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【開催報告&資料公開】クラウドでクリエイティブスタジオを構築しよう

はじめに

2022年7月21日にメディア業界のお客様向けに、Amazon Nimble Studio についてのセミナーを開催しました。
Amazon Nimble Studio はクリエイティブスタジオが VFX、アニメーション、インタラクティブコンテンツのすべてをクラウドで制作できるようにするクラウドスタジオのサービスです。仮想ワークステーション、高速ストレージ、スケーラブルなレンダリングへのアクセスを可能にする本サービスは、2022年4月に東京リージョンでの提供を開始しました。

本セッションでは、ソリューションアーキテクト 門田より、その特徴とメリットをデモを交えながらご説明いたしました。また、Amazon FSx for NetApp ONTAPAmazon WorkSpaces Graphics G4dn を組み合わせた編集環境についてのアップデートも行いました。

資料のダウンロードリンク

セミナーのアジェンダ

  • Amazon Nimble Studio のご紹介
  • クラウド編集のアップデート&Tips

Amazon Nimble Studio のご紹介

Amazon Nimble Studio は、6つの特徴があります。柔軟なユーザ管理、アーティストフレンドリーなポータル、リモートとのコラボレーション、スケーラブルなストレージ、スケーラブルなレンダリング、SDKを活用できる点です。スタジオの構築は Amazon Nimble Studio の AWS コンソールから開始します。スタジオが構築されると AWS 内の環境は、Amazon Nimble Studio のサービス側で管理している VPC で提供されるリソース、ユーザー管理の VPC に作成されるリソース、Amazon Nimble Studio ポータルで構成されます。
Amazon Nimble Studio 内では、複数のサービスが使われています。Amazon Nimble Studio ポータルへのアクセス管理には AWS SSO と AWS Managed Microsoft Active Directory を使用します。ワークステーションへのアクセス管理には AWS Managed Microsoft Active Directory が使われています。ファイルストレージとしては、デフォルトで Amazon FSx for Windows のSSD ストレージ が使われています。用途によって Amazon EFS や Amazon FSx for Netapp ONTAP を後から追加して使うことが可能になっています。レンダーファームのマネジメントシステムとして、 Thinkbox Deadline を使うことができます。
Amazon Nimble Studio の活用事例として、オーストラリアの制作会社であるPop Family Entertainment 社、Imagination 社、ゲーム業界での利用をご紹介しました。Amazon Nimble Studio の価格は、ワークステーション、ワークステーションのルートボリューム、ストリーミングアウトが含まれ、インスタンスサイズ、リージョン、OS によって価格が決定します。詳細は、料金ページをご覧下さい。

クラウド編集のアップデート&Tips

アップデートを2点ご紹介しました。1点目は、クラウドストレージ Amazon FSx for NetApp ONTAP のアップデートについてです。Amazon FSx for NetApp ONTAP は、ボリュームの階層化により性能とコストを自動で最適化できる機能や、Single-AZ でもファイルサーバーが冗長化されているといった特徴があります。Single-AZ の機能は、2022年4月に提供開始しました。Multi-AZ ではVPC外からアクセスする際に必要なAWS Transit Gateway を、Single-AZ では使わずに利用できるようになっています。2点目は、仮想デスクトップの Amazon WorkSpaces についてです。2022年4月に新しいバンドル Graphics G4dn バンドルの提供を開始し、グラフィックスを多用するアプリケーションを操作するデスクトップをコスト効率良くお使いいただけるようになりました。
クラウド編集時のTipsについて、WorkSpaces G4dn で Adobe Premiere を使った編集作業の UX 向上 Tips をご紹介しました。

おわりに

本ブログでは、2022年7月21日に開催された「クラウドでクリエイティブスタジオを構築しよう~Amazon Nimble Studioと Edit in the Cloud on AWSソリューション〜」の内容をご紹介させていただきました。
動画内ではデモも行っておりますので、是非ご覧ください。
本セミナーに参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。引き続き業界の皆様に役立つ情報を、セミナーやブログで発信していきます。どうぞよろしくお願い致します。

参考リンク

Amazon Nimble Studio – クラウドでクリエイティブスタジオを構築する
AWS Media Services
AWS Media & Entertainment Blog (日本語)
AWS Media & Entertainment Blog (英語)

AWSのメディアチームの問い合わせ先: awsmedia@amazon.co.jp
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