Amazon Web Services ブログ

あなたのクラウドキャリアの始め方:Blog #1 – Amazon Web Services のクラウド技術職

このブログは 2021 年 5 月 20 日に Shefali Emmanuel (Associate Solutions Architect) と Carole Suarez (Startup Solutions Architect) によって執筆された内容を日本語化したものです。原文はこちらを参照してください。

著者コメント:この記事は、AWS のクラウド技術職への応募に興味を持っている大学生、大学院生、第二新卒の方々に向けて書かれた3部構成のブログシリーズの第一弾です。特に AWS のアソシエイトソリューションアーキテクト、アソシエイトテクニカルトレーナー、アソシエイトテクニカルアカウントマネージャー、アソシエイトカスタマーソリューションマネージャー、アソシエイトプロフェッショナルサービスコンサルタントのポジションに興味を持つ人に最適な記事です。

あなたは Amazon Web Services(AWS)で、クラウドに関する専門的なキャリアを歩み始めることに興味はありますか? また、そのようなキャリアパスに興味はあっても、どこから始めれば良いのかわからないということはありませんか? その上で、AWS のどのような職種が自分に合っているか、クラウドについてどうやって学んだら良いか、採用試験に向けてどのような準備をすれば良いのか、といったことが気になっているのではないでしょうか?

私たちは、AWS のアソシエイトソリューションアーキテクトになるまでの過程で、このような質問にたくさん回答してきました。希望しているのが AWS のポジションであれ、AWS を活用している他の会社のポジションであれ、面接の準備に時間をかけることはとても大切です。そこで、クラウドキャリアのキックスタートに役立つヒントやリソースを共有したいと思います。

この3部構成のブログシリーズでは、クラウド技術職として働くための準備、現在のスキルセットの棚卸し、ハードスキルとソフトスキルを伸ばすための演習とリソース、採用面接のための準備とコツについて説明します。

シリーズ第一弾のこのブログでは、AWS において募集されている 5 つのアソシエイトレベルのクラウド技術職と、それぞれの職種で求められる能力について解説します。そして、クラウド技術職のポジションでキャリアをスタートするにあたって、 AWS Tech U がどのようにあなたのスキル習得を加速させるかについて説明します。

私たちはどのように AWS でキャリアをスタートしたか?

私たちのアソシエイトソリューションアーキテクトとしての旅は、AWS Tech U の研修生として始まりました。AWS Tech U は、AWS 技術職の新入社員のために準備されたキャリア開発プログラムです。AWS Tech U は 2つのフェーズに分かれており、それぞれ 6 ヶ月間にわたって、AWS クラウド領域における専門知識や技術スキルを習得します。

前半 6 ヶ月間のフェーズは、インストラクターによるトレーニング、ハンズオン、コースワークを通して、中心的なクラウド技術について学びます。研修生は、AWS Tech U のプログラムマネージャーのメンタリングや、AWS のエキスパートや講師からの定期的なコーチングとフィードバックを受けることができます。後半 6 カ月間のフェーズは、各役割の現場のチームに加入し、お客様との打ち合わせのシャドーイングを行ったり、メンタリングを受けたり、役割に応じたマイルストーンの達成や AWS 認定資格の取得に向けた学習を行います。

AWS Tech U の典型的な受講者は、ほとんど実務経験のない大学新卒と、技術的な実務経験がおよそ2年以内の若手社会人です(訳注1:2022年4月1日時点において、AWS Japan の Tech U は新卒入社の社員のみが対象となります)。大学新卒のメンバーは、コンピュータサイエンス、コンピュータエンジニアリング、経営情報システムの学位、またはそれらと同等のトレーニング、資格、関連する科学/技術分野の経験を有している場合があります。加えて、応募者が持つ技術スキルとしては、ネットワーク、ストレージ、セキュリティ、データベース、データ分析、アーキテクチャ、インフラ、OS、Web開発、アプリ開発が含まれることがあります。また批判的・分析的思考と問題解決能力を持ち、プロフェッショナルとしてプレゼンテーションができ、優れたコミュニケーション能力を持っていると理想的です。

AWS におけるアソシエイトレベルの技術職

それでは、AWS Tech U が対象とするクラウドコンピューティングに関わる 5 つの技術職と、それぞれのポジションで成功するためのスキルについて解説します。ここで紹介する職種としては、アソシエイトソリューションアーキテクト、アソシエイトテクニカルトレーナー、アソシエイトテクニカルアカウントマネージャー、アソシエイトカスタマーソリューションマネージャー、アソシエイトプロフェッショナルサービスコンサルタントがあります。これらの職種は、実際のお客様と接する役割であることや、深く幅広い専門知識が必要とされる役割であることを含め、多くの重なり合う特徴を持っています。AWS Tech U は、前半 6 ヶ月間のフェーズで、これら 5 つの役割に向けたキャリア開発プログラムを提供します。

アソシエイトソリューションアーキテクト (Associate solutions architects, SAs) は、お客様が大規模なインフラストラクチャやアプリケーションを構築するのを支援します。また、AWS全体で連携し、お客様のビジネス課題を解決する拡張性、柔軟性、耐障害性の高いクラウドアーキテクチャを構築できるよう支援します。アソシエイトソリューションアーキテクトは、信頼されるパートナーとして、クラウドソリューションのベストプラクティスや、既存のワークロードをクラウドに移行する方法について、お客様の組織が深く理解できるように支援します。主な職務としては、セールスサイクルにおける技術的な信頼の確立、機会の発見や開発、アーキテクティングガイドによるベストプラクティスの伝達、技術コンテンツの開発、ワークショップやイベントの開催、顧客ニーズの把握とイノベーション推進などが含まれます。

アソシエイトテクニカルトレーナー (Associate technical trainers, TTs) は、対面およびバーチャルのクラスルームトレーニングを提供することで、お客様の AWS 導入・活用を支援します。テクニカルトレーナーのポジションでは、システム開発者、システム管理者、アーキテクト、AWS パートナー企業に向けたトレーニングコンテンツを提供し、AWS のサービスの採用と利用を促進します。主な職務としては、高度な技術製品に関するトレーニングを技術者に提供すること、新しい技術を迅速に習得すること、既存のトレーニングコースや教材をタイムリーに改訂・改善することなどが含まれます。

アソシエイトテクニカルアカウントマネージャー (Associate technical account managers, TAMs) は、お客様の創造的かつ変革的なイノベーションを、あらゆる技術領域で支援します。アソシエイトテクニカルアカウントマネージャーは、ベストプラクティスに沿ったソリューションの企画・構築を支援し、お客様の AWS 環境を健全に運用していただくための戦略的な支援と技術指導を行います。アソシエイトテクニカルアカウントマネージャーは、リリース支援、トレーニング、運用レビュー、問題のエスカレーション、コストの最適化などを通して、このような戦略的なお客様への支援をリードします。主な職務としては、技術とビジネス両面の成果に関してお客様から信頼されるアドバイザーになること、お客様と AWS 双方にとって長期的な価値を実現するための戦略的行動をとること、エンタープライズサポートと AWS コミュニティへ貢献することなどが含まれます。

アソシエイトカスタマーソリューションマネージャー (Associate customer solutions managers, CSMs) は、お客様と AWS のリーダーたちを繋ぎ、アカウントグループ間の協調や製品開発チームとの協力を推進し、大規模なワークロードのクラウド移行を計画・支援します。アソシエイトカスタマーソリューションマネージャーは、レポーティングやトラッキングの業務を通して、大規模なクラウド導入のプロジェクト管理を支援します。このロールは、AWSの良さをお客様にお届けするだけに留まらず、新しいアイデア、ツール、仕組みを用いて、お客様の課題解決に積極的に貢献していきます。主な職務としては、サービスの導入促進、優れたお客様体験の担保、お客様への提案活動などが含まれます。

アシエイトプロフェッショナルサービスコンサルタント (Associate professional services consultant, ProServe) は、ソリューションアーキテクトや TAM などと連携しながら、クラウドを活用したアーキテクチャや IT モデル構築を支援することで、お客様のビジネス成果の達成を加速させる役割を担っています。アソシエイトプロフェッショナルサービスコンサルタントは、概念実証プロジェクトの推進や、ワークショップの開催、クラウド実装のリードなどを行います。主な職務としては、お客様のクラウドジャーニーの中で特定の成果を実現するために活動すること、特定の領域に対して集中的に指導すること、そういった経験の中で得られた知見をセミナー、ホワイトペーパー、ブログなどで共有することなどが含まれます。

これらの職種は、エンタープライズ向けに技術的なコンサルティングを提供する他社や他組織の中の役割と、あまり変わりません。インフラストラクチャーアーキテクト、クラウドデリバリーアーキテクト、カスタマーソリューションエンジニアなど、技術的な知識と顧客との協働能力の両方を必要とする同じような職務が見られることも多いでしょう。したがって、あなたが AWS や他の企業でクラウドに関するポジションに就くために行動しているならば、そのためのハードスキル・ソフトスキルは様々なポジションで活用できるものとなります。

(訳注2:2022年4月1日時点で AWS Japan では TAM、CSM の新卒採用を行なっておりません。AWS Japan の新卒採用情報については、こちらのページをご確認ください)

(訳注3:記事原文では紹介されていないアソシエイトレベルの技術職として、AWS Japan ではクラウドサポートアソシエイト (Cloud Support Associate, CSA) の採用も行っています。CSA として新卒入社された方にはおよそ1年間の研修期間が用意されており、クラウドの知識やITエンジニアの経験をお持ちでなくとも、トレーニングと OJT を通じて実践的なスキルの習得が可能です。CSA の新卒採用情報については、こちらのページをご確認ください)

第二弾のブログ「どのように面接準備を行うか?」

本シリーズの第二弾のブログでは、採用面接のため、これまでの職務で経験したことの詳細な例と、そういった経験をどのように伝えるかについての準備方法を解説します。

その他のリソース

クラウドキャリアに就くためのスキルセットの習得について、さらに学びたい場合は、以下のブログも参考にしてください。

AWS Tech U について興味をお持ちの場合は、AWS Tech U の卒業生からのメッセージをご覧ください。

この記事の翻訳は、プロフェッショナルサービス本部の幾谷吉晴が担当しました。