Amazon Web Services ブログ
AWS Skill Builder で Serverless の学習をはじめましょう
こんにちは ! テクニカルインストラクターの室橋です。気持ちの上ではまだゴールデンウィークぐらいのつもりで生活していたのですが、いつの間にかもう年末が近くなってきてしまいました。今年も残りわずかですね。体調に気を付けつつ、年末まで頑張りましょう!
AWS Cloud Quest の「Serverless Developer」ロールが日本語化されました !
AWS クラウドをゲームベースで学習できるコンテンツである「AWS Cloud Quest (以下 Cloud Quest)」はご利用いただいておりますでしょうか ? Cloud Quest は「ゲーム内でストーリーに沿って出題されるソリューション構築に関する課題を、実際の AWS のアカウントを使用しながら解いていく、RPG テイストのコンテンツ」です。学習に使用する AWS アカウントは、ゲーム内で用意されるものを一時的に使用できるため、サービスの使用料金などは気にせず、学習に集中してご利用いただけます。「Cloud Quest をまだ知らないよ」という方は、こちらのブログにて詳しくご案内しておりますので、是非ご確認ください。
Cloud Quest の中には、様々なカテゴリ (ロール) の課題が含まれているのですが、この度、ご要望の声が多かった「Serverless Developer」ロールについて日本語対応を行いました。Serverless Developer ロールには 24 の課題 (一部他ロールと重複する課題もあります) が用意されており、AWS Lambda や Amazon API Gateway をはじめとしたサービスを組み合わせながらソリューションを構築可能です。「今までサーバーレスの学習には手を出しづらかった」と言われる方も、この機会に是非チャレンジしていただければと思います。
さて、この度日本語化された Serverless Developer ロールの課題と、その中で触れられるサービスについて、一覧を掲載いたします。
※ 2024 年 11 月 20 日現在、Cloud Quest 内の情報をそのまま掲載します。今後課題やサービスについては変更される可能性もあります。
課題名 | 主な学習内容 |
---|---|
クラウドコンピューティングの基本 | Amazon S3 |
クラウド、はじめの一歩 | AWS, Amazon EC2 |
コンピューティングの基礎 | Amazon EC2 |
クラウドのコスト見積り | Amazon EC2, Cloud Economics |
ネットワークの概念 | Amazon EC2, Amazon VPC |
リレーショナルデータベースの実装 | Amazon Relational Database Service (RDS) |
セキュリティのコアコンセプト | AWS Identity and Access Management (IAM), Amazon Relational Database Service (RDS), Amazon EC2 |
リソースモニタリング | Amazon CloudWatch, Amazon EC2 |
クラウド上のファイルシステム | Amazon EC2, Amazon Elastic File System |
サーバーレス基盤 | AWS Lambda |
RESTful API のデプロイ | Amazon API Gateway, AWS Lambda |
API とデータベース | Amazon API Gateway, AWS Lambda, Amazon DynamoDB |
シングルページアプリケーション | AWS Lambda, Amazon DynamoDB, Amazon API Gateway, Amazon S3, Amazon CloudWatch |
クラウド開発環境のセットアップ | Amazon S3, Amazon SageMaker |
Amazon Q Developer を使用した迅速なアプリケーション構築 | Amazon CodeWhisperer, Amazon S3, AWS Lambda |
サーバーレスアプリケーションのテンプレート化 | SAM, AWS CloudFormation, AWS Cloud9 |
NoSQL データベースの設計 | Amazon DynamoDB, Amazon EC2 |
トリガー – データの集約 | Amazon DynamoDB, AWS Lambda |
サーバーレスアプリケーションの統合 | AWS Lambda, Amazon SQS |
データの並列処理 | Amazon SNS, AWS Lambda, Amazon CloudWatch |
Gen AI を使用して画像認識システムを構築 | AWS Lambda, AWS Cloud9, Amazon CodeWhisperer |
サーバーレスワークフローのオーケストレーション | Amazon Rekognition, AWS Lambda, Amazon DynamoDB, Amazon Comprehend, AWS Step Functions |
API の段階的デプロイ | Amazon API Gateway, AWS Lambda, SAM, AWS Cloud9, AWS CodeDeploy |
継続的デリバリーパイプライン | AWS CodePipeline, AWS CodeCommit, AWS CodeBuild, AWS CloudFormation, AWS Cloud9 |
興味のある内容が見つかりましたら、是非 Skill Builder のページにアクセスして、Cloud Quest の Serverless Developer ロール (要サブスクリプション) にチャレンジしてみてください。「いきなりサブスクリプションは敷居が高い」と思われる方には、無料でプレイ可能な Cloud Practitioner ロールもご用意しておりますので、まずは無料で学習を始めてみてください ! Skill Builder 自体への登録は無料で、AWS アカウントをお持ちでない方も登録、利用が可能です 。
その他、サーバーレス関連コースを多数ご用意しております
AWS Skill Builder では、上記の AWS Cloud Quest 以外にも、Serverless 関連のコースを多数ご用意しております。下記にいくつか関連コースをピックアップしてみましたが、その他にも様々なコースをご用意しております。皆様の知りたい内容やニーズに合ったトレーニングを探して、是非知識を深めてみてください。
■動画コンテンツ: Getting into the Serverless Mindset (Japanese)
この 20 分ほどのコースでは、サーバーレスアーキテクチャとアプリケーションの構築に役立つサーバーレスコンセプトのキーについて説明します。 サーバーレスコンピューティングとそのイベント駆動型の指向によって、アプリケーション開発、タスクの並列化、および環境管理をどのように実行するのかを学びます。本コースは無料で登録、受講が可能です。
■動画コンテンツ: Introduction to Serverless Development (Japanese)
このコースでは、サーバーレスアプリケーションの開発を開始するのに役立つ重要なサーバーレスコンセプトについて説明します。サーバーベースの開発で既に使用されている開発のベストプラクティスが、サーバーレス開発にどのように適用されるか、およびサーバーレスアプリケーション開発用に開発プロセスを調整する方法を学びます。本コースも無料で登録、受講が可能です。
■学習プラン: Serverless Learning Plan (Japanese)
Learning Plan (学習プラン) には、特定のロールまたはソリューション向けのトレーニングコンテンツがまとめられています。この学習プランは「開発者が AWS でサーバーレスソリューションを設計するのを支援すること」を目的としています。このプランに含まれるトレーニングでは、サーバーについて意識することなくアプリケーションを構築、実行する方法を説明します。
■セルフペースラボ: Introduction to AWS Lambda (Japanese)
AWS Lambda は、イベントに応じてコードを実行し、コンピューティングリソースを自動的に管理するコンピューティングサービスです。このサービスを使用すると、新しい情報にすばやく対応するアプリケーションを簡単に構築できます。このセルフペースラボでは、イベント駆動型の環境で Lambda 関数を作成するために必要なステップを説明します。このラボの所要時間は約 45 分で、Skill Builder のサブスクリプション登録によりご利用いただけます。
■セルフペースラボ: Event Driven Architecture with Amazon API Gateway, Amazon EventBridge and AWS Lambda (Japanese)
このセルフペースラボでは API Gateway、EventBridge、Lambda を使用してイベント駆動型のサーバーレスアーキテクチャを構築します。サーバーレスアーキテクチャは、インフラストラクチャを管理することなく、アプリケーションとサービスを構築、実行するための手法です。こちらのラボも所要時間は約 45 分で、Skill Builder のサブスクリプション登録によりご利用いただけます。
■試験準備コース: Exam Prep Standard Course: AWS Certified Developer – Associate (DVA-C02) (Japanese)
AWS Certified Developer – Associate (DVA-C02) 試験では、AWS クラウドベースのアプリケーションの開発、テスト、デプロイ、デバッグについて、受験者の習熟度を検証します。このコースでは、試験のトピックの分野と、試験の準備方法を学びます。本コースは無料でご利用いただくことが可能ですが、ハンズオンラボや公式模擬試験を含むコース全体については、Exam Prep Enhanced Course: AWS Certified Developer – Associate (DVA-C02) をご覧ください。
AWS Skill Builder にまだ慣れていない方は …
AWS Skill Builder の利用自体が初めて且つ「コースの効率良い探し方を知りたい」という場合は、 AWS Skill Builder Learner Guide という学習者用のガイドもご用意しております。Skill Builder の操作方法や、利用可能な様々なタイプのトレーニングについてご紹介しておりますので、利用が初めての方はご参照ください。
さて、今年も残すところあとわずかとなりました。是非今年の締めくくりに!来年の学習開始に! AWS Skill Builder や AWS Cloud Quest を使ってクラウドの学習をお楽しみください。