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ネスレピュリナブランドのスマートボウルは IoT 技術 でペットのケアを支援します

多くの人々がペットを家族の一員と考え、飼い主はペットに最高のケアを提供したいと思っています。COVID-19 の大流行は、私たちがストレスの多い時期に、いかにペットを必要とし、仲間として求めているかを浮き彫りにしました。過去2年間にペットの里親になる人が急増したことで、現在、米国の75%の家庭がペットを飼っています

長年ペットを飼っている人も、最近飼い始めた人も、ペットができるだけ幸せで健康であることを望んでいるはずです。ネスレピュリナ・オーストラリアの新しいスマートボウルは、まさにそれを可能にします。Nestlé Purina CHEKR と呼ばれるこの製品は、IoT対応のフードボウルで、アプリと同期してペットのケアを以下のように手助けしてくれます。

  • 理想的なタイミングとフードの分量をパーソナライズして提案
  • ペットの品種、体重、活動レベル、食事量に応じたフードを提案
  • ノミ・ダニ・寄生虫の治療のためのワクチン接種や、獣医の診察・グルーミングの予約に関するリマインダーを提供
  • ピュリナ・オンラインストアでフードの自動補充

同時に、ペットオーナーから提供されたデータとデバイスからのデータは、ネスレピュリナのデータサイエンティストが収集・分析し、犬や猫の品種や年齢ごとの健康状態や嗜好について、より多くの知見を提供するために利用されます。これらの情報は、飼い主がペットに最適な食事や運動などのケアを行う際に役立ちます。

AWS クラウドソリューションの活用

ペットの餌入れのようなものが、どうやってIoT 化されたスマートデバイスになるのか不思議に思っていませんか?そこには、AWS の IoT サービスが活用されているのです。ネスレオセアニア CEO のサンドラ・マルティネスによると、「アプリとスマートボウルを通じて、つながるペットのエコシステムを構築しました。」とのことです。この製品は以下の技術を活用しています。

  • AWS IoT Core—これにより、ネスレピュリナは、スマートボウルの IoT センサーデータを基盤となるクラウドアーキテクチャに接続し、ペットケアに関するデータメッセージを AWS 分析サービスに送ることができます。
  • AWS IoT Analytics—このフル マネージド サービスにより、ネスレピュリナのデータサイエンティストは、何百万ものデータ ポイントに対して高度な分析を行い、ペットの飼い主にパーソナライズされたケア、餌やりの推奨、アラートを提供することが可能になります。
  • Apache Solr Container Solution by Bitnami VMwareApache Lucene ライブラリをベースにしたオープンソースのエンタープライズサーチプラットフォームです。Bitnami(訳注:Web アプリケーションをミドルウェアとともにパッケージ化して提供するソリューション) は AWS と共同でこのソリューションを AWS Marketplace を通じて AWS のお客様に提供します。

ピュリナの新たな可能性を切り開くCHEKRスマートボウル

ピュリナは、データ駆動型のフードボウルによって、ペットオーナーに洞察を与え、彼らのフワフワの相棒をよりよくケアすることができます。また、以下のようなことも可能とします。

  • 革新的な新製品開発—ネスレピュリナは、AWS 技術を利用することでスマートボウルを迅速に開発しました。仮想テストや開発サイクルを促進する最新のR&D 基盤によって、製品化までの時間を短縮することができたのです。ピュリナのデータサイエンティストによる CHEKR スマートボウルのデータ分析が進めば、データからの新たな洞察が同社の製品開発チームに着想を与え、ペットに優しいスマート製品をさらに生み出す可能性があります。
  • 消費者エンゲージメントの強化—この製品はアプリに接続され、ペットの飼い主にパーソナライズされた推奨事項やリマインダーを提供するため、ネスレピュリナは消費財(CPG; Consumer Package Goods)企業にとってしばしば課題となる消費者との直接エンゲージメントを実現することができます。ペットの飼い主は、スマホアプリを設定する際に一般的な連絡先やペットに関する具体的な情報を提供するため、ネスレピュリナは、今後数年間でマーケティング環境が進化するにつれてさらに価値が高まるであろう貴重なファーストパーティデータを収集できる絶好のポジションにあるのです。
  • 製品の売上増加—ネスレピュリナは、CHEKRスマートボウルアプリとピュリナオンラインストア間での商品注文予約機能を利用する飼い主が増えることで、ペットフード商品の売上が増加することを期待しています。このような利便性は、特定のフードを求めてあちこちの小売店を走り回るよりも、自分の好きなフードを玄関先まで届けてもらうことを好む忙しい飼い主の負担を軽減することができます。

Justin または AWS アカウントチームにコンタクトすることで、この製品およびその他のつながる消費者向け製品のメカニズムについて詳しく知ることができます。

Justin Honaman

Justin Honaman

Justin Honaman は、アマゾンウェブサービスの世界的な消費財 (CPG) 食品および飲料組織を率いています。彼のチームは、世界中の CPG 顧客にサプライチェーン、eコマース、データ/分析、デジタルコマースソリューションを提供することに重点を置いています。

翻訳はソリューションアーキテクト千代田が担当しました。原文はこちらです。