Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2026/5/4週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの古屋です。今週も 週刊AWS をお届けします。
ゴールデンウィークも終わり、今週から本格始動という方も多いのではないでしょうか。みなさんはどんな連休を過ごされましたか。私は家の中でのんびり過ごしていました。
さて、5月26日(火) 14:00〜17:30 には、日本では 2 回目の開催となる「Amazon EKS でスケーリングする生成 AI 環境を構築するハンズオンワークショップ」をオンラインで開催します。NVIDIA GPU を活用した本番環境レベルの生成 AI 環境を、Karpenter による柔軟なオートスケーリング、vLLM や Ray を用いた推論基盤の構築など、実践形式で体験いただける内容です。すでに Kubernetes 基盤をお持ちの方や、Self-managed な生成 AI 環境を検討されたい方に特におすすめですので、ご興味のある方は こちら から参加登録いただければと思います。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2026年5月4日週の主要なアップデート
- 5/4(月)
- Amazon Quick が Microsoft Outlook 拡張機能をアップグレード (プレビュー版)
AWS は Amazon Quick の Microsoft Outlook 拡張機能のアップグレードバージョンをプレビュー版として発表しました。この拡張機能により、生成 AI を活用した生産性向上機能を Outlook のメールとカレンダーワークフローに直接統合できます。自然言語で未読メールの要約、受信トレイの整理、会議のスケジュール、インライン返信の作成が可能になり、Outlook を離れることなく業務を完結できます。現在、US East (N. Virginia)、US West (Oregon)、Asia Pacific (Sydney)、Europe (Ireland)、Asia Pacific (Tokyo)、Europe (Frankfurt)、Europe (London) の 7 リージョンでプレビュー提供されています。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Quick が S3 Tables buckets をデータソースとしてサポート
Amazon Quick が Amazon S3 table buckets を新しいデータソースとして正式にサポートしました。これにより、中間的なデータウェアハウスや OLAP レイヤーを経由せず、S3 table buckets に保存された Apache Iceberg 形式のテーブルに対して直接ダッシュボードの作成、会話型分析、データ探索が可能になります。Salesforce、SAP、Amazon Kinesis Data Firehose からの Zero-ETL 統合と組み合わせることで、パイプライン依存を最小限に抑えながら、ほぼリアルタイムでインサイトを取得できます。この機能は Amazon Quick が利用可能な全 AWS リージョンで提供されます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon Quick が Dataset Q&A を導入し、エンタープライズデータに対する会話型分析を実現
Amazon Quick は、エンタープライズデータに対して自然言語で質問できる新機能「Dataset Q&A」を一般提供開始しました。この機能により、データセットへのアクセス権を持つユーザーは、ダッシュボードを介さずに直接データセットを自然言語で探索し、Row Level Security (RLS) や Column Level Security (CLS) などのガバナンスルールを尊重しながら実用的なインサイトを取得できます。Text-to-SQL エージェントが質問を解釈し、適切なデータを特定して正確な SQL を生成します。Dataset Q&A は Amazon Quick が利用可能な全ての AWS リージョンで利用できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon Quick が自然言語プロンプトからダッシュボードを生成
Amazon Quick に Generate Analysis 機能が追加され、自然言語プロンプトからダッシュボードを自動生成できるようになりました。最大 3 つのデータセットを選択し、作成したいダッシュボードを説明するだけで、適切なビジュアライゼーション、フィルターコントロール、前年比や前月比などの計算フィールドを含む整理されたダッシュボードが数分で生成されます。Enterprise サブスクリプション/Author Pro ユーザーが対象です。Amazon Quick が利用可能な全 AWS リージョンで一般提供 (GA) を開始しました。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。
- Amazon Quick が Microsoft Outlook 拡張機能をアップグレード (プレビュー版)
- 5/5(火)
- AWS IAM でロール、ロール信頼ポリシー、インスタンスプロファイル、マネージドポリシー、ID プロバイダーの最大クォータを引き上げ
AWS Identity and Access Management (IAM) は、6 つのリソースの最大クォータを引き上げました。カスタマーマネージドポリシー (5,000 → 10,000)、インスタンスプロファイル (5,000 → 10,000)、ロールあたりのマネージドポリシー (20 → 25)、ロール信頼ポリシーの長さ (4,096 → 8,192 文字)、ロール数 (5,000 → 10,000)、OpenID Connect プロバイダー (100 → 700) が対象です。大規模な AWS 環境における制約を緩和し、より多くのワークロードに対応できるようになりました。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Quick が New Relic との統合でオブザーバビリティ駆動型 AI エージェントに対応
Amazon Quick が New Relic の AI エージェントと統合し、オンコールエンジニアや SRE が Quick のワークスペースから離れることなく、インシデント調査、根本原因分析 (RCA)、タスク作成を実行できるようになりました。New Relic の MCP (Model Context Protocol) サーバーに接続することで、アラートインサイト、ユーザー影響分析、ログ解析、トランザクション診断、NRQL クエリなどのアクションを自然言語で呼び出せます。Quick Flows との組み合わせにより、定期的なトリアージランブックやエスカレーションワークフローの自動化も可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon WorkSpaces が AI エージェントによるデスクトップアプリケーションの操作に対応 (プレビュー)
Amazon WorkSpaces は、AI エージェントがマネージド WorkSpaces 環境を通じてデスクトップアプリケーションに安全にアクセスし、操作できる機能をプレビューで提供開始しました。Model Context Protocol (MCP) を使用して、あらゆるフレームワークで構築された AI エージェントが、API を持たないレガシーアプリケーション (メインフレーム、ERP、プロプライエタリツール) を最小限のコードで操作できます。企業は、アプリケーションをモダナイズせずとも、保険金請求処理や取引決済などの業務を大規模に自動化できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon ElastiCache で Valkey 9.0 を発表
Amazon ElastiCache が Valkey 9.0 をサポート開始しました。フルテキスト検索とハイブリッド検索機能が組み込まれ、パイプライン処理のスループットが最大 40% 向上します。ハッシュフィールド単位の有効期限設定や、クラスタモードでのマルチデータベースサポートにより、データライフサイクル管理とマルチテナントアーキテクチャが簡素化されます。全ての商用 AWS リージョン、AWS GovCloud (US) リージョン、中国リージョンで、ノードベースクラスタとサーバーレスキャッシュの両方で追加コストなしで利用できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。
- AWS IAM でロール、ロール信頼ポリシー、インスタンスプロファイル、マネージドポリシー、ID プロバイダーの最大クォータを引き上げ
- 5/6(水)
- Agent Toolkit for AWS を発表 — AI コーディングエージェントが AWS 上で効果的に構築できるよう支援
AWS は、AI コーディングエージェントが AWS 上で正確に構築できるよう支援する本番対応のツールセット「Agent Toolkit for AWS」をリリースしました。このツールキットは、エージェントスキル、フルマネージド MCP サーバー、プラグインの 3 つのコンポーネントで構成され、エラー削減、トークンコスト低減、エンタープライズグレードのセキュリティ制御を実現します。40 以上のスキルが提供され、追加料金は不要で、エージェントが使用した AWS リソース分のみの課金となります。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - AWS MCP Server の一般提供開始
AI コーディングエージェントに対して、AWS サービスへの安全かつ監査可能なアクセスを提供する AWS MCP Server を一般提供 (GA) しました。re:Invent 2025 でのプレビュー公開以降、複数の機能強化を経ての GA となります。AWS MCP Server は Agent Toolkit for AWS の中核コンポーネントで、Model Context Protocol (MCP) を通じて AI エージェントが AWS サービスと連携します。組織は IAM ベースのガードレール、Amazon CloudWatch メトリクス、AWS CloudTrail ログにより、可視性とコントロールを維持しながら AI エージェントに AWS サービスを操作させることができます。詳細はこちらのページをご参照ください。 - Amazon Bedrock AgentCore Runtime が Amazon S3 Files と Amazon EFS からの Bring-Your-Own ファイルシステムをサポート
Amazon Bedrock AgentCore Runtime が、お客様の Amazon S3 Files および Amazon EFS アクセスポイントを直接エージェントランタイムにアタッチできる Bring-Your-Own ファイルシステム機能をサポートしました。AgentCore Runtime がファイルシステムを指定パスにマウントすることで、エージェントは標準的なファイル操作でデータの読み書きを実行できます。カスタムマウントコード、特権コンテナ、ダウンロードオーケストレーションは不要です。この機能により、スキル、ツールライブラリ、リファレンスデータセット、ナレッジベース、プロジェクトファイルをセッション間や複数エージェント間で共有できるようになります。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Agent Toolkit for AWS を発表 — AI コーディングエージェントが AWS 上で効果的に構築できるよう支援
- 5/7(木)
- Amazon OpenSearch Service が VPC プライベート接続のための VPC egress オプションをサポート
Amazon OpenSearch Service は VPC egress オプションのサポートを開始しました。この機能により、VPC 内の OpenSearch Service ドメインから ML モデル、AWS サービス、カスタムアプリケーションへの送信トラフィックを、パブリックインターネットを経由せずにプライベートに接続できるようになります。OpenSearch Service は選択したサブネットにネットワークインターフェースを追加し、送信トラフィックを VPC にルーティングします。すべての AWS リージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Bedrock AgentCore に Payments 機能を追加(プレビュー)
AWS は、AI エージェントが Web コンテンツ、API、MCP サーバー、他のエージェントに対して自律的にアクセスし支払いを行える Amazon Bedrock AgentCore payments(プレビュー)を発表しました。Coinbase および Stripe との協業により構築された、自律エージェント向け初のマネージド決済機能で、ウォレット認証からトランザクション実行、支出ガバナンス、可観測性までを一貫して管理します。エンドユーザーによる明示的な認可と、AgentCore のインフラ層で強制されるセッションごとの支出上限により、エージェントは定められた範囲内でのみ支払いを実行できます。US East (N. Virginia)、US West (Oregon)、Europe (Frankfurt)、Asia Pacific (Sydney) の4リージョンで利用可能です。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon EC2 M8idn および M8idb インスタンスを発表
AWS は Amazon EC2 M8idn および M8idb インスタンスの一般提供を開始しました。これらのインスタンスは、AWS 専用の第6世代 Intel Xeon Scalable プロセッサと第6世代 AWS Nitro カードを搭載しています。前世代 M6idn インスタンスと比較して、vCPU あたり最大 43% の計算性能向上を実現します。M8idn は最大 600 Gbps のネットワーク帯域幅を提供し、M8idb は最大 300 Gbps の EBS 帯域幅を提供します。米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (スペイン) の 3 リージョンで利用できます。詳細はこちらのページをご参照ください。
- Amazon OpenSearch Service が VPC プライベート接続のための VPC egress オプションをサポート
- 5/8(金)
- Amazon Route 53 Global Resolver でanycast DNS 解決のための AWS リージョンの追加と削除が可能に
Amazon Route 53 Global Resolver で、anycast DNS 解決を行う AWS リージョンを動的に追加・削除できるようになりました。この機能により、組織の成長に合わせて Global Resolver のカバレッジを拡大したり、コンプライアンス要件に応じてリージョン展開を調整したりできます。Global Resolver の設定を再作成する必要がなくなり、既存の設定を維持したままリージョン構成を変更できます。この機能は追加料金なしで、Route 53 Global Resolver がサポートされているすべての AWS リージョンで利用できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。
- Amazon Route 53 Global Resolver でanycast DNS 解決のための AWS リージョンの追加と削除が可能に
それでは、また来週お会いしましょう!