたします。
11 月 7 日 (木) 10:00 – 12:00 に データガバナンス事例祭り が開催されます。企業内のさまざまなデータを AWS サービスと最新のアプローチを活用して実現しているお客様より、具体的な取り組みについてお話しいただく予定でおります。私自身もデータ分析案件でお客様を支援させていただくことが多く、こちらのイベントを楽しみにしています。ぜひ、ご都合があえばご参加ください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2024年10月28日週の主要なアップデート
- 10/28(月)
- Meta の Llama 3.1 8B および 70B モデルが Amazon Bedrock で ファインチューニング が可能に
Amazon Bedrock は、Meta 社の Llama 3.1 70B および Llama 3.1 8B モデルのファインチューニングをサポートするようになり、企業がこれらの生成 AI モデルを自社のデータでカスタマイズが可能になりました。Llama 3.1 モデルは、128K のコンテキスト長さ (Llama 3 の 16 倍) など、以前のバージョンに比べて大幅な改善が施されており、長いテキストから大量の情報にアクセスして処理することができるようになっています。また、ファインチューニングを使用すると、Llama 3.1 モデルを特定のドメインのタスクに適合させ、特殊な使用例におけるモデルのパフォーマンス向上が期待できます。 - AWS Trust & Safety Center が AWS re:Post で利用可能に
AWS Trust & Safety Centerでは、AWS のお客様が、不正利用が疑われる AWS 上のアクティビティやコンテンツを報告する方法や、AWS Trust & Safety から送信される不正利用通知の対処方法に関する情報を提供します。 さらに、お客様がアプリケーションを保護するために使用できる AWS サービスや、デジタルメッセージングのベストプラクティスについても詳しく説明しています。 たとえば、お客様が AWS ネットワーク上で不審なアクティビティを検出した場合、Abuse Reporting FAQs を参照し、AWS サービスの禁止された使用方法、Abuse Report の提出方法、AWS Trust & Safety に連絡するタイミングについての情報を得ることができます。
- Meta の Llama 3.1 8B および 70B モデルが Amazon Bedrock で ファインチューニング が可能に
- 10/29(火)
- AWS CodeBuild がビルドの自動リトライをサポート
AWS CodeBuild は、ソースコードをコンパイルし、テストを実行し、デプロイ準備の整ったソフトウェアパッケージを生成する、フルマネージドの継続的インテグレーションサービスです。 この新機能により、CodeBuild プロジェクトに再試行の上限を設定することができ、CodeBuild はその上限まで失敗したビルドを自動的に再試行します。 これにより、断続的な障害による中断を回避し、手動でビルドを監視してリトライするためのインフラストラクチャを追加する必要がなくなります。 - AWS Clean Rooms がコンピュートサイズを設定可能な Spark SQL をサポート
AWS Clean Rooms Spark SQL を提供開始し、お客様は Spark SQL を使ってカスタムクエリを実行できるようになりました。これにより、これにより、Spark エンジンを使ったAWS Clean Rooms コラボレーションが作成できます。Spark SQL 実行時に様々なインスタンスタイプを設定することができ、ワークロードをサポート可能です。Spark SQL の構文を使って大規模データセットにクエリが実行でき、パフォーマンス、スケール、コストに応じてリソースをカスタマイズできます。詳細は、AWS Clean Roomsをご覧ください。
- AWS CodeBuild がビルドの自動リトライをサポート
- 10/30(水)
- AWS DataSync データ転送のパフォーマンスとスケーラビリティを向上
Amazon S3 ロケーション間のデータ転送において、パフォーマンス、スケーラビリティ、オブザーバビリティを改善しました。AWS DataSync は、安全かつ確実にネットワーク経由でファイルを移動する高速データ転送サービスです。 追加された新機能では、DataSync タスクを Basic モードまたは Enhanced モードで実行するように設定できるようになりました。 特に、Enhanced モードでは、データの準備、転送、検証を並行して行うことで、データ転送プロセスを最適化および合理化し、ほとんどのワークロードで Basic モードよりも高速に実行できます。 詳細は AWS DataSync のドキュメントをご覧ください。 - Amazon CloudWatch がプロビジョニングされたパフォーマンスを超える EBS ボリュームを監視可能に
アプリケーションが Amazon EBS ボリュームのプロビジョニングされたパフォーマンスを超えようとしている場合に確認できる新しい 2 つの Amazon CloudWatch メトリクスが追加されました。2 つのメトリクスである Volume IOPS Exceeded Check と Volume Throughput Exceeded Check は、駆動された IOPS またはスループットが EBS ボリュームのプロビジョニングされたパフォーマンスを超えているかどうかを監視します。これにより、プロビジョニング不足の EBS ボリュームに起因する待ち時間の問題を迅速に特定し、対応することができます。 - AI によるスケーリングと最適化を備えた Amazon Redshift Serverless を発表
Amazon Redshift Serverlessは、クラウドデータウェアハウスにおける AI 主導の次世代スケーリングと最適化をリリースしました。AI が活用されることにより、データ量の変化、同時ユーザー数、クエリの複雑さなど、すべての主要な次元にわたってワークロードの変化に合わせて自動的にスケーリングし、価格性能目標を達成・維持されます。 手動による介入なしに、変動するワークロードに対して最大 10 倍の価格パフォーマンスを提供できることが、 Amazon 内部のテストで実証されています。AI 主導のスケーリングと最適化により、パフォーマンスとコストを合理化しながら運用のオーバーヘッドを削減し、Amazon Redshift Serverless をよりスマートで効率的な活用が可能になります。AWS Blog もご覧ください。
- AWS DataSync データ転送のパフォーマンスとスケーラビリティを向上
- 10/31(木)
- Amazon Aurora オペレーティングシステムのアップグレードのためのローリングアップグレードをサポート
Amazon Aurora は、OS のアップグレードをローリングアップグレードでサポートしました。Aurora は、Aurora クラスターエンドポイントまたはリーダーエンドポイントを使用する際、データへの読み取りアクセスを維持しながら、Aurora データベースクラスターのオペレーティングシステムバージョンをシームレスにアップグレードします。 この機能により、データベースが 1 つ以上のリーダーインスタンスを持つクラスターの読み取りトラフィックに対応しつつ、一度に数個のリーダーインスタンスにアップグレードを自動的に適用します。Aurora クラスターのオペレーティングシステムをアップグレードする方法の詳細については、技術ドキュメントをご覧ください。
- Amazon Aurora オペレーティングシステムのアップグレードのためのローリングアップグレードをサポート
- 11/1(金)
- Amazon Bedrock での Anthropic の Claude 3 Haiku の ファインチューニング を提供開始
Amazon BedrockでAnthropic の Claude 3 Haiku モデルの ファインチューニング が可能になりました。 Claude 3 Haikuは、Anthropic の 最もコンパクトなモデルであり、Anthropic によれば、そのインテリジェンスカテゴリーでは市場で最も手頃な価格で最速のオプションの一つです。 独自のタスクに特化したトレーニングデータセットを提供することで、Claude 3 Haiku をファインチューニングおよびカスタマイズし、モデルの精度、品質、一貫性を向上させ、生成 AI をさらにビジネス向けにカスタマイズすることができます。詳細は、ローンチブログ 、テクニカルブログ、またドキュメントをご覧ください。 - Amazon WorkSpaces WSP は TCP/UDP ポート 443 経由のデスクトップ トラフィックが利用可能に
Amazon WorkSpaces Amazon DCV 対応デスクトップ・トラフィックは、ポート 443 上の TCP と UDP の両方をサポートしました。 この機能は自動的に使用され、設定の変更は必要ありません。 また、ポート 4195 をご利用のお客様は、引き続きご利用いただけます。たとえば、WorkSpaces を管理する組織は、ユーザーが WorkSpaces に接続するクライアントネットワークを管理する組織と同じとは限らず、各ネットワークは独立して管理されているため、管理上の課題、遅延、またはアウトバウンドのアクセスルールを変更するための障害が発生します。追加された新機能により、WorkSpaces クライアントアプリケーションは、最適なパフォーマンスのために UDP(QUIC)を優先しますが、UDP がブロックされた場合は TCP にフォールバックされ、お客様は固有の TCP/UDP 4195 のユニークポートを開放する必要がなくなりました。詳細は、 Amazon WorkSpaces Administration Guide をご覧ください。
- Amazon Bedrock での Anthropic の Claude 3 Haiku の ファインチューニング を提供開始
それでは、また来週お会いしましょう!