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週刊AWS – 2026/5/18週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの戸塚です。今週も 週刊AWS をお届けします。
新緑がまぶしく、汗ばむ日も増えてきた五月下旬。爽やかな初夏の風とともに、嬉しいアップデートが届きました!「オンプレミスの VMware 環境をクラウドに移行したいけど、規模が大きくて…」とお悩みの方、朗報です。Amazon Elastic VMware Service(Amazon EVS)が、1 クラスターあたり最大 32 ホストまでサポートするようになり、大規模な VMware ワークロードもよりスムーズに AWS 上で動かせるようになりました。これまで規模の大きさがネックで移行をためらっていた企業様も、この季節の勢いに乗って、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2026年5月18日週の主要なアップデート
- 5/18(月)
- AWS Secrets Manager Agent の pre-fetching と IAM role assumption 機能の提供開始
AWS Secrets Manager Agent に 2 つの新機能が追加されました。pre-fetching 機能により、Agent 起動時に指定したシークレットを一括取得してキャッシュできるようになり、アプリケーション起動時のレイテンシーを削減できます。IAM role assumption 機能により、指定した IAM ロールを引き受けてシークレットを取得できるため、クロスアカウントでのシークレット取得が可能になります。これらの機能は、BatchGetSecretValue API を活用してコストを最適化し、ロールベースのアクセス制御によってセキュリティ態勢を強化します。 - Amazon SageMaker Studio が SageMaker Flexible Training Plans による GPU キャパシティ予約をサポート
Amazon SageMaker Studio の IDE (JupyterLab および Code Editor) で、SageMaker Flexible Training Plans (FTP) を利用した GPU キャパシティ予約が可能になりました。これにより、高需要の GPU インスタンスへの予測可能なアクセスが確保され、オンデマンドインスタンスと比較して最大 65% のコスト削減を実現できます。完全にセルフサービスで調達でき、インフラ管理は不要です。プラン終了 30 分前には自動的に通知が届き、作業の保存時間が確保されます。 - Amazon Redshift が Iceberg テーブルへの ALTER TABLE と AWS Glue Data Catalog マウント経由の書き込みに対応
Amazon Redshift は、AWS Glue Data Catalog (awsdatacatalog) マウント経由での Apache Iceberg テーブルへの直接書き込みと、ALTER TABLE DDL による Iceberg テーブルのスキーマ、パーティション、プロパティの変更に対応しました。自動マウントされる awsdatacatalog を使用することで、外部スキーマを作成せずに Redshift の変換結果をデータレイクに保存でき、あらゆるエンジンからクエリできます。これは AWS Lake Formation と統合された Iceberg テーブルで特に有用です。従来、Iceberg テーブルの構造更新にはテーブルとデータの削除が必要で、データパイプラインの複雑性とレイテンシーが増大していました。Redshift で変更されたテーブルは、Amazon EMR や Amazon Athena などの他の Iceberg 互換エンジンとの互換性を維持します。 - Amazon EVS が環境あたり 32 ホストのサポートを開始
Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) が、環境あたり最大 32 の ESXi ホストをサポートするようになりました。これは従来の上限 16 ホストの 2 倍です。ユーザーは VMware Cloud Foundation (VCF) のドメインとクラスターを柔軟に構成でき、すべてのホストを 1 つの大規模クラスターに配置するか、複数の小規模クラスターに分散させるか、任意の組み合わせを選択できます。この拡張により、最大 32 ホストまでスケールアップするためのサービスクォータ増加リクエストが可能になり、複数環境を管理する運用オーバーヘッドを削減できます。
- AWS Secrets Manager Agent の pre-fetching と IAM role assumption 機能の提供開始
- 5/19(火)
- Amazon MWAA が Apache Airflow 3.2 をサポート開始
Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) が Apache Airflow 3.2 をサポートしました。このアップデートにより、データアウェアスケジューリング機能が強化され、asset partitioning を使用して S3 パスの特定パーティションなどデータの一部分のみでダウンストリーム DAG をトリガーできるようになりました。Human-in-the-Loop (HITL) 機能には操作や承認の履歴を一覧で確認できるビューが追加され、Grid View の仮想化により大規模 DAG のレンダリングが高速化されました。XCom を UI から直接管理できるようになり、PythonOperator で非同期関数をネイティブサポートするなど、開発者の生産性が向上しています。
- Amazon MWAA が Apache Airflow 3.2 をサポート開始
- 5/20(水)
- Amazon SageMaker HyperPod が推論ワークロードのデータキャプチャに対応
Amazon SageMaker HyperPod が推論ワークロードのデータキャプチャに対応しました。この機能により、推論リクエストとレスポンスのペイロードを記録し、モデルモニタリング、コンプライアンス、デバッグ、オフライン分析に活用できます。データキャプチャは SageMaker エンドポイント、ロードバランサー、モデル Pod の 3 つのレベルで設定でき、必要な可視性に応じて選択または組み合わせて使用できます。キャプチャしたデータは非同期で Amazon S3 に配信され、推論パフォーマンスに影響を与えません。HyperPod Inference Operator または SageMaker JumpStart を通じてモデルをデプロイする際に設定できます。この機能は EKS オーケストレーターを使用する SageMaker HyperPod クラスターで利用可能で、SageMaker HyperPod がサポートされている全ての AWS リージョンで提供されます。 - Amazon SageMaker Unified Studio でデータ品質ルールの設定と評価をサポート
Amazon SageMaker Unified Studio は、AWS Glue Data Quality を基盤とするデータ品質ルールの設定と評価機能を追加しました。データエンジニア、アナリスト、データサイエンティストは、DQDL (Data Quality Definition Language) を使用してデータ品質ルールを定義し、SageMaker Unified Studio 内で直接評価を実行できます。カタログテーブルの静止データと Visual ETL ジョブ内のトランジットデータの両方に対応し、不良データがデータレイクや下流の分析・機械学習ワークロードに影響を与える前に検出できます。この機能は、Amazon SageMaker Unified Studio が利用可能なすべての AWS リージョンで、IAM Identity Center ベースドメインと IAM ベースドメインの両方で利用できます。 - AWS Security Hub が未使用アクセスからのアイデンティティリスクを検出
AWS Security Hub が IAM Access Analyzer と統合し、未使用の IAM 権限、ロール、認証情報を AWS 組織全体で検出する機能を追加しました。中央セキュリティチームは、脅威、露出、ポスチャの findings と同じ統一コンソールでアイデンティティリスクを管理できるようになります。Security Hub を組織で有効化すると、サービスリンク IAM Access Analyzer が各メンバーアカウントに自動作成され、追加設定なしで 90 日間のアクセスアクティビティを評価し、未使用アクセスを検出します。また、実際の使用パターンに基づいて最小権限ポリシーをオンデマンドで生成する機能も提供されます。本機能は Security Hub Essentials に追加コストなしで含まれます。 - Amazon Bedrock がリクエストレベル使用状況帰属のサポートを拡張
Amazon Bedrock は、InvokeModel および InvokeModelWithResponseStream API において、個別のリクエストレベルでモデル推論使用状況を特定のチーム、アプリケーション、環境、実験に帰属させることができるようになりました。この機能により、追加のリソースをプロビジョニングすることなく、組織全体での Amazon Bedrock の使用状況分布をきめ細かく可視化し、消費パターンの把握、コスト最適化、内部ステークホルダーへの使用状況報告が可能になります。この機能は、Amazon Bedrock が利用可能なすべての AWS 商用リージョンで提供されています。
- Amazon SageMaker HyperPod が推論ワークロードのデータキャプチャに対応
- 5/21(木)
- Amazon RDS Custom for SQL Server が最新の GDR アップデートに対応
Amazon RDS Custom for SQL Server が、Microsoft SQL Server の最新 GDR (General Distribution Release) アップデートに対応しました。今回のアップデートでは、SQL Server 2019 CU32+GDR (バージョン 15.00.4465.1.v1) と SQL Server 2022 CU24+GDR (バージョン 16.00.4250.1.v1) をサポートします。これらのアップデートは、CVE-2026-32167 と CVE-2026-32176 の 2 つの権限昇格脆弱性に対処しています。RDS Custom インスタンスは、AWS マネジメントコンソール、AWS CLI、または AWS SDK を使用してアップグレードできます。 - Amazon SageMaker AI が推論エンドポイント向け OpenAI 互換 API をサポート
Amazon SageMaker Inference が OpenAI 互換 API をサポートし、OpenAI SDK、LangChain、Strands Agents などの既存ツールをエンドポイント URL の変更のみで利用できるようになりました。カスタム統合コードや SDK ラッパーは不要で、認証は既存の AWS 認証情報を使用します。これにより、独自の GPU インスタンスの選択、VPC 内でのデータ保持、オープンソースやファインチューン済みモデルの実行、ワークロードに合わせたオートスケーリングが可能になります。本機能は現在、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド、フランクフルト)、アジアパシフィック (東京、シンガポール、シドニー) を含む 14 リージョンで利用できます。 - SageMaker Unified Studio が Glue コネクタのクロスサブネットジョブリトライを自動プロビジョニング
Amazon SageMaker Unified Studio が、サブネット障害時の Glue ジョブリトライ用のコネクション自動作成機能をリリースしました。管理者がドメイン VPC に複数のプライベートサブネットを定義すると、システムが自動的にすべての新規プロジェクト向けにコネクタをプロビジョニングします。プライマリサブネットで IP アドレス枯渇やアベイラビリティゾーン障害が発生した場合、Glue ジョブは別のサブネットのコネクタで自動的にリトライされるため、エンジニアの手動介入が不要になります。
- Amazon RDS Custom for SQL Server が最新の GDR アップデートに対応
- 5/22(金)
- AWS Clean Rooms でコラボレーションの変更可能な payment configurations をサポート
AWS Clean Rooms でコラボレーションメンバーの payment configurations (支払い設定) を変更できるようになりました。この機能により、SQL クエリ、PySpark ジョブ、ML モデルのトレーニングと推論、合成データ生成の各コストタイプについて、どのパートナーが支払いを担当するかを柔軟に指定できます。変更は change request (変更リクエスト) プロセスを通じて行い、全コラボレーションメンバーの承認が必要です。SQL と PySpark 分析では複数の authorized payers (承認された支払い者) を設定でき、分析実行時に支払い者を選択できます。 - AWS Security Agent がペネトレーションテストで発見された脆弱性の検証スクリプトを自動生成する機能を追加
AWS Security Agent は、ペネトレーションテストで発見された脆弱性の検証スクリプトを自動生成する機能を追加しました。セキュリティチームは、手動で再現手順を追跡する代わりに、即実行可能なスクリプトをダウンロードし、環境変数を設定して対象システムに対して実行することで、脆弱性を独立して検証できます。これにより、トリアージの効率化と修復の迅速化が実現します。AWS Security Agent がサポートされる全ての AWS リージョンで利用可能です。 - Amazon SageMaker Unified Studio が IAM ベースドメインでビジネスメタデータとガバナンスをサポート
Amazon SageMaker Unified Studio は、IAM ベースドメインでビジネスコンテキスト、メタデータ、データガバナンス機能のサポートを開始しました。これにより、IAM 認証を使用する環境でも、AWS Glue Data Catalog のテーブルにビジネス名や説明、README ドキュメントを追加できるようになります。AI 生成メタデータ機能により、大量のテーブルのカタログ化作業を自動化できます。また、ビジネスグロサリーによる用語の標準化、メタデータフォームテンプレートによる構造化属性の管理、サブスクリプションベースのアクセス管理により、組織全体でのデータ検索と安全な共有が実現します。この機能は、SageMaker Unified Studio が利用可能なすべての AWS リージョンで提供されています。
- AWS Clean Rooms でコラボレーションの変更可能な payment configurations をサポート
それでは、また来週お会いしましょう!