Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2025/1/13週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの西村です。
今週も 週刊AWS をお届けします。

2025年1月30日(木) 19:00-21:00に「2025クラウドガバナンスはこう変わる!マルチアカウント運用のre:Invent最新情報と活用例」が AWS Startup Loft Tokyo にて開催されます。このイベントでは AWS アカウントの実践的な運用方法や、ガバナンス強化のベストプラクティスについて、AWS アカウントの運用のエキスパートである企業様にご登壇頂くほか、昨年の re:Invent での発表を含む最新アップデート情報や Tips を共有する内容となっています。クラウド運用を改善していきたい方にとって、AWSのクラウドガバナンス、アカウント運用の最前線をキャッチアップする良い機会かと思いますので、お時間あれば、ぜひご参加ください!

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2025年1月13日週の主要なアップデート

  • 1/13(月)
    • Amazon MSK Connect now supports updating connector configuration
      Amazon MSK Connect で既存コネクタの設定更新機能をサポートしました。この機能アップデートにより、コネクタの設定におけるデータソースやデータシンクの更新、処理設定を変更することができます。MSK Connect のコネクタ更新機能は、Amazon MSK Connect がサポートされているすべての AWS リーションで利用可能です。
    • AWS Security Hub now integrates with Amazon Route 53 Resolver DNS Firewall
      AWS Security Hub は Amazon Route 53 Resolver DNS Firewall と統合され、AWSアカウント全体のセキュリティアラートとコンプライアンスステータスを包括的に確認することができるようになりました。Route 53 Resolver DNS Firewall は悪意あるドメインに対する DNS クエリをブロックするとともに、信頼できるドメインに対するクエリ許可を行うマネージドファイアウォールです。今回の統合により、悪意あるDNS クエリに対するセキュリティ検出結果を、AWS Security Hub 内で、Amazon GuardDuty や Amazon Inspector などの複数のAWS サービスからのセキュリティ検出結果と併せて確認することが可能です。
  • 1/14(火)
    • EC2 Image Builder simplifies converting Windows ISO files to AMIs
      Amazon EC2 Image Builder で、Microsoft Windows の ISO ファイルを Amazon Machine Images (AMIs) に直接変換できるようになりました。今までは、Windows の ISO ファイルを AMIs に変換する際、複数のツールを利用したり、手動での作業が必要で、運用作業の負担がありました。今回のアップデートにより、EC2 Image Builder で Windows 11 ISO ファイルをシームレスにインポートできるようになったため、変換ワークフローの負荷軽減につながります。また、Amazon WorkSpaces で既存の Windows ライセンス (BYOL) を活用するプロセスも簡素化されます。この機能はすべてのAWS の商用リージョンで利用可能です。
  • 1/15(水)
    • Announcing larger General Purpose bundles for WorkSpaces Personal and Core
      Amazon WorkSpaces PersonalとAmazon WorkSpaces Core 用の GeneralPurpose.4xlarge (16vCPUと64GB RAM)および GeneralPurpose.8xlarge (32vCPUと128GB RAM) のバンドルを提供開始しました。これらのバンドルは 開発者はVisual Studio、IntelliJ、Eclipseなどのツールを使用して大規模なコンパイルや開発タスクを処理でき、エンジニアやサイエンティストは MatLab、GNU Octave、R、Stata を使用して複雑なシミュレーションを実行できるように設計されています。両バンドルとも 175 GB のルートボリュームと 100 GB のユーザーボリュームを含み、Windows Server 2022 と Windows 11 を BYOLオプションでサポートしています。アフリカ(ケープタウン)とイスラエル(テルアビブ)を除く、WorkSpaces Personal と WorkSpaces Core が提供されているAWSリージョンで利用可能です。
    • AWS Step Functions adds integration for 36 services including AWS End User Messaging
      AWS Step Functions は、AWS SDK 統合を拡張し、AWS End User Messaging や Amazon Q Apps (Amazon Q Business の機能) を含む 36 の AWS サービスのサポートを新たに提供しました。また、36 の新しく追加されたサービスに加えて、Step Functions は AWS Transfer Family、Amazon EC2、AWS Lambda、AWS Glue などの AWS サービスから 1,000 以上の新しい API アクションのサポートも追加しました。追加されたサービスの一覧リストは、ユーザガイドをご参照ください。
    • Amazon MemoryDB and Amazon ElastiCache now supports Service Quotas
      Amazon MemoryDB と Amazon ElastiCache で Service Quotas をサポートしました。AWS Service Quotas コンソールを通じて、 Amazon MemoryDB および Amazon ElastiCache のクォータ制限を直接確認でき、そして管理が可能です。このアップデートにより、適格なリクエストに対する自動化された上限増加の承認を可能にし、サポートチケットの数を減らせます。
  • 1/16(木)
    • The AWS Management Console now supports simultaneous sign-in for multiple AWS accounts
      AWS マネージメントコンソールにおけるマルチセッションサポートを発表しました。この機能により、AWSコンソールで複数のAWSアカウントにアクセス可能となります。1つのブラウザにつき、最大で5つのセッションにサインインでき、同じアカウント、もしくは異なるアカウント内でルート、IAM、フェデレーテッドロールの柔軟な組み合わせでの利用が可能です。開発環境、テスト環境、本番環境と異なる環境ごとに別々のアカウントをそれぞれ複数のブラウザを利用したりする手間が軽減されます。
    • Introducing new larger sizes on Amazon EC2 Flex instances
      Amazon EC2 Flex(C7i-flex、M7i-flex)インスタンスで新しく2つの大きいサイズ(12xlarge、16xlarge)の一般提供を開始しました。これらのインスタンスは、AWS カスタムの第4世代 Intel Xeon スケーラブルプロセッサーを搭載しており、他のクラウドプロバイダーが使用する同等の x86 ベースの Intel プロセッサーよりも最大 15% 優れたパフォーマンスを提供します。両インスタンスサイズともに、日本においては東京リージョンで利用可能です。
    • Amazon Connect Contact Lens launches new real-time dashboard
      Amazon Connect Contact Lens で新しいダッシュボードの提供を開始しました。このダッシュボードでは、オペレーターの活動をリアルタイムでモニターでき、例えば、オペレーターが難しい対応状態にある場合、自動的に赤色でハイライトしたり、追加の支援が必要な状態を視覚的に素早く示すことができます。
  • 1/17(金)
    • Amazon S3 Tables are now available in five additional AWS Regions
      Amazon S3 Tables が東京リージョンを含む、5つの AWS リージョンで利用可能となりました。S3 Tables はビルトインの Apache Iceberg サポートを備えたオブジェクトストアで、分析用のワークロードに最適化されています。Amazon S3 Tables は今まで3つの US リージョン (オレゴン、バージニア、オハイオ) で利用可能でしたが、新たに、東京リージョンと4つのヨーロッパリージョン(フランクフルト、アイルランド、ロンドン、ストックホルム)でご利用いただけるようになりました。詳細はユーザガイドをご参照ください。
    • AWS CodeBuild now supports test splitting and parallelism
      AWS CodeBuild でテスト分割をおこない、複数の並列環境で実行できるようになりました。単一のコンピューティングリソースを使用する条件下で、プロジェクトにおけるテスト数が増えると、テスト作業の時間も比例して増加してしまいます。今回のアップデートにより、シャーディング戦略に基づいて、テスト分割を行い、指定された複数のコンピューティングリソースで並列テストを実行することで、CI/CD パイプラインの全体的なテスト時間の短縮が期待できます。

1月28日(火) -31日(金) にかけて、「AWS re:Invent Recap – インダストリー編」のオンラインセミナーが行われます。先進的な取組をされている各業界のお客様が、 どのようにクラウドテクノロジーを活用しているかといった AWS re:Invent でのブレイクアウトセッションの講演内容を、インダストリーごとに厳選し、お届けします。ぜひ事前登録の上ご参加ください。

それでは、また来週!

著者について

Tadami Nishimura

西村 忠己(Tadami Nishimura) / @tdmnishi

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、小売・消費財業種のお客様を担当しています。データガバナンスの観点から、お客様がデータ活用を効果的に行えるようなデモンストレーションなども多く行っています。好きなサービスは Amazon Aurora と Amazon DataZone です。趣味は筋トレで、自宅に徒歩0分のトレーニングルームを構築して、日々励んでいます。